まるでタイムスリップしたような世界 ~真木集落~
日本ならではの昔ながら景色が生きる「真木集落」。集落までは車道が通っていないので、静寂の山道を1時間半歩いていきます。集落にはタイムスリップしたような茅葺屋根の木造家屋がつらなり、バックに北アルプスの雄大な景色が広がります。現在はNPO法人共働学舎の方々が半自給自足の生活を営んでおり、集落の暮らしを垣間見ることもできます。
お問合せ先:0261-82-2233(小谷村観光連盟)
LANTERN編集部が行く 雨上がりの山道を超え、真木集落へ
真木集落へは歩いて片道90分の道のり。村役場の栗田さんとのおしゃべりが弾み、足取りは軽いです。雨上がりの緑の中を歩くのは気持ちがいいですね。それにしても雨が上がって本当によかった!
ちょうど疲労を感じ始めたところで湧水を発見。生き返ります!
と、天然記念物のカモシカに遭遇。クマが出たらどうしようと話していたタイミングでの出没だったため、一瞬場が凍り付きました(笑
真木集落に到着。泥んこになって遊ぶ子どもを眺めながら、自家製の桑茶をごちそうになります。はじめて飲んだ桑茶は、ほうじ茶のような味わい。健康茶・ダイエット茶としても話題の桑茶、おすすめです。
筆者と同い年だというこちらの女性に、真木集落の暮らしを案内して頂きました。学生時代に訪れたここ真木集落が忘れられず、社会人経験を経て1年半ほど前からこちらで生活されているそうです。
真木集落では、現在子どもから大人まで約20名が米作りや野菜作り、養蜂などをしながら、犬、鶏、ヤギたちと一緒に半自給自足の生活を送っています。伝統的な下肥撒きの作業を見学することもできました。
数年前の大雪で崩壊した古民家に変わる家を自分たちで建てようと挑戦されています。職人に材木の切り出し方から学んだそうで、慣れた手つきで製材されていました。ちなみに、かやぶき屋根の葺き替えも自分たちで行うそうですよ!
協働学舎代表の宮嶋さん。せっかく長い道のりを来たのに手ぶらで帰るのは寂しいという訪問者の声を受けて、おみやげの販売を始められたそうです。パッケージデザインも自分たちでされているのだとか。茶葉のパッケージの温かみのあるデザインが素敵でした。
―――真木集落を訪れて
お昼にイノシシ肉と自家製の野菜のどんぶりまでごちそうになり、大満足です。晴れていれば雄大な北アルプスの絶景が広がっているはずの風景を眺めながら、また訪れたいと心から思いました。真木集落は、季節の移り変わりを感じながらみんなで力を合わせて暮らす、そんなシンプルで温かい暮らしが垣間見える素晴らしい場所でした。