山ごもりをしている父。知らぬ間に“自分だけの”理想のキャンプ場をつくっていた話

公開日:2022 / 11 / 23
最終更新日:2023 / 11 / 02

突然きた「たたまないテントできた」の連絡

ある日突然、父から「たたまないテントできた」と片言風な一言と共に写真が送られてきました。

キャンプ場をつくるために、長い間山に通い続ける父。時間がたつにつれて、こんな思いが湧き上がってきたそうです。

「ゆっくり寝たい」

夜中や明け方に“現場”に到着すると、テントを張るのは難しいし、どうしても車中泊になってしまう。しかしそこは小さな軽バン。1泊や2泊ならもちろんそれでもいいでしょうが……。

作業しながらずっとそこで泊まり続けるのは、狭くて不便だったそうです。

ある時から父はキャンプ地の整地作業と併せて、大工である友人の手を借り、三角テントのような小屋を建築していました。

土台→屋根部の骨組み→屋根→外壁部分→内装と、休日のたびに出向いて少しずつ作業を進めていったそうです。

たたまないテントの内部


ドアが取りつけられ、中には2畳ほどのスペースがあります。大人用シュラフが2つ敷ける程度の広さです。

テーブルを置いて、雨もしのげるくつろぎスペースとしても使えます。

採光と風通しのために、入口ドアの対面には3つの窓を設置。

壁面に物をかけられるので、狭いスペースを物置のような乱雑なスペースにせず、綺麗に使うことができます。

屋根材が貼られ、小さくてかわいい三角屋根の“たたまないテント”がある程度出来上がりました。(防水・透湿シートが剥き出しなところはご愛敬)

これで、夜中に着いてもゆったりと身体を休める事ができます。

いつのまにか、レンガによる“かまど”もできています。

なんだかちょっと童話に出てきそうな、なんともかわいい建物に見えてきました。

テントも張りたい貪欲な父


「小屋ができたけど、やっぱりたまにはテントも張りたい」

キャンプに貪欲な父です。テント泊もできるように、小屋の前もしっかり整地。そのスペースでテントを張って過ごしています。

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あやの

両親の影響で幼少期よりアウトドアに慣れ親しみ
小・中学生時代は長野県の山の中で過ごす
自然・アウトドア・車・料理など色々な事に興味があり
楽しいことが大好き

現在は2人の子育てに奮闘中で
子供達と一緒に日々楽しい事をさがしている

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