味の決め手はレモンとハチミツ!黒ビールが苦手な人でも、美味しく飲めて温まる「ホット黒ビール」が冬キャンプにおすすめ

公開日:2023 / 12 / 05
最終更新日:2024 / 10 / 09

突然ですが、冬キャンプのドリンクは何を飲みますか?

お酒好きなキャンパーさんなら、ビールの後は熱燗、あるいはホットワインなどの“あたたか~い”飲み物で、凍えそうなアウトドアの夜をしのいでいるんじゃないでしょうか?

そんなお酒好きのキャンパーさんに今回紹介したいのは、「ホット黒ビール」です。

深いコクと苦みが味わえる黒ビール。普通の黄金色のビールと同様、冷やして飲むのが日本人の好みと言われることも多いです。実際、私もビールと言えば種類に関係なくキンキンに冷やすのが、当たり前のスタイルでした。

ところが、本場ヨーロッパでは、ビールを様々な温度で楽しんでいるのだとか。そしてなんと、ホットにするレシピも数多く存在するそうです。

というわけで、俄然興味が湧いてきたLANTERN編集部員。今回は実際に「ホット黒ビール」を作ってみて、それに合うおつまみと一緒に楽しんでみました。

すぐにホット黒ビールのレシピを知りたい方はこちら⇒【ホット黒ビールのレシピ:用意する原材料・キャンプギア

黒ビールには種類があるって知ってた?

日本での黒ビールとは、“ビールの原料である麦芽(モルト)に濃色の麦芽を使っていること”なのだそうです。

そんな黒ビール、実は種類があることをご存じでしょうか?

大きく分けて4つ

黒ビールの種類は大きく分けて4つ。それぞれ特徴とともにご紹介しましょう。

・ポーター(エール)
・スタウト(エール)
・シュバルツ(ラガー)
・デュンケル(ラガー・エール)

ポーター

イギリス発祥のエールタイプの黒ビール。古いブラウンエールと新しいビールなど3種類を混ぜて作った「スリースレッド」というビールが庶民の間で人気を呼んだのが始まりとされています。

「ポーター(荷運び人)」が運んできたから、とか「ポーター(荷運び人)」が仕事終わりに楽しんだから、など名前の由来は諸説あるそう。

肝心の味ですが、ココアやコーヒーのような焦がした麦芽のまろやかな甘味と芳醇な香りが楽しめます。

比較的ぬるめの温度で、チビチビと楽しむのがよいとされています。

日本だと2023年11月現在大手メーカーからポータースタイルの黒ビールは発売されていないので、スーパーなどで気軽に購入するのは難しそうですが、クラフトビールや輸入ビールでは取り扱いがあるので、気になる方はぜひ試してみてください。

スタウト

黒ビールというとアイルランドのギネスビールを想像するキャンパーさんも多そうですが、ギネスはスタウトスタイルです。また、日本のメーカーで代表的なスタウトといえば「アサヒ スタウト」です。

スタウトの味は、大麦を焙煎した苦みと香りが特徴で、アルコール度数もやや高くどっしりとした飲みごたえがあります。ポーターほど甘味を感じず、すっきりとした後味なので何杯飲んでも飽きの来ない黒ビールと言われています。

シュバルツ

ドイツ語で「黒」をあらわすシュバルツ。ドイツのバイエルン地方発祥のビアスタイルで、あのドイツの詩人、ゲーテも愛した黒ビールなのだとか。

私たちが普段の見慣れているラガースタイルで作られているので、ほのかな甘みとスッキリした味わいが特徴の黒ビールです。日本で飲まれる黒ビールというとこちらが多いかもしれません。

日本のビールメーカーから発売されている代表的な銘柄だとエビスのプレミアムブラックでしょうか。

デュンケル

ドイツの南部地方発祥のビアスタイルがデュンケル。先に紹介した3つのスタイルに比べると、黒というよりは焦げ茶色に近い色味なので「ダークビール」と呼ばれることもあるそう。
このデュンケル、大きく2種類に分類されます。

まずミュンヘン周辺で造られる伝統的な黒いラガービール「ミュンヒナーデュンケル」。実は2021年に発売され大人気のアサヒ生ビール黒生(通称マルエフ 黒生)が、このミュンヒナーの流れを汲む黒ビールであるとパッケージなどに表記されています。

もう一つが、小麦を主原料にしたエールビール「デュンケルヴァイツェン」があります。ホワイトビールなど苦みの少ないヴァイツェンと濃色麦芽の香りの特徴が楽しめます。日本だとクラフトビールで数多く発売されています。

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