名古屋から車で約1時間の場所にある「三重県いなべ市」は、好アクセスでありながら、豊かな自然がたっぷり残る「アウトドアシティ」です。
今回はそのいなべ市で開催された、いなべ市内に住むご家族に地域の魅力を再認識してもらうことを目的としたアウトドア自然体験、『宇賀渓アドベンチャー ~かまど料理と生きもの探検~』をレポートします。
イベント概要
■開催日:2024年12月14日(土)・15日(日)
■開催地:三重県いなべ市「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」(〒511-0266 三重県いなべ市大安町石榑南2999-5)
■参加者:いなべ市内に住む、保育園から小学生のお子さまがいるご家族(各日6組ずつ)
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コンテンツ①宇賀渓の川原でかまどづくりと火おこし体験
家族で協力して川原の石を集めて「かまど」を作りました。かまどができたら焚き木を集め、薪を割り、火をおこして、自分たちの焚き火を作るというプログラムです。
イベント当日は 10℃を切る気温にもかかわらず、子どもたちを中心に、一斉に川原のあちこちから石を集め、あっという間にかまどを作り上げていました。
火おこしにはマッチなどではなくファイアースターター(メタルマッチ)を使用するため、油分を多く含む杉の葉を集めて着火し、一生懸命うちわで扇いで薪に火を移し、見事な焚き火になるまで育てていました。
コンテンツ②いなべ食材で地産地消!かまどdeホイル焼き体験
いなべ市の特産品でふるさと納税の返礼品にもなっている「さくらポーク」や野菜などをアルミホイルで包み、焚き火を使って「かまどホイル焼き」を作りました。
大人も子どもも一緒になって、大きな塊肉をホイル焼きでスペアリブにしたり、にんじん・かぼちゃ・さつまいも・きのこなどの季節の野菜を食材からの水分で蒸し焼きにしてカレーにトッピング。最高のアウトドアランチを堪能していました。
コンテンツ③宇賀渓の自然の恵みでアウトドアクラフト体験
森の豊かな宇賀渓にある葉っぱや木の実などを集めて、自由な発送でプレートを制作しました。世界に1つだけのアウトドアクラフトに子どもたちも大喜びです。
真っ赤に色づいた紅葉の葉や帽子のついたドングリ、きれいな色のクチナシやナンテンの実など、宇賀渓にあるたくさんの自然の恵みを一生懸命に集めてプレートを作っていました。
参加者からは「普段は気にもしていない木の実たちがとても美しくて貴重なものだと感じた」という感想を聞くことができました。
コンテンツ④宇賀渓の清流で水の生きもの探検
宇賀渓の美しい川に住む「水の生きもの」を捕まえて、専門家の先生に教えてもらいながら顕微鏡で観察をしました。環境省の資料に基づいてその生物を特定し、そこから宇賀渓の「水質階級」を調査するワークショップでした。また、株式会社ケンコー・トキナーより子どもたちに提供された「ハンディ顕微鏡(Do・Nature STV-120M)」を使用して、スマホでの撮影も行いました。
真冬にもかかわらず、大人も子どもも川に入り、石を裏返したり落ち葉溜まりを探ったりしながら、夢中になって水生生物を捕まえていました。
人間の目では細かい違いが分からない生物も、顕微鏡で見ることで爪の本数まで確認することができ、カワゲラやカゲロウ、トビケラなど「水質階級Ⅰ(最もきれいな水)」にしか住むことのできない生物だという根拠を踏まえて、「自分たちの住むいなべ市に流れる川は最もきれいな水が流れているんだ!」という認識につながっていました。
※捕獲した生きものは、プログラム終了後に川に返しました
まとめ
いなべ市は今回の取り組みを4年間も継続しており、毎回50組以上が抽選に申し込む大人気イベントとのことでした。住んでいると普段は気づかない「地域の自然資源の素晴らしさ」に気づいてもらうための取り組みとしてはとても魅力的なもので、「アウトドア」に基づいた楽しみながら体験するコンテンツや、「顕微鏡での観察」という普段は体験できないコンテンツからの根拠を踏まえた結果など、大人気になる理由もうなづける内容でした。
子どもたちが大きくなって、学校や仕事の関係でいなべ市を出ていってしまったとしても、今自分たちの住んでいる地域の魅力をしっかり認識することにより、「いつかまたいなべ市に戻りたい」という気持ちにつながるのであろうという感想を持ちました。
これからもいなべ市の自然体験やアウトドアに関する取り組みから目が離せません!