【自然体験は子どもにいいの？トムソーヤクラブに聞いた！子どもだけで行く自然体験ツアーの魅力とは？】の中でいろいろなツアーを簡単にご紹介しましたが、今回は株式会社日本旅行トムソーヤクラブ事務局の菱井優介（ひしいゆうすけ）さんに、毎年恒例で行われている斑尾高原（まだらおこうげん）でのスキーツアーについて、詳しく伺いました。
子どもだけで行く斑尾高原3泊4日のスキーツアー4つの魅力
雪遊び
菱井さん:子どもたちは遊びの天才です。説明はいりません。目の前に広がる雪の中に飛び込んで転がって、あっという間に雪まみれになります。その日に出会った子どもたちだけで協力して、サラサラでなかなか固まらない雪をなんとか固めて、雪だるまやかまくらをつくります。毎年、手足が冷たくなっても、夢中で時間を忘れて遊んでいます。
雪国ならではの景色
菱井さん:晴れた夜は満天の星が迎えてくれます。冬から春にかけての星座を見ることができ、子どもたちは神話のお話しを興味深く聞いています。同時に目下には町の明かりによる幻想的な景色が広がります。
早朝も美しい風景で目覚めます。雲海と日の出に心を奪われ、一瞬、寒さを忘れます。
スノーシュー
菱井さん:近年楽しむ方が増えているスノーシュー。ゲレンデではなく、雪で閉ざされた森の中を探検します。生き物がいないように見えて、多くの命を感じることができる体験です。ウサギなどの野生動物の足跡や冬芽の膨らんだ木々。なにより積雪1ｍという地面より高い所を歩いている実感は雪国ならではの感覚です。
斑尾高原にある希望湖（のぞみこ）は、標高850mにあり、シラカバやブナの原生林に囲まれた静かで美しい湖です。氷が厚ければ、その上を歩けます。
レクリエーション大会
菱井さん:最後の夜は、グループ対抗のゲーム大会を開催します。1位目指してチームワークを発揮する場面です。じゃんけんやクイズ、体を動かしたり、頭を使ういくつかの種目に挑戦します。
子ども一人一人の個性に合わせたスキーレッスン
菱井さん:スキー体験では、同行するリーダーが一人一人の上達を支援します。初めてゲレンデに立つお子様から、パラレルターンの習得を目指すリピーターまでレベル別に指導します。
また、安全に滑るためのスキルやマナーはしっかりと説明し、あとはリフトにどんどん乗ってたくさん練習します。レッスンでは、集合から子供たちの性格を見ているリーダーだからこそできる、一人一人にあった指導を心掛けています。
スキーキャンプツアー参加をお考えの親御さんへ
菱井さん:親許を離れて、多くの仲間や宿、ゲレンデなどの色々な方と関わり、生活をします。雪国ならではの自然体験等、日常とは違った環境で過ごすことが、「自律・自立」のお手伝いになると信じています。身の回りのことが少しでもできるようになる、準備や着替え、他人と協力するなどスキー以外にも成長のきっかけがたくさんあるのが子どもだけで参加するスキーツアーの魅力でもあると思っています。
編集部より
親がいない状況だからこそ、自分の力で考え実践し、子どもは自主性を発揮します。キャンプツアーに特化したトムソーヤクラブだからこそできるスキーツアーは、子どもに新たなる発見や気付きを与え、自身を成長させるいいきっかけになるのではないでしょうか。
