グリップ素地にミルクペイントを塗っていきます
ブロカント風に塗る塗装は、シャビーペイントやエイジングペイントと呼ばれ、さまざまな手法があります。ポピュラーな方法として下地にダーク色を塗り、重ね塗りした後に削って見せることで汚れや経年変化に見せる技があります。
しかし素地が明るめのウッドグリップのオピネル、恐らくダークを下地にすると違和感がありそう。ということで素地はそのままでいきます。ミルクペイントを荒めに、意図的にムラになるように、ざざっと全体に塗ります。
白のアクリル絵の具を重ね塗り
ミルクペイントは単体でもなかなか良い色になりますが、ブロカント、シャビーなテイストを強化するためにアクリル絵の具の白をのせていきます。ここも意図的に適当に、ムラムラに、ざざざっと塗ります。
重ね塗り後はペーパーでダメージを
せっかく塗ったグリップですが、乾いた直後に傷をつけていきます。これも意図的に経年変化を演出するエイジング塗装の手法の一つ。一瞬にして塗る対象には時を経ていただきます。
なんというかまるで、おとぎ話の“歳をとらせる魔法”。グリップが急速に時を刻みます。思わずいろいろ想いをはせます。こういう余計な事を考えられる時間を得られるという点も、無心になれるカスタム遊びの魅力の一つではないでしょうか。
ダメージ加工で自己満足にいたったら、スポンジ片をつかっていざ仕上げ。ミルクペイントをほんの少しだけつけて、削り過ぎて不自然に木が露出した部分や、色を濃くしたい部分にパッティングしていきます。ここは塗装というより女性のメイクレベルに少しだけ、ニュアンスで自己満足を突き詰める時間です。自分センス、自分タイミングで完成です。
まとめ-新品のオピネルが魔法をかけられフレンチ古道具に変身
変身したかどうかは個人のジャッジですが、個人的にはフランスの蚤の市で発掘した年代物のオピネル、なんなら「実はゴッホが使ってたやつ!」くらいにできたと思い込んでます。こんな自己満を楽しむのがブリコラージュ。そしてそれらを集めたサイトを楽しむのがブロカントキャンプ。
実際に蚤の市でゲットした道具を持ち込むも良し、ブリコラージュで古道具カスタムしたギアを並べるも良し、みなさんもブロカントキャンプ、楽しんでみてはいかがでしょうか。