子供たちの初登頂の山はどこがオススメ?
我が家の子供達が初めて登った山は、日本百名山の中でも877mと標高が低く、比較的気軽に登山が楽しめると有名な、茨城県にある「筑波山」です。
筑波山の山頂は、男体山と女体山に分かれているのですが、筆者は、筑波神社から男体山の山頂を目指して登る、「御幸ヶ原コース」で登りました。
このコースは途中、階段があったり、手を使って登るような険しい道があり、もう一人の登山デビューである4歳7か月の息子が弱音を吐くかなと心配しました。でも、親の予想に反して、最後までしっかり自分の足で登頂できたことに驚きました。
大人の足で山頂まで1時間半程度かかる道のりですが、子供と一緒だと2時間程度かかりました。
時間がかかった理由は、子供のペースに合わせてゆっくり歩いただけではありません。子供の体力を考えて頻繁に休憩したり、飽きないように自然観察をしていたためです。
山頂についてからは、眺望を楽しみながら昼食を食べて、ケーブルカーで景色を楽しみながら下りてきました。自分の足で山頂まで登った息子も、歩いて下山するのは厳しいと判断しました。
ケーブルカーで下山したことで登山とは違う山の魅力が伝わり、楽しい思い出にもなって良かったと感じています。
ファミリー登山をして感じた子供の成長
登山は、日常の生活では味わえない体験で、子供を成長させてくれます。
ファミリー登山をして感じた、子供の成長をご紹介します。
1.登山道を歩くことで体力がつく
自粛生活が続き、体力が低下している子供が多くなっています。また、コロナ禍以前から、エレベーターやエスカレーターの利用が当たり前になっている子も多く、現代の子供は歩くこと自体が少なくなっていると言われています。
山登りは、ただ平らな道を歩くわけではなく、斜面をしっかり滑らないように進んだり、小さな石や枝を避けたり、手を使って登ったりと、身体全体を使いながら長時間歩くことにより、楽しみながら体力を付けることができます。
2.しっかりと挨拶ができるようになる
登山道ではすれ違う人と「こんにちは」と、挨拶をします。
息子も最初は照れていましたが、すれ違う人に「えらいね!」、「頑張ってね」と声をかけてもらうことが嬉しいようで、途中からは自分から元気に挨拶ができるようになっていました。
周りの人が当たり前のように挨拶する姿を見て学び、子供も挨拶ができるようになっていきます。
コロナウイルスの影響で、これからは山道ですれ違った際に挨拶ではなく会釈程度になってしまうかもしれませんが、挨拶の習慣はなくなってほしくないですね。
3.五感を刺激し、脳を育てる
登山では、傾斜があったり、凸凹だったり、石ころが転がっていたりと、普段コンクリートの上ばかり歩いていると感じられないような刺激を、足裏で感じることができます。
また、草花や虫、鳥、美しい景色などを見たり、風で揺れる葉や枝の音、鳥の鳴き声を聞いたり、花や土の匂いを感じたりと、大自然に五感が刺激され、脳が育まれます。
4.親子の信頼関係が深まる
自分の足で登山ができる年齢の子供なら、親子で声を掛け合いながら頂上を目指しましょう。
子供が途中で辛くなった時に、お父さんやお母さんの優しく心強い声がけや、逞しい背中を見て、子供が感じることも少なくないはずです。
そして最後まで諦めずに登りきる経験を通して、諦めない心や達成感を味わうことできます。
もちろん親御さんも子供の状態をしっかりと把握することで、状況によって登頂を諦め下山するという決断もしやすくなります。
登山を通して親子がより信頼しあえるようになりますよ。
余談ですが、我が家の息子は自然の中にいる父親を見て、「世界で一番強くてかっこいいのはパパだね」と、言うようになりました。
身近な山から初めてみよう
新型コロナウイルスの影響で他県への移動がしにくくなっている今、1~2時間程度で行けるような近場の山がおすすめです。
ファミリー登山をするなら、まずは近場の気軽に登れるような山で、ゆっくりと子供と一緒に歩く練習から始めてみましょう。
自然の中で深呼吸しながら、ゆっくりと歩くと、大人も子供もリフレッシュできますよ。
新型コロナウイルスが落ち着くまでは、今できることを楽しみましょう!