過ごしやすい季節になり、いよいよ本格的なキャンプシーズン到来ですね。
今回は、子供と一緒に楽しみながら、旬の食材をたっぷり使ってつくる簡単で美味しい秋・冬のキャンプレシピに、おすすめのリメイク方法も合わせてご紹介します。
秋・冬のキャンプ飯は簡単で温かいものが食べたい!
小さな子供と一緒のファミリーキャンプでは、食事の品数を多く作ることが難しかったり、作ったご飯を全部食べ切れずに残してしまった、という経験のある人もいるのではないでしょうか。
また秋・冬キャンプは、朝、晩が冷え込むことが多いので、温かいものが食べたいですよね。
今回は一つのメニューをリメイクして、さらに2品作れて食べ終わった鍋も洗いやすくなるという、なんとも嬉しい秋・冬のキャンプ飯メニューをご紹介します。
まずは、この日の我が家のメニューです。
・鶏肉のアクアパッツァ
・鮭のホイル焼き、キノコのホイル焼き
・じゃがバター、焼き芋
鶏肉のアクアパッツァはリメイクして、チキンと秋野菜のトマトソースペンネ、さらにトマトスープにします。
簡単キャンプ飯をリメイクしてさらに後片付けも楽に!
鶏肉のアクアパッツァ
・鶏肉:250g
・あさり:150g(多いほど出汁が出て美味しいです)
・プチトマト:5個くらい
・お好みの野菜(かぼちゃ、ジャガイモ、ブロッコリーなどをお好みで)
・オリーブオイル:大さじ1
・ニンニク:1片
・白ワイン:100ml
・塩コショウ:適量
<手順1>
まず、鶏肉に塩を振ります。
鍋にオリーブオイルとニンニクを入れます。
ニンニクの香りがしてきたら、鶏肉を皮面から入れて焼きます。
<手順2>
鶏肉がこんがり色がついてきたら、ひっくり返します。
野菜、あさり、白ワインを入れて、蓋をして蒸し焼きにします。
<手順3>
鶏肉、野菜に火が通ったら、塩コショウで味を整えて完成です。
【リメイク】チキンと秋野菜のトマトソースペンネ
・鶏肉のアクアパッツァの残った鍋
・カゴメ基本のトマトソース缶(トマト味のパスタソースでも可)
・ペンネ(お好みで)
・塩コショウ:適量
<手順4>
残った具材に、トマトソースと水(ペンネを茹でるので、ある程度水分があったほうが良いです。)を加えて、沸騰させます。
<手順5>
ペンネを加えて、表記された時間茹でます。
<手順6>
塩コショウで味を整えて完成です。
【リメイク】トマトスープ
・チキンと秋野菜のトマトソースペンネの残った鍋
・水:適量
・塩コショウ:適量
<手順7>
具材や汁気が残った鍋に、水を入れ火にかけます。
お好みで塩コショウで味を整えます。これで完成です。
最後にスープを作ることで、鶏肉やあさりのお出しもしっかり楽しめます。また鍋に水分を入れることで、こびりつきが減り洗いやすくなります。
残った具材や汚れは、キッチンペーパーなどでふき取った後に洗うようにしましょう。
ふき取りをすることで、洗い物をする際に少ない洗剤で洗うことができるようになります。
鮭のホイル焼き、キノコのホイル焼き
・鮭:人数分
・玉ねぎ:一人当たり1/4
・きのこ類:お好みで
・バター:10g程度
・塩コショウ:適量
・醤油:お好みで
・アルミホイル
<手順1>
鮭に塩を振り、5分程度置いて、キッチンペーパーなどで水分を取る(筆者はここまでは自宅で行い、冷凍してキャンプ場に持参することが多いです)。
<手順2>
アルミホイルにバターを塗ります。
<手順3>
薄切りにした玉ねぎを一番下にして、玉ねぎ→キノコ類→鮭という順に乗せます。
<手順4>
輪切りにしたレモンを乗せて、バターを乗せて包みます。
キノコ類が余ったら、同じようにアルミホイルにバターを塗り、キノコ類、バター、塩コショウを入れて包みます。
<手順5>
炭火で焼く場合は、網を置きその上に乗せて焼きます。ガスコンロの場合は、フライパン等を用意し、その上に乗せて焼いてください。
火加減によりますが、10分程度経ったら、一度中を見て焼けているか確認しましょう。
<手順6>
お好みで醤油を垂らして完成です。
筆者はキャンプで、ホイル焼きを良く食べます。子供達が寝た後に、焚き火で冷めたホイル焼きを温めなおせば、おつまみに最高です。
食べ終わったらアルミホイルを捨てるだけなので、洗い物も出なくて片付けも楽チンなんですよ。
じゃがバター、焼き芋
・じゃがいも
・さつまいも
・バター:適量
・塩:適量
・新聞紙
・アルミホイル
<手順1>
じゃがいも、さつまいもを洗います。
<手順2>
新聞紙でじゃがいも、さつまいもを包み水で濡らします。
<手順3>
手順2のさつまいもをアルミホイルで包み、炭火の中に入れます。
さつまいもは、低温でじっくりと時間をかけて焼くと、甘味が増して美味しくなります。
<手順4>
竹串やフォークなどで焼き具合を確認しながら、柔らかくなったら完成です。
熱いので火傷に注意してください。軍手などがあると便利ですよ。お好みでバターを塗って召し上がってください。
子供達も大好きな、焼き芋、じゃがバター。焚き火を囲みながら、「まだかな~まだかな~」と焼けるのを待つ時間も楽しいです。
食べきれなかったら、次の日の朝ごはんやおやつにできます。
食べられる分量を作り、残さずに食べきること
食べきれる量のご飯を作り、残さずに食べきること。とてもシンプルなことですが、これを意識するだけで、食品ロスの削減、ゴミ削減につながります。
農林水産省が発表している、日本の食品廃棄物等は年間2,550万t。
その中で本来食べられるのに捨てられている食品「食品ロス」の量は、年間612t(平成29年度推計値)と言われています。
日本人1人あたりで考えると、年間の食品ロス量は48kgに値するのだそう。
この数字だけ聞くとあまりイメージが湧きませんが、この量は、日本人1人あたりが毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるそうです。これを聞くと、ギクリっとしてしまうのは筆者だけではないはず。
参考:
食品ロスを減らそう
既に食品ロスを減らそう、環境問題を意識して行動に移している人も、もちろんいらっしゃると思いますが、何となく他人事になっていたり、具体的に何をすべきかイメージができないと、すぐには行動しにくいという人もいるのが現状なのかもしれません。
キャンプで作るご飯は、普段の生活のように残ったらラップをかけて冷蔵庫に入れておくなんてできません。食べきれる量の材料を買って、作った分はきれいに食べきることを意識する良い機会になるのではないでしょうか。
さらに、アウトドアが好きな人がやっている環境を配慮した行動として、使う洗剤の量を減らすためにお皿を洗う時は汚れを予め拭いてから洗う、ゴミは流しに流さない、まわりにゴミが落ちていたら拾っている人を良く見かけます。
自然を愛するキャンパーさんの、環境を汚さないで大切にしようとする小さな行動が、自然を守ることにつながっているのかもしれません。
キャンプ飯は子供と楽しく作って、美味しく食べきる!
残さず食べるという当たり前のことを、改めてもう一度意識しながら是非美味しいキャンプご飯を作って、秋冬のキャンプを楽しんでください。