キャンプに行く目的の一つは、やはり日常を忘れられる「非現実感」にあると思うのです。都会や街並みとは違う大パノラマを見てリフレッシュ! がキャンプの醍醐味だと。
――しかし。ママやパパは子どもがいるので、あまり夢ばかりを見てもいられません。「ほぅ…綺麗な景色」「圧倒的な自然!」とコーヒー片手にボーッと楽しんでいても、横からすぐに「ママ〜! 何して遊べばいい!?」と騒ぐ子ども。
はい。一気に現実に引き戻されますよね。今回は、そんなファミリーキャンパー全員が楽しめる ふもとっぱらと「朝霧高原エリア」の楽しみ方をシェアします!
ふもとっぱらキャンプ場の圧倒的なスケール
ふもとっぱらキャンプ場は、「キャンパーの聖地」としてあまりにも有名です。某アニメでも取り上げられたり、たいていのキャンプギアの写真は「だいたい、ふもとっぱらだよね」と話しても、否定する人はいないとか。
わざわざママキャンパーの筆者が語らずとも「あぁ、ふもとっぱらね〜! 富士山、とにかくキレイだよね」で事足りると思います。LANTERNにもたくさんの記事があります。
キャンプにMTBをプラス!ふもとっぱらキャンプ場MTBコースを、プロライダーと紹介!
そんなわけですが、ファミリーでキャンプで「いざ! ふもとっぱら!」となると、少し危惧するかもしれません。いわば玄人っぽい人たちのブログや、広大な土地におしゃれなキャンプギア、すこーし怖気付いちゃったりしませんか。
あまりに玄人向けのような、静かな環境っぽく見えるフォトに「子どもを連れて行っていいのか?」と悩むママとパパもいるでしょうね。
子連れでふもとっぱらキャンプ、実は余裕です!
子連れで行くとなると、初心者ファミリーにはちょっぴり敷居が高そうなふもとっぱら。しかし、子連れにも馴染みやすいキャンプ場と言えます。その理由をお伝えしますね。
子どもは子ども同士で遊ぶ
玄人キャンパーがいっぱいいるのは確かなのですが、そのぶん子どもさんも多くいます。小さい子はまだ未就学児。大きい子は、高校生でしょうか? 多くの子どもさんがいるので、子どもは子どもで自然と仲良くなり、「友達できた!」というような声をよく聞きます。
もちろん遊んでいるところを見守る必要はありますが、一期一会の関係でも大切な繋がり。実際に自分以外にも子どもがいると安心するようで、「あそこのおうちは、どんなご飯を食べているのかな」「僕と同じくらいかな」など、うちの息子は話していました。
広大なキャンプ場で「我が家族だけ子連れ…」ということは、平日でもなかなかありませんので安心してください。
季節問わず池で遊べる
ふもとっぱらは、自然が豊か。池もその一つだと思っています。海でも川でもない池、子どもたちには馴染みがあまりないので、それは魅力的な存在だったようです。
冬キャンプの早朝、霜が降りてザクザクとした霜柱を踏みながら池にたどり着いた子どもたち。次男は「すごい、凍ってる…!」と大喜びでした。日が出てきたころ、ウシガエルも発見したようで「大きいカエルがいた!」と、子どもウケがバツグンでした。
みんな大好き! 牛乳がイチオシ
子どもが大好きな飲み物TOP3くらいに入るのは、そう牛乳。ふもとっぱらには、こんなにキュートな牛乳が販売されています。朝ご飯を待ちながら、この牛乳を飲むのは子どもも楽しいはず! コーヒーが飲めなくとも、子どもも楽しめる牛乳は嬉しいですよね。
この牛乳、近隣の牧場の牛乳なのです。寒いところの方が乳牛の調子が良いという特性もあるからか、ふもとっぱらの近くには、牛舎がたくさんあるので、牛乳を飲みながら食育もできちゃいますね。
圧倒的なロケーション
圧倒的なロケーションをただ眺めるのも相当楽しいですが、ママ目線でのメリットを話すと「子どもの声が響かない」という安心感があります。開けた土地なので、かけっこもしやすい。小学生中学年くらいになると、俊敏な動きをしますが(笑)、すぐに息子を発見できて「見守りやすい」というメリットがあります。
ちなみに夜も、真っ暗にならず「ここはフェス会場か?」と思うくらい、テントの灯火が美しいです。「怖い!」と、子どもが泣き出すこともないでしょう。
トイレと炊事場がキレイ
ふもとっぱらキャンプ場は、とにかく2019年にできた新しい炊事場×トイレが本当にキレイです。特に夜はちょっとした映えスポットにもなっていて、フォトを撮られる方が多いくらい。
水場とトイレで、こんなにおしゃれなところは都内でも知らないほどです。筆者にとっての、ベスト オブ トイレ。数も多いので「トイレ間に合わない!」と、なりがちな乳幼児も安心です。
朝方は、トイレ前にあるベンチに腰をかけて歯磨きをしているカップルや親子を見かけます。実は筆者も今度真似しようと思ってます。富士山の大きさにあんぐりしたお口なら、仕上げ磨きもしやすそう♪
広大なフリーサイトでゆとりのある設営が叶う
ふもとっぱらは、とにかく広大なキャンプ場です。自分のサイトが広く確保できるので、子どものお世話もしやすい。こじんまりとしたサイトだと、親が往来するのも、ペグや火の粉に気を遣うものですからね。
子連れキャンプは、広いぶんだけいいのです。
ふもとっぱらで気をつけることは?
どんなに魅力的なキャンプ場でも、大自然の環境下では気をつけるべきことがあります。ふもとっぱらでの注意点を見てみましょう。
温度には注意しよう!
富士山の麓なので、冬は氷点下を覚悟しましょう。寝ている間は、とくに体温が奪われやすいので「重装備すぎる」というくらいの備えが必要です。ポータブル電源と電気毛布や、カイロ、湯たんぽや毛布など、あらゆるあったかグッズを用意しておきましょう。
また、寝ている間は、靴を出さないのも鉄則! 翌朝、濡れてしまうことも多いので、しっかりとテント内に入れておきましょうね。
子どもから目を離さない
当たり前ですが、いくら見通しが良くても子どもを野放しにしてはいけません。
ふもとっぱらは柵がないので、簡単に森に入れてしまいます。楽しい思い出が悲劇とならないように、子どもに十分に言い聞かせるだけでなく、常に目を離さないようにしましょう。
次のページでは、ふもとっぱら周辺のおすすめスポットをご紹介します。