“火起こしの定番キャンプアイテム”SOTOのマイクロトーチACTIVEとスライドガストーチを比べてみた

公開日:2022 / 08 / 11
最終更新日:2022 / 09 / 22

ガストーチとは、ガスバーナーとも呼ばれるもので、焚き火の火起こしや調理など、幅広い用途で使用されるアイテム。

トーチの中でもキャンパーの間で定番となっているのが、SOTO(新富士バーナー)のアイテムです。

SOTOは、ガスバーナーや調理器具、ランタンといったアウトドアグッズを製造・販売している日本のメーカーです。

筆者はこれまでにSOTO以外のメーカーのガストーチもいくつか使用した経験がありますが、着火機構が壊れたり、火力が弱くて安定しなかったりなど、なかなか納得のいく商品に出会うことができませんでした。

その点、SOTOの製品は1、2回スイッチを押せば簡単に着火しますし、火力の安定度も高いです。実用性が高い商品だと感じます。

今回はSOTOが製造・販売するトーチの中から、代表的なコンパクトトーチである「マイクロトーチACTIVE」と「スライドガストーチ」をピックアップして、双方の性能や特徴を比較してみました。

基本情報

スライドガストーチ ST-480とは


スライドガストーチ ST480は、多くのキャンパーから支持されているロングセラー商品です。

何といっても火口が最大75mmまで伸縮するのが最大の特徴。最大まで伸縮しなくても、好きな位置まで伸ばして使用することができます。

セーフティロックスイッチがついており、スイッチをスライドさせないと点火できないようなしくみになっています。

持ち手の下方には小窓がついており、ガスの残量を一目で把握することができます。

マイクロトーチ ACTIVE ST-486CTとは


マイクロトーチ ACTIVEは、2019年2月に発売された比較的新しいアイテムです。

コンパクトな形状が特徴で、スライドガストーチよりも一回り小さいサイズ感。ポケットにすっぽりと収まります。

着火スイッチにロック機構はついていませんが、代わりに火口に「フタ」が付いており、このフタが締まっていると点火ができない仕組みになっています。このフタは、火口からほこりが入るのを防いでくれる役割もあります。

また、火口が斜めになっているので、ロープの端をあぶるといったちょっとした作業時に使いやすいです。

ガスの残量は、スライドガストーチ同様に持ち手部分の小窓を見ることで確認できます。

スペックを比較

スライドガストーチとマイクロトーチ ACTIVEのスペックを表にまとめました。

スライドガストーチ ST-480 マイクロトーチ ACTIVE ST-486CT
本体サイズ 幅35mm×奥行18mm×高さ110~185mm(伸縮可能) 幅5mm×奥行1.9mm×高さ9mm
重量 55g 45g
火口径 直径14mm 直径14mm
炎温度 1300℃ 1300℃
炎サイズ 直径3mm×15mm 直径3mm×15mm
炎形状 極細集中炎 極細集中炎
使用燃料 カセットガス/ライター用ガス カセットガス/ライター用ガス

火口径や炎のサイズ、温度はどちらも同じです。燃料も両方カセットガスやライターガスを利用できるので、経済的です。

使い心地に関しては、老舗メーカーのSOTO製というだけあり、スイッチを1~2回押すだけですぐに点火しますし、火力も十分で安定している印象を受けます。

2製品の最大の違いは、表の太字箇所、すなわち本体サイズと重量です。マイクロトーチ ACTIVEのほうがひとまわり小さく、重量も軽いことが見てとれます。

さほど大きな差ではないかもしれませんが、トーチをクッカーの中に保管する方であれば、より小さいマイクロトーチ ACTIVEのほうが適するかと思います。

ただ、スライドガストーチは火口が伸びることで、安全に着火できたり、ランタンに着火しやすい特徴があります。

実際の使用感

実際に双方を使ってみた上で、それぞれのトーチが得意とするシーンを挙げてみます。

オイルランタンの着火などにはスライドガストーチが便利


オイルランタンの着火などには、火口が伸びるスライドガストーチが便利です。火口が伸びる分、着火時に手にやけどを負ってしまうリスクを減らせるように思います。

コンパクト感はマイクロトーチ ACTIVE


比較表でもふれましたが、携行性はマイクロトーチ ACTIVEのほうが優れています。

クッカーの中にガストーチを収納したり、バックパックスタイルで軽量化を図りたいときには、マイクロトーチ ACTIVEが最適でしょう。

また、マイクロトーチ ACTIVEにはストラップホールが付いています。小さな形状なので落としてしまいそうですが、ストラップホールに紐などを通しておけば、その心配もなくなるでしょう。

火口の伸縮が必要かで選ぼう

スライドガストーチとマイクロトーチ ACTIVEは基本的な炎の大きさや、スペックは同等の商品です。そのため「火口の伸縮が必要か」で選ぶと良いでしょう。

キャンプに慣れていない方の場合は、火口が伸びて安全性が高いスライドガストーチのほうがおすすめです。

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SOTOのガストーチは1つは持っておいて損のないアイテム

今回はマイクロトーチACTIVEとスライドガストーチの性能や特徴を比較しました。

SOTOのガストーチは、キャンパーなら1つは持っておいて間違いないアイテムです。レザーケースなどのオプション品も販売されているので、自分だけのガストーチに仕上げる楽しみも味わえます。

キャンプシーンのほか、お墓参りなどの日常シーンでも役に立ちます。

これからガストーチを手に入れたい方は、SOTOのガストーチをぜひ検討してみて下さい。

販売情報

マイクロトーチ ACTIVE(アクティブ)

スライドガストーチ

※製品スペックなどの詳細は公式サイトを確認してください。

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オノデラ

キャンプ好きのWEBライター。
月に1回はキャンプに行きたいキャンパーです。
経験則を踏まえた、ユーザー目線の記事作りをモットーとしています。
真夏でも焚火を欠かさないほど焚き火好き。

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