テントに続き、キャンプに必要な持ち物の一つであるタープ。
デイキャンプや庭でのバーベキューなどにも手軽に利用できるので、キャンパーであれば一つは持っている人がほとんどではないでしょうか。
タープには「日除け」「雨除け」といった役割だけでなく、周りからの「視線」を除ける役割もあります。
今回はタープの種類や基本的な張り方、そして応用の張り方について紹介したいと思います。
いつもと違う張り方をすると、サイトの雰囲気もグッと変わり、気分転換にもなります。「いつも同じ張り方をしてしまうな」とマンネリ化に悩んでいる人も、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
タープの種類
タープには「レクタ(スクエア)タープ」と「ヘキサタープ」の、大きく2つの種類があります。
レクタ(スクエア)タープ
レクタタープとは長方形の、スクエアタープとは正方形のタープのことです。
どちらも四角形のタープなので「レクタタープ」とひとくくりに呼ばれがちですが、細かく分類すると別のものになります。
レクタ(スクエア)タープは、日陰の面積が広くとれるので、グループキャンプやファミリーキャンプといった大人数での使用に向いています。
また、形が単純なので、撤収する際には初心者でも簡単に折りたたんで収納することができます。生地面積が大きいため、重くなりやすいのがデメリットです。
ヘキサタープ
ヘキサタープとは六角形のタープのことです。
なんといっても見た目がスタイリッシュで格好良いのがポイントです。また、簡単に設営することができるのもヘキサタープの魅力と言えるでしょう。
しかし、レクタタープに比べると、日陰面積が小さくなります。
少人数キャンプやソロキャンプ向けといえるでしょう。
基本的なタープの張り方
次に基本的なタープの張り方を説明します。
1.タープを張る場所を決め、その場所にタープを広げて置く
2.メインポールを組み立て、立てる位置にそれぞれ配置する
3.ロープをペグで地面に固定する
4.上から、ロープ・タープ・メインポールの順になるようにロープをかけ、メインポールを立てる
5.ロープについている自在金具を使って張り具合を調節する
6.残りのサブポールやロープを張る
これで完成です。文字だけで見ると難しそうに感じますが、実際はそんなことはありません。慣れてしまえば、一人で設営できるようにもなります。
アレンジした張り方
タープは先程紹介した基本的な張り方だけでなく、天候やシチュエーションに合わせて色々な張り方ができるのをご存知でしょうか?
キャンプ場のサイトを見渡してみると、基本的な張り方だけでなく、様々な張り方を見かけることがあると思います。
それでは、応用の張り方を簡単に紹介します。
平面張り
平面張りとは、同じ長さのポールを使ってタープ全体を立ち上げ、平面屋根のように使用する張り方のことです。
タープの面積を最大限活用することができるので、広々としたリビングの空間を作ることができます。大人数のグループキャンプなどにおすすめの張り方です。
雨の時にはポールの高さを調節して、水の逃げ道をつくるなど工夫しましょう。
垂直張り
垂直張りとは、タープの片側を地面近くまで下げるようにし、垂直の形に張る張り方のことです。
リビングの空間面積は少なくなりますが、周りからの視線を遮ることができます。風通しが気になるときには、降ろしたタープと地面との間を広くすると良いでしょう。
サイトを目隠しすることもできるので、プライベートな空間を確保したい時におすすめです。
小川張り
小川張りとは、タープをテントの入口にかぶせるようにして張る張り方のことです。
ポールの他にセッティングロープなどが必要なので、設営の難易度は少し上がりますが、狭い区画にも設営することができ、見た目もコンパクトで格好良いです。また、雨が降っているときにテントとタープの間を濡れずに移動することができます。
しかし、テントの入口にタープをかぶせた分リビングの空間が狭くなってしまうことと、風に弱い点が難点です。
過保護張り
過保護張りとは、タープでテントを覆う張り方をすることです。小川張りではテントの入口部分だけをタープとかぶせますが、過保護張りの場合はタープの中にテントを入れるような形になります。タープでテントを覆うことになるので、使用するテントやタープのサイズによってはリビングの空間がとても狭くなります。「テントを濡らしたくない!」といった、雨のときに使える張り方です。
これは番外編ですが、サイト内に太い木や何か括り付けることができるものがあれば、ポールの代わりに利用してしまうのも方法の一つです。メインポールの代わりにしてしまえば、設営も簡単に素早くすることができます。万が一「ポールが足りない!」といったときも、この技は応用できるので、是非覚えておいてくださいね!
色々な張り方を試してみよう!
一つ持っているだけで、様々な張り方ができるタープ。
キャンプだけでなく様々な場面で活躍します。
タープの張り方は今回紹介したのが全てではありません。
キャンプスタイルやシチュエーション、天候などに合わせて、あなたにぴったりの張り方に挑戦してみましょう!