北欧の国デンマークは「パンケーキのような国」と呼ばれるほど平らな大地が広がっており、標高が一番高いところでも170m程度しかありません。
そんなフラットな国土を持つデンマークでは、アップダウンが少ないことから移動手段やアウトドアでのアクティビティとして自転車(bike)がとても親しまれています。車に乗るよりもエコで健康的であることから、自転車を利用する人が増えていて、自転車乗りを「バイキング(biking)」と呼称しています。
かつて近隣諸国に舟で渡り交易を行っていた「ヴァイキング(viking)」になぞらえて、「ヴァイキングからバイキングへ」と言うキャッチコピーもあります。デンマークに住んでいる知人は「一番の友人であり相棒みたいな存在だよ」と言うほど、日常で自転車が欠かせないそうです。
町にはレンタル用の自転車が用意されており、電動自転車などバリエーションも豊富。自転車の種類や町にもよりますが、レンタル料金は1時間30dkk(1dkk=18円計算で550円程度)とリーズナブル。専用アプリをインストールすればツーリストでも気軽にデンマークでのバイキングを楽しめます。
そんなデンマークの首都コペンハーゲンなどの都市部では自転車道が整備されており、多くの自転車通勤者が行き交っています。
郊外でも大自然の中で自転車アクティビティを楽しめるスポットがいくつも整備されており、自転車によるキャンプ旅のスタイルも人気で、風を浴びながら国内を旅するキャンパーが多くいます。
今回はそんな北欧デンマークでの「自転車×アウトドア」の魅力を紹介をします。
森の中を走り回れるマウンテンバイクロード
北欧デンマークの国土のあちこちには、植林によって作られた森があります。その森には木々の間を縫うように、“bike park”と呼ばれるマウンテンバイクロードが整備されており、誰でもアクロバティックに自由に森の中を走り回れます。
初心者向け(青い矢印)から上級者向け(赤い矢印)があり、適度なアップダウンや細い道など様々なコースが用意されています。
上手くバランスをとり、ブレーキングテクニックを身につけながらレベルに応じて森の中を冒険できるマウンテンバイクロード。階段を通るコースが用意されていることもあり、スリリングな体験ができますよ。
休日には“bike park”に多くの人が訪れて、マウンテンバイクを楽しんでいる様子が見られます。
北欧デンマークを訪れた際は、街の中だけではなく、マウンテンバイクを借りて森の中を縦横無尽に走り回るバイキングアクティビティを楽しんでみるのも良さそうですね。旅行者でも気軽に楽しめるのが嬉しいポイントです。
埋立地で走り回れる自転車道
デンマークにはゴミを埋め立てた山に整備された自転車道があり、小さい山々を自転車で走り抜けられるバイクロードもあります。
筆者が訪れたのはデンマーク第3の都市で、アンデルセン童話の作者の出身地であるオーデンセ(Odense)にあるスティゲ島(StigeØ)。人間が出したゴミを処理するにあたって景観を壊さないように、アウトドアスポットとして楽しめるように面白い工夫がされています。
海を眺めながら起伏に富んだ小山をどんどん走れる自転車道。前述した通り、起伏の少ないデンマークではなかなか出会えない自転車道によって、山の中を駆け抜ける感覚を味わえます。
この自転車道はオーデンセの近くにあるので、街でマウンテンバイクを借りて、足を伸ばせば簡単に行けるアウトドアスポットです。とてもオススメですよ。
自転車キャンプ旅
北欧デンマークでは、自転車に乗って旅をしながらキャンプするスタイルも人気です。少ない荷物で楽しめるシェルターキャンプ場が国内のあちこちにあるので、気軽に自転車キャンプを楽しめるのが魅力の一つです。
↓ シェルターキャンプについてはこちら ↓
【北欧デンマークのキャンプ事情】少ない装備で気軽にキャンプを楽しめるシェルターキャンプ場」
キャンプのしやすい環境と、自転車で旅をするのに適したフラットな国土を持つデンマーク。日本では見られない麦畑の広がる丘陵や、フィヨルド、海に浮かぶ風車たちなど、その土地ならではの景色を眺めながら楽しめる自転車キャンプ旅は本当に素敵な体験になります。
もちろん、シェルターキャンプ場やレンタル自転車を気軽に借りられるデンマークでは、ツーリストも同じ体験ができます。
北欧デンマークにに訪れた際は、自分なりのスタイルで自転車アクティビティを楽しんでみませんか。
日本人向け北欧ネイチャーツアー
氷河が削った大地に広がる大自然と、日常に根付くアウトドア文化が楽しめる北欧の国々。自然享受権が整備されているため、自由度の高いアウトドアが気軽に楽しめます。
デンマークに拠点を置く北欧アウトドア C. Gateway Aps は北欧の自然を気軽に満喫できるネイチャーツアーを提供する旅行代理店。普通の観光では見ることのできない、北欧の自然と日常に根付くアウトドア文化を体験し、楽しんでもらいたくて日本人向けのツアーも企画しています。
現在、2022-2023年の年越しネイチャーツアーを企画中。寝台列車に乗ってフィンランドのロヴァミエミに行き、ノルウェーまで旅をしながらオーロラハンティングやトナカイソリなどのアクティビティを組み込む予定。
9月中ごろにツアーを公開する予定なので、ぜひWebサイトを確認してみてください。
また、Webサイトでは北欧通信や北欧Vlogも更新しています。感染症対策でおうち時間を過ごす皆さんも、北欧の自然の雰囲気を味わってくださいね。
北欧アウトドア C. Gateway Aps日本語Webサイト:https://c-gateway.net/home/jp/