キャンプやハイキングなど、楽しかった思い出は記憶や写真だけではなく、そのときに身に着けていたものにも残っていますよね。
子供の成長はあっという間。大きく逞しく成長していく姿は嬉しい反面、すぐにサイズアウトしてしまう衣類をどうしたものか悩んだ経験はありませんか?
すぐにサイズアウトしてしまう衣類を何とかしたい!
子供用のアウトドアウェアは、プチプラとは言えない大人顔負けのお値段。
ちょっと奮発してお気に入りのものを買ったり、友人や祖父母からプレゼントとして頂くこともあるのではないでしょうか。
厳しい自然環境の中でも使えるよう、丈夫な素材でできたアウトドアウェアは、長く使えるものばかり。サイズアウトが理由で着られなくなってしまうのは、もったいないなぁと感じてしまいます。
はじめてキャンプに行ったときに着ていたもの、朝晩は冷え込んで肌寒いときに羽織ったウインドブレーカーなど、思い出の詰まったアウトドアウェアを手放すことに躊躇してしまうのはきっと筆者だけではないはずです。
環境省の発表によると、サイズアウトして不要になった衣類との別れ方は、3種類あると言われています。
- 友人に譲ったり、リサイクルショップやフリマアプリを利用し古着として譲渡や売却をする方法
- 資源として、地域や店舗で回収してもらう方法
- 可燃ごみ、不燃ごみとして処分する方法
この中で一番多い割合を占めているのがごみとして処分される衣類で、全体の約7割にもなります。
子供の成長を感じる思い出がつまった衣類。大切に使い続けていきたいという気持ちはもちろん、環境に配慮したサステナブルなファッションにも意識を向けて、不要になったら処分するのではなく、違う形で使い続けていくという選択をしていきたいですよね。
そこでおすすめしたいのが、不要になったアウトドアウェアを、“アップサイクル”するという選択です。
アップサイクル・プロジェクト「matane.」
「matane.」はサイズアウトなどの理由で着られなくなってしまったお気に入りの衣類を、形を変えて使い続けていくプロジェクト。
衣服を捨てるのではなく、一度旅立たせてまた新しい形で出会う体験をつくることで、大切なものを長く愛用する暮らし方を提案していきたい。
そんな「またね。」の気持ちが詰まっています。
しかも、アップサイクルしてくれるのは、富山県舟橋市で現在子育て中のママたち。彼女たちは「funacco(ふなっこ)」という10人ほどのチームなんです。
画像引用(編集部にて加工):ふなはしBazerオンライン
船橋村は小さな村なのにも関わらず、人を大切にするという考えのもと、教育や子育てに力を入れたことで、今ではたくさんの若い世代の人が暮らすようになり、2012年には年少人口割合が日本一を記録する「子育ての村」になったのだそう。
子供たちを大切にする村に住むママたちが、ひとつひとつ丁寧に作ってくれるというのも安心できる魅力のひとつです。
実際にアップサイクルしてみた
今回依頼したのは、我が家の息子が2歳の頃から愛用していた、モンベルのウインドブレーカー。
今年7歳になった息子はもう着られないので、どこでもポーチにアップサイクルしてもらいました。
「matane.」制作お申し込みの流れ
- 家に眠っているアウトドアウェア(マウンテンパーカーなど)を探す
- 受付サイト上で作り変えたいものを選んで申し込む ※費用はアイテムごとに異なる
- 申し込みを受けて、funaccoが作り変える
- できあがったものが自宅に帰ってくる。(3〜4の期間は約1ヶ月)
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※2の申し込み後に、詳細な手順の連絡が、funaccoからきます。
丁寧なヒアリング
申込みしてから数日後に、担当の方からメールにて連絡を頂きました。その際に素材やサイズ、いつ頃使っていたものなのか、こだわりたいポイント等を丁寧にヒアリングをしてくれます。
筆者からの希望は、「ブランドロゴを残して作成してほしいこと」。こちらは快諾していただきました。
一方で懸念点もありました。アップサイクルをお願いしたウインドブレーカーは薄手で、作成できるのか心配になり、問題ないか念のため確認してみました。
担当者さんから返事が届き、生地が薄くても裏地を付けるので問題ないとのことでした。お互いの疑問点を解消した後、担当者さんへお願いしたい衣類を郵送にて発送します。
1か月程度経った頃、完成した旨の連絡を頂き、商品が届きました。
アップサイクルで思い出が生まれ変わった
色使いも可愛く、大満足に仕上げて頂きました。
息子も気に入り、毎日このポーチの中にハンカチとティッシュを入れ、ポケットに付けて登校しています。
サイズアウトした衣類を、形を変えて使い続けていくという選択
思い出の詰まった大切な衣類を、手放してしまうのではなく、形を変えて使い続けていくという選択は、エコにもなり、思い出も大切にできる方法のひとつです。
裁縫が得意な人は自分で作れてしまうのかもしれませんが、毎日忙しくて作れない人や裁縫が苦手な人もいますよね。誰かに依頼をしてアップサイクルをしてもらう為には、料金もかかるし、多少の手間はかかってしまうのは正直なところ。
しかし、丁寧にやり取りしてくれたり、安心できる人にお願いできるのであれば、その手間もまた届くまでの楽しみな気持ちに繋がるのではないでしょうか。
サイズアウトした洋服だけでなく、お気に入りのものだけど、袖の部分が汚れていたり、一部にシミがついて、誰かに譲ることもできずに破棄してしまうような洋服でも受け付けてくれます。
アップサイクルして使い続けていく方法を選択肢の一つに加えて頂けたら嬉しいです。
お申込みサイト:ふなはしBazerオンライン