キャンプを始めてしばらくすると、よりこだわった“玄人っぽい”ギアを使いたくなりますよね。
灯油を燃料とする道具は、見た目もかっこよく、扱っているとキャンプ上級者のように見えます。大人気の武井バーナーが代表的ですが、ケロシンバーナーの「マナスル」もコアなキャンパーから人気が高いです。
品薄で入手困難なマナスルを愛用している筆者がレビューしてみました!
マナスルとは?
第一次登山ブームから半世紀にわたり生産を続けている純国産の灯油ストーブです。株式会社スター商事が販売しており、ひとつひとつ職人が手作りで丁寧に作っています。
真鍮製のストーブは使いこむほど味が増してくるので、愛着が湧いてくる逸品です。
マナスルの種類
マナスルには「126」「121」「96」の3つのサイズがあり、サイズごとに燃焼時間と使用人数が変わります。
マナスル96
シリーズの中で1番小型のタイプ。タンクは手のひらに収まるサイズで軽量かつコンパクトなので、ソロでの使用に適しています。バーナーヘッドは、121や126と同じですが、中間パイプが短いので、セッティング時の高さが低くなります。
サイズ:
・使用時 直径16cm×高さ17cm
・タンク直径 11.5cm
重量:660g (タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量:0.2リットル
燃焼時間:1.5時間(約)
マナスル121
1人から少人数での使用に適した大きさのバーナーです。タンクの容量は126よりはひとまわり小さいですが、バーナーヘッドは126と同じなので、高火力で調理できます。筆者が使用しているのはこの121になります。
サイズ:
・使用時 直径19cm×高さ19cm
・タンク直径 13.5cm
重量:840g (タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量:0.4リットル
燃焼時間:2.5時間(約)
製品ページで確認
マナスル126
マナスルのシリーズでは1番大きいサイズ。大人数の使用に最適で、最大5時間燃焼します。
サイズ:
・使用時 直径18.5cm×高さ20cm
・タンク直径 16.5cm
重量:980g (タンク本体・バーナー・三脚)
タンク容量:0.8リットル
燃焼時間:5時間(約)
製品ページで確認
マナスルの詳細
マナスルの構成は、左からジョーゴ、タンク、風防、バーナーセット、スパナ、三脚、掃除針です。専用の収納ケースは標準装備。
専用の収納ケースですが、つくりが大きめなので少し雑に入れても大丈夫です。ピッタリとつくられているケースだと収納するのに、ストレスを感じるときもありますが、マナスルの収納ケースは余裕があっていいですね。
点火方法
灯油バーナーの点火は難しいイメージを持っている人が多いかもしれませんが、少し手間ですが、難しいことはまったくありません。それでは、点火方法を解説します。
組み立てる
1.タンクの中央にあるキャップを外します。
2.外したキャップは、ポンプハンドルの先端にねじ込んでください。これで無くしてしまうことを防げます。
3.バーナーヘッドを取り付けます。スパナでしっかりと固定してください。
4.風防、フレームリング、三脚を所定の位置に取り付けて完成です。
5.注油口キャップを外して、ジョーゴを使用して灯油をタンクに入れます。
予熱(プレヒート)する
調整弁が開いていることを確認し、燃料用アルコールを予熱皿に8分目程満たします。
※アルコールを注入するときは、写真のような先端ノズルがある容器が便利です。Amazonなどでも売っており、オイラーで検索すると見つかります。私が愛用しているのは、「エスコ250mlオイラー(真鍮ノズル)」です。
点火する
1、チャッカマンやライターなどでアルコールに点火して、無くなる寸前まで待ちます。
※予熱(プレヒート)不足だと点火しませんので、我慢して待ちましょう。
2、アルコールが無くなる寸前に、調整弁を閉めてからポンプを数回ポンピングします。
炎が出るまでポンピングしてください。最初は赤い炎ですが、ポンピングを続けると青い炎になり、安定します。青い炎にならない場合は、予熱不足ですので、再度予熱からやり直してください。
※アルコールが燃え尽きてしまいガスが点火せず、ゴーという音がしていたらライターで点火してください。
これで点火まで完了です。
火力が弱くなったと感じたら
バーナーにあるガスが出てくるニップルという穴が詰まっていると炎が弱くなります。適度な頻度で掃除してあげてください。
掃除針をニップルに差し込んでゴミを取り除きましょう。掃除してあげると火力が元に戻ります。
それでも火力が弱いままだと他の原因の可能性があるので、購入した販売店に相談するかスター商事に問い合わせしたほうがいいでしょう。
マナスルをおすすめする理由
マナスルは真鍮のボディで高級感があり、男心をくすぐるギアです。無骨なデザインは、ガス式のバーナーとはまったく違うので、扱っているだけで玄人っぽく見えます。
マナスルの構造はとてもシンプルなので、故障が少ないのも特徴です。長年使い込むことで風格が出て、愛着も増します。
燃料はコストが安い灯油だということもおすすめする理由です。ガスやホワイトガソリンに比べて格段に安く、石油ストーブを使用しているなら燃料を統一できます。
育てるギア、マナスルを体感しよう!
使い込めば使うほど味が増すキャンプギアがマナスルです。真鍮のボディがおしゃれで、キャンプ場でも目立つこと間違いないでしょう。
故障が少なく、長年使用できるのも嬉しいですよね。入手困難ですが、購入できる機会があれば是非ゲットして、その魅力にハマってください。