ららぽーと湘南平塚店に、「Snow Peak(スノーピーク)」の直営店がオープン。エントリー層からベテランまで惹きつけるキャンプスタイルの発信地に、さっそく足を運びました。店長とエリアマネージャーを兼任する下嶋一洋さんの「道具だけでは売らない」という言葉に秘められた想いとは? モダンとナチュラルが絶妙な均衡を保つ「スノーピークららぽーと湘南平塚」に迫ります。
神奈川県内で4店舗目の直営店。「スノーピークららぽーと湘南平塚」がニューオープン
10月6日(木)にオープンしたばかりの大型ショッピングモール「ららぽーと湘南平塚」。アウトドアブランド各社が軒を連ねる一角に、「スノーピークららぽーと湘南平塚」はあります。
店内には、伝統のキャンプアイテムと、昨今力を入れているアパレルアイテムが並びます。比率は4:6。洗練されたデザインについ目を奪われてしまいますが、「モノだけではなくコトを提供する」のがお店のコンセプト。アイテムという「点」ではなく、点と点が組み合わさって生まれる空間や、自然指向のライフスタイルを提案します。
キャンプとアパレルに境界線を作らない空間
Snow Peakといえば「アウトドアブランド」、最近では若者を中心に「アパレルブランド」という認識も広がっています。どちらも間違いではないですが、正確には語弊があるかもしれません。キャンプアイテムとアパレルアイテムが同居した空間には、不思議と一体感があります。そこに境界線は存在しません。
ボアジャケットやモッズコートなど、主役級のウィンターアイテムに、上質な手触りのデニム。モノトーンとアースカラーを基調にした、こなれたアイテムがそろいます。
重厚な黒のバックパック、トレッキングブーツやバケットハットなど、タフなのにシックな小物たち。
同テイストのキャンプアイテム。ふらりと眺めて歩いていると、どこからどこまでがアパレルのエリアだったのか、気づかずに通りすぎてしまうほど。
「家族思い」のテントを体験
店内にはテントを体験できるスペースも。こちらはSnow Peakの超ベストセラー、「アメニティドームS」。
「アメニティドーム」シリーズは、特に小さな子ども連れのファミリーにおすすめです。前室がワイドに開閉できるため、出入りがしやすく、子どもを抱っこしてトイレに連れていくときにもスムーズに外に出られます。「初めてキャンプする人に、最高の幸せを。」というSnow Peakの願いを追求したテントです。
テントは主役ではない
こちらはテントだけではなく、ひとつのキャンプスタイルをトータルコーディネートしたスペース。
下嶋さんは、キャンプにおいて「テントは主役ではない」と語ります。キャンプと聞くと、初心者の方はどうしてもテントをトレードマークのように思い浮かべてしまいますが、テントはあくまで道具。目的を達成するための手段でしかありません。
「アメニティドーム」の例でいえば、小さな子ども連れでも不自由なくキャンプを楽しみ、家族の時間を過ごす。そんな快適なキャンプを実現するために、道具が存在する。それがSnow Peakの考え方です。
焚き火を囲むダイニングスペース
手前側に、焚き火を囲むダイニングスペースを発見。通常、キャンプの食事シーンでは、キッチンとテーブルをそれぞれ用意します。そのため、「作る人」と「食べる人」が分かれてしまいます。
こちらのスペースでは、両者がひとつになれるようなキャンプスタイルを提案しています。ジカロテーブルに腰を下ろし、焚き火を囲んで、作りながら食べる。談笑する。そんな和気あいあいとした景色が目に浮かびます。
「売りっぱなし」という言葉はない。アフターケアまでサポートする親身なスタッフ
テントの中で、寝袋やマットのたたみ方をレクチャーする下嶋さん。
Snow Peakのスタッフは、お客さまとの距離の近さが特徴です。キャンプについてわからないことや悩みごとに、親身に答えてくれます。取り扱う製品が、どれもユーザー目線で作られているため、「お客さまに対して、自信を持ってすすめられるのがうれしい」と下嶋さんはいいます。
大切な商品のコンディションを丁寧に整えるスタッフさん。
アフターサービスにも力を入れています。「売りっぱなし」という言葉はなく、メーカーが自社の製品の品質に責任を持つのは当然であると考え、修理や交換の対応をしています。
「人生に、野遊びを。」お店を通じて伝えたいコトとは?
Snow PeakのDNAを色濃く感じさせる「スノーピークららぽーと湘南平塚」。これからどんなお店を目指していくのか、下嶋さんに聞きました。
やるかやらないかなら、絶対にやったほうがいい
「極論ですが、キャンプをやるかやらないかでいえば、絶対にやったほうがいい。例えば、ファミリーの方であれば、パパがテント設営をすると頼もしく感じられ、子どもは自然の中でいろいろな興味と本来の子供らしさを取り戻す。外で作って食べる料理はいつもよりずっとおいしく感じるはずです」
「子どもは特に変化が顕著。遊び方の決まっていない自然の中で、自分から遊び方を考えるため、これまでになかった発想力を発揮します。なにより、裸足で走ったり、火を熾(おこ)して料理する経験は、『人間は地球で生きている』ことを実感させ、子どもに大きな財産を与えるでしょう」
「だから、未経験の方でもキャンプに挑戦するきっかけ作りができればと思います」
人生に、野遊びを。
「キャンプを生活に取り入れるライフスタイルも提案していきます。例えば、Snow Peakのアパレルは、普段の都市生活でも自然の中でも着れるように機能性が高く、ファッション性にもこだわってデザインされています。また、自宅の庭やベランダで食事やコーヒーを楽しむことでも、自然を感じ、心が原点回帰します。『キャンプ場』や『フィールド』にとらわれる必要はないと感じています」
「道具だけでは売らない」と強調する下嶋さん。モノを売るのではなく、モノを使って実現できる体験にこそ、真の価値があると熱弁します。
「人生に、野遊びを。」Snow Peakが掲げるコンセプトには、そんな想いが込められています。
Snow Peakのマグカップを日常使いする。初心者の方は、そんなところからキャンプをはじめるのもおもしろいかもしれません。
スノーピークららぽーと湘南平塚
場所:神奈川県平塚市天沼10-1 ららぽーと湘南平塚 1F
営業時間:10:00~21:00
TEL:0463-74-4217
Snow Peak 公式サイト