テントやタープを支える重要なアイテム「ペグ」。
ペグには種類がいくつかあり、利用する地面の状態によって使い分けることで、テントやタープをより安心安全に設営することができます。
今回は、ペグについての打ち方や種類、注意すべき点をまとめました。
ペグの打ち方について
ペグを地面に打つことをキャンプ用語でペグダウンと言います。
張ってあるロープの反対方向へ傾け、地面に対して60°~90°で打ち込むのが基本です。
打ち込む際に、地面の中に硬いものを感じたら、無理をせず打ち込む場所を少しずらしましょう。無理に打ち込むとペグが曲がったり、破損する恐れがあります。
ペグダウンNG例
ロープと同じ方向に角度を付けて打ち込むこと。
ロープに荷重がかかった時、抵抗が小さく簡単に抜けてしまいます。
地面の状態が悪い時の対処法
岩場、砂浜、硬い地面、柔らかい地面など状態が悪いと、ペグが刺さらなかったり、安定しない場合があります。
そんな場合は、下記のような対処方法があります。
- ビニール袋に砂をつめて重石にする
- 近くの固定できそうなもの(車や木)に結びつける
- 落ちている大きい石や木にロープを結び穴を掘って埋める
- ペグを2つ打ち込み力を分散する
こちらの画像は、ペグを2つ打ち込んで、かかる力を分散し抜けにくくする方法です。
ペグの種類とその主な用途
スチールペグ
テントやタープに付属しているもっともポピュラーなペグ。ある程度硬さのある土や芝のサイトに向きます。柔らかい地面には向きません。
プラスチックペグ
プラスチック製のペグ。軽量ですが、太くて打ち込む時に抵抗が大きいので固い地面には不向きです。逆に、柔らかい地面には向きます。
スチールソリッドペグ
出典:コールマン
鋳造されたペグ。重さはありますが強度が高く曲がりや折れに強い、地面の状況に左右されない万能なペグです。
Y字型ペグ
出典:コールマン
アルミやジュラルミンでできた軽量のペグ。Y字になっていて接地面積が大きいので芝や土のサイトはもちろん、柔らかい地面や砂地でも抜けにくいです。V字ペグやU字ペグも同じ用途で使えます。
ペグハンマー
ペグを打ち込むためのハンマー。ハンマー部分、ペグを抜く部分の構造になっています。
テントやタープにペグは付属していますが、ペグハンマーは付属していない場合が多く、別途購入が必要です。テントやタープ購入時には、必ずチェックしましょう。(付属しているものもあります。)
ペグの抜き方
ペグハンマーの穴にペグを通し、ペグが刺さっている角度と同じほうへ引き抜きます。
抜けにくい時や、穴にペグが入らない場合はフック部分を使い、てこの原理を利用して上げれば抜けます。
それでも抜けない場合は、ペグのすぐ隣にもう1本ペグを打つと、緩んで抜けます。
まとめ
テントやタープを支える重要な要「ペグ」。使い方を誤ると、風で吹き飛ばされたり、寝ている間にテントが倒れたりと危険を伴います。基本をしっかりと覚え、快適で安全なキャンプを楽しんでください。