キャンプで手軽に湯沸かしや料理をするのに活躍するのが「シングルバーナー」です。
中でもアウトドアブランド「SOTO(ソト)」は様々なラインナップを揃え、初心者から上級者まで多くのキャンパーに愛用されています。
今回はSOTOの定番とも言える「レギュレーターストーブ ST-310」と「レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン)ST-330」の2モデルの比較レビューをします。
右が「ST-310」、左が「ST-330」です。
筆者は8年前から「ST-310」を愛用しています。ロゴが消えかかっていますがまだまだ現役です。追加で「ST-330」も購入して用途によって使い分けています。いずれもCB缶を燃料としておりとにかく使い勝手がいいです。それでは詳しく見ていきましょう。
SOTOとは? そしてSOTOの魅力とは?
SOTOブランドの生みの親は愛知県豊川市に本社がある「新富士バーナー」です。1978年に工業用バーナーの製造会社として創業しました。その後、小型バーナーを開発したことをきっかけにSOTOブランドが誕生しました。
主にカセットガスを燃料とするSOTOのストーブは経済性や利便性の高さが特徴です。そのほかにもランタンや燻製用品などのアウトドア用品も幅広く手掛け、今では世界中のアウトドア愛好家から高い評価を得ています。
SOTOのストーブで特筆すべきは「マイクロレギュレーター」という機能です。これにより連続使用や外気温の低下の影響を受けにくく、長時間にわたり安定した火力を発揮します。今回比較する2モデルにも搭載されています。
「ST-310」と「ST-330」の比較
まずは基本的な仕様を一覧表にまとめてみました。
ST-310 | ST-330 | |
---|---|---|
外形寸法 | 幅166×奥行142×高さ110mm(使用時・本体のみ) 幅140×奥行70×高さ110mm(収納時) |
幅350×奥行120×高さ90mm(使用時・本体のみ) 幅150×奥行75×高さ90mm(収納時) |
重量 | 330g | 220g |
発熱量 | 2.9kw(2,500kcal/h) | 2.6kW(2,200kcal/h) |
使用時間 | 約1.5時間(ST-760 1本使用時) | 約1.5時間(ST-760 1本使用時) |
たたんだ時のサイズ感はさほど違いはない印象です。
一方、使用時は「ST-330」にはホース部分があるため倍以上の幅を取ります。ただし分離型にすることでメリットもあるのでどちらが優れていると一概には言えません。
高さは20mmの違いがあります。どちらも安定感はあるのですが、「ST-330」の方が重心を低めに設計されています。
重量は意外にも「ST-310」の方が重く、110gの違いがあります。個人的にどちらも重さが気になったことはありません。少しでも軽量化を図りたい場合は「ST-330」がいいでしょう。
一体型か分離型か
仕様上は似ている部分もある2モデルですが、CB缶を直結する一体型の「ST-310」と、ホースを経由させる分離型の「ST-330」で使用感に違いがあります。ここでは筆者がどのように使い分けているか紹介します。
一体型の「ST-310」は狭い場所での設置しやすく、ホースがないので取り回しが楽です。シンプルな構造で組み立てや収納もあっという間に完了します。筆者の場合は特にソロキャンプに持ち出すことが多いです。
分離型の「ST-330」は料理の幅を広げたいファミリーキャンプなどで出番が多いです。CB缶が火元から近い一体型だと、鋳鉄製の調理器具を使用する際、輻射熱でCB缶が爆発する危険性があります。そのため、スキレットやダッチオーブンなどを使う場合は分離型を使うようにしています。
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進化を続けるSOTOのストーブ
今回紹介した2モデルでも十分に完成度が高いのですが、さらに2022年には新型「レギュレーターストーブ Range(レンジ)ST-340」が登場しました。
「ST-310」の兄弟分ともいえるモデルで、火口の直径が大きいので中型の調理器具と相性がよく、これまではオプションだった点火アシストレバーが標準搭載されました。細やかなニーズにも対応するSOTOのモノづくりに対する姿勢がうかがえます。
もちろん価格が安くて小型の調理器具も使える「ST-310」もまだまだ選択肢としては外せません。
筆者も引き続き大事に使っていきたいと思っています。みなさんも気になるストーブがあればぜひ検討してみてください。きっと長い付き合いになるギアになりますよ。
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