「飛び込み岩」やトロ場でまったり
2人とも沈したこともあり、岩や瀬を越える時には慎重になります。そのため結構な疲労が溜まってきました。
当初の予定では、一気にゴールの釜の渕公園まで下り、上陸後に遅めの昼食を、と考えていました。しかし、予想以上の疲労に無理せず途中で休憩を取ることにしました。
写真がなく残念ですが…お湯を沸かしてカップ麺で簡単な昼食。いやー、大自然の中で食べるカップ麺、最高に美味いですね!
お腹もいっぱいになり、まったりモードで再出発します。
するとしばらくしてラフティングのツアーの方々が「飛び込み岩」で遊んでいる場面に遭遇。しっかりライフジャケットを着用して、インストラクターさんに見守られながら楽しんでいます。
陸地からはアクセスの難しい場所でも、川からなら容易にたどり着けますね。
多摩川上流は8月の暑さでも水に入れば気持ち良く、川面を吹き抜ける風も心地いいので、安全面を配慮すればとてもいい夏のレジャースポットになります。
いよいよ上陸ポイント
その後も無理をしないよう、休憩を多めに取りながらカヤックを楽しみました。
そしてようやく上陸ポイントに到着!予定では3時間の計画でしたが、上陸時点で4時間弱も経過していました。
上陸してカヤックをひっくり返し、水抜きして干している間にお楽しみタイム。
同行者と2人で、保冷バックに忍ばせていた缶ビールで乾杯!
お互いに沈してびしょ濡れになりましたが、着替えてさっぱり。
干したカヤックを畳んでパッキングし、キャリーカートにくくりつけ、撤収作業完了です。
ところがここからが大変でした。
上陸地点から青梅駅までは、距離にすると1キロちょっとなのですが、かなりの激坂を登らなくてはなりません。
重さ20キロのカヤックを転がしての激坂は、50代に私たちにはかなり足にきました…。
ようやく到着した青梅駅で電車に乗る頃には、心地良い疲労感とやり切った充実感で満たされていました。
まとめ
「奥多摩でカヤック激流下りにチャレンジしてみたいね〜」と話していた事が発端になり、今回の川下りが実現しました。
しっかり下調べをした上で、事前に下見までしてからのチャレンジだったこともあり、大満足な川下り体験になりました!
激流の中で必死に操舵したことや、「沈した」ときのスリルのある緊張感は病みつきになりそうでした。一方で、トロ場での、まったりとした浮遊感のある心地よい感覚も忘れられません、
緩急織り交ぜた4時間弱は、まさにアドベンチャーさながらの体験でした。
しかし、同時に強く思ったのは、初心者が気軽にチャレンジできる遊びではないということです。危険も多く、慣れていない個人が遊ぶにはリスクが大きいと感じました。
多摩川上流には、カヤック体験やラフティングもできるツアー会社が複数あります。スクールとして学ぶ場も提供されています。初心者の方は、まずはスクールやラフティングツアーなどから楽しむ方が良いでしょう。
多摩川上流の水温は、真冬にはかなりの低温になりますので、4月頃から11月頃までが気持ちよく遊べるシーズンと言った感じでしょうか。その辺りはぜひ現地のツアー会社さんに相談してみてください。
また、個人で楽しむ場合は事前に出艇&上陸場所の確認し、経験者に同行してもらうことを強くおすすめします。
何かあってからでは、ご自身やご家族はもちろんのこと、この環境で生活する多くの方々に迷惑がかかります。絶対に無理な行動は慎みましょう。
最後に今回のスタート地点、ゴール地点を地図に表記しました。
今回のコースを経験した筆者からのアドバイスとしては、慣れていない方で個人で遊ばれる場合は、御岳橋のポイントではなく、沢井駅からエントリーできる楓橋の下流(地図上に青丸で記載)よりスタートする方が良いでしょう。
御岳橋から楓橋の下流までの区間はかなり厳しいコースです。まずは楓橋の下流からスタートするコースで慣れることをおすすめします。
今年も台風や災害、水害も多く、自然の恐怖を実感するニュースが多数報じられました。今回、奥多摩川の澄んだ水と激しい流れに直面した事で、大自然の素晴らしさと同時に、怖さを身をもって体験しました。
楽しい冒険になったと共に、改めて大自然に対して畏怖の念を抱いた、貴重なレジャーとなりました。