本企画は、各メーカーから最新モデルや人気のテントをレンタルし、カタログやWEBで見ただけでは分からない、実際に設営したからこそ感じるその製品の魅力や違い、設営のワンポイント等をお伝えする体験企画です。
コールマン(Coleman)のマスターシリーズには、「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」と「4Sワイド2ルームカーブ」、そして「4Sワイド2ルームトリオ」の3つのテントがラインナップされてます。
※現在公式サイトをみると、「4Sワイド2ルームトリオ」は、『次回入荷予定は10月下旬頃を予定しております。 次回の入荷をもって販売終了となります。』となっています。(令和4年10月20日現在)
今回は、その中でも最大の大きさを誇る「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」を設営してみました。
撮影場所:LANTERN CAMPING FIELD MORIYA(茨城県守谷市)
常磐自動車道「谷和原インター」から約6km(所要時間 約10分) に位置する犬も一緒に楽しめるキャンプ場。ドッグラン・ドッグプールも併設しています。
※ドッグプールは10月末までの営業です。
・マスターシリーズって何?
・4Sワイド2ルームコクーンⅢの大きさ
・4Sワイド2ルームコクーンⅢを設営する時の5つの注意点
・筆者が感じた4Sワイド2ルームコクーンⅢの不便な点と魅力
・まとめ:4Sワイド2ルームコクーンⅢをこんな方におすすめしたい
・番外編:筆者の使い方
マスターシリーズって何?
コールマンの中で、1年中使えるテントというコンセプトのもと展開している最高峰シリーズです。商品の特徴は、強風が吹く春、雨が続く梅雨や秋雨から、厳冬の氷点下から30℃を越す盛夏まで対応するこだわりの機能を備えていること。商品名にある「4S」は、「4 シーズンズ」を意味しており、マスターシリーズのコンセプトを表してます。
4Sワイド2ルームコクーンⅢの大きさ
それでは、まず大きさについて、同じマスターシリーズの「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」・「4Sワイド2ルームカーブ」・「4Sワイド2ルームトリオ」の3つのテントを比較してみます。
4Sワイド2ルームカーブ
4Sワイド2ルームトリオ
4Sワイド2ルームコクーンⅢ | 4Sワイド2ルームカーブ | 4Sワイド2ルームトリオ | |
収納サイズ | φ40×85cm | φ34×83cm | φ29×70cm |
重量 | 約34kg | 約24kg | 約15kg |
本体サイズ | 約670×400×220(h)cm | 約580×350×200(h)cm | 約490×255×190(h)cm |
インナーサイズ | 約360×240×195(h)cm | 約300×225×185(h)cm | 約210×240×160(h)cm |
立面図(画像:公式サイトより) | |||
価格 | 189,800円(税込) | 128,000円(税込) | 99,800円(税込) |
比較表でわかることは、「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」、「4Sワイド2ルームカーブ」、「4Sワイド2ルームトリオ」という大きさ順になります。公式サイトで確認すると、
- 4Sワイド2ルームコクーンⅢ:家族の人数が多く(4~5人)、広くて快適なことを重視する方向け
- 4Sワイド2ルームカーブ:3〜4人のご家族が使用していただける標準的なサイズ
- 4Sワイド2ルームトリオ:ゆったりソロキャンプ、デュオキャンプ、コンパクトに3人家族向け
となっています。
なかなか言葉だと伝わりづらいので、お部屋探しのような伝え方をすると、
- 4Sワイド2ルームコクーンⅢ:リビング11.2畳+寝室5.3畳=全体16.5畳
- 4Sワイド2ルームカーブ:リビング8.3畳+寝室4.2畳=全体12.5畳
- 4Sワイド2ルームトリオ:リビング5.4畳+寝室3.1畳=全体8.5畳
と、4Sワイド2ルームコクーンⅢの大きさが際立ちます。
4Sワイド2ルームコクーンⅢを設営する時の5つの注意点
実際に設営して感じた5つの注意点を設営手順を追ってご紹介します。
- フライシートを広げます。
ポイント・注意点①
この時にフライシートの内側にある5本のスタンディングテープがすべて止まっているか、確認を忘れずにしてください。 - センタールーフポールを、端がゴールドのスリーブに通します。
- メインポール中央部のジョイントにセンターポールを差し込み、フライシートについているリングをセンタールーフポールの端にかけます。
- メインポール2本を立ち上げ、 フライシートコーナーのクリップ(赤色のコードが目印)に差し込みます。慣れていない方は2人で片側ずつ同時に立ち上げることをおすすめします。
また無理に立ち上げようとポールに負荷をかけてしまうと破損の恐れがありますので注意してください。
- フライシートについている赤色のテープのフックをメインポールにかけ、固定します。
- センターサイドポールをセンタールーフポールに差し込んだ後、フライシート中央のクリップ(黄色のコードが目印)に差し込みます。フライシートについているフックをポールにかけます。
- サポートポールを端が青色のスリーブに通し、フライシートのクリップ(青色のコードが目印)に差し込みます。
ポイント・注意点②
サポートポールは、メインポールの上側になります。
ポイント・注意点③
サポートポールとメインポールの交差部には、面ファスナーテープがあります。交差部の2本のポールを一緒に巻き固定してください。 - ミドルポールを端がブラウンのスリーブに通し、センターポール中央部にあるクリップに差しこみ、フライシートについているフックで固定します。
ポイント・注意点④
ミドルポールはメインポールの下側になります。
ポイント・注意点⑤
センターポール中央部にあるクリップは内側になります。 - ペグで固定し、インナーテント、フライシートを装着すれば完成です。
コールマンの公式YouTubeに設営動画が公開されていますので、詳しくご覧になりたい方は、下記をご確認ください。
筆者が感じた4Sワイド2ルームコクーンⅢの不便な点と魅力
不便な点と感じたのは
- 重さと収納サイズ
この大きさのテントなので仕方がないことですが、約34kgなので女性や子どもが持ち運びするのは大変です。家で収納する場所や、車に積載するスペースなども考えないといけません。 - 価格
初めてキャンプをするという方だと、色々と購入するキャンプ道具もあり、テント1張で税込189,000円という価格はちょっとためらってしまうと思います。 - 「区画サイト」の大きさに影響をうける
前述した通り、全長6.7mの大型テントです。利用するキャンプ場がフリーサイトであれば問題ありませんが、“○m × ○m”のような区画サイトの場合、その大きさ次第では色々と制限をうけることが予想されます。
上記の不便な点をクリアできるのであれば、魅力満載のテントです。
魅力と感じた点をお伝えすると、
- 幅が広く、高さも確保された快適空間
天窓や大きな出入口があり、部屋で例えるなら採光を十分に取り入れる設計。暖かい空気は上昇する特性を活かし、天窓部分がデザインだけでなく換気機能としての役割を持つことや、大きな出入口の裏生地に遮光コーディングされているなど、コールマンの最高峰シリーズだけあって細部まで快適性を追求していると感じました。 - 4シーズン対応の1年中楽しめるテント
寒い時期でもキャンプを楽しみたいと考えている方におすすめ点は、フルスカートであること。一般的にスカートは泥はね、虫の侵入防止の役割があり、多くのテントに装備されているものの、前室部分のみに採用されているものが多いのですが、こちらは4Sということで全面に装備されてます。スカートはペグが刺せる仕様になっていて、暖かい空気が外に逃さず、テント内に冷気が入り込むことを防ぎます。 - 何と言っても広いこと
広いということは快適性を高めるだけでなく、子どもが成長しても楽しめるということ。子どもはどんどん大きくなっていきます。これから先もファミリーキャンプを楽しみたいとお考えの方にとって広さはとても重要なポイントです。
まとめ:4Sワイド2ルームコクーンⅢをこんな方におすすめしたい
前段で不便な点として「重い」とお伝えしました。どんな方におすすめしたいかというと「重い理由」に共感できる方です。商品コンセプトにあるように、このテントは「1年中使えるテント」。それは単に冬でも大丈夫という意味だけでないと考えます。
キャンプを楽しむ中で、風の強い日や雨が激しい日など悪天候に見舞われることもあります。フレームはアルミ合金を使用し、強さだけでなくしなやかさも両立していることや、インナーテントの底に使用されるような防水性の高い生地がフライシートに使われており雨の対策もバッチリ。またインナーテントにはポリコットンを使用し、湿気を吸いやすい施しがされていることで結露対策も万全です。
さらに好天時はメッシュを使用している箇所が多く通気性を確保でき、テントのサイド部分を跳ね上げられる仕様のため、日の出から日の入りまで日陰を確保できるなど細かい点まで行き届いていています。
このテントは1年を通じてどんな天候時もキャンプを楽しめる仕様になっているので、安心安全を気にされる方にもおすすめしたいです。
番外編:筆者の使い方
下記は、筆者が家族5人で実際に利用している様子。フリーサイトを利用する時は、コクーンⅡ+スクエアタープ/Lを使用し、広々としたリビングスペースをつくります。
子どもが大きくなり、家族5人で就寝するには狭くなってきましたので、夏場はテント内のインナーテントを外しコットを並べ寝ています。