品数1万点以上。豊富な品揃えでキャンパーを支える「Burn Freely(バーンフリーリー)」【ふらっとショップ探訪 #4】

公開日:2022 / 11 / 10
最終更新日:2022 / 11 / 28

みなさんはキャンプのギアをどう選びますか。ネットに情報があふれる時代、無数のレビューを見比べて、とりあえず無難なものを購入していた筆者。いつしか実物を手に取って選ぶ機会も少なくなりました。

そんな折、何気なく立ち寄ったのが個人経営のアウトドアショップ。選りすぐりのギアや珍しいガレージブランドなど奥深い世界が広がっていました。

ネットや量販店とは一味違う魅力を放つショップを巡る連載「ふらっとショップ探訪」。第4回はキャンプ歴10年の店長が切り盛りする滋賀県東近江市の「Burn Freely(バーンフリーリー)」を紹介します。

↓ 第3回はこちら ↓


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店内にひしめく1万点以上のギア


滋賀県東近江市、里山に囲まれた立地に同店はあります。倉庫を改装したスタイリッシュな店構え。店先のキャンピングトレーラー・エアストリームでは不定期でカフェをオープンしています。


2階建ての店内に並ぶ品数はなんと約1万4000点。ガレージブランドを中心に取り扱うメーカー数は600以上。びっしりと並んだ無骨なギアの数々は迫力すら感じさせます。

1階には主に小物や雑貨、調理器具、目玉商品を陳列。2階はテント、テーブル、イス、コンテナといった比較的大きめのギアを集めています。


店頭で実物に触れてもらいながら選んでほしい。ネットだけではギアの質感や色合いは判然としませんから」とキャンプ歴10年の店長・渚鋤拡志(すすき・ひろし)さん(33)。トレンドやニーズにも注意深くアンテナを張り、積極的に仕入れに取り入れているといいます。


品数の多さが自慢な一方で、お客さんが見落とす確率も高いとか。そのため、レイアウトはシーズンごとに変え、商品を「再発見」してもらえるよう工夫しているそう。手書きのポップで商品の特徴や使い方を紹介する気配りも。「いつ来ても新鮮な気持ちで見てもらいたいんです」とこだわりをみせます。


滋賀県内のお客さんが6割ほどで、大阪、京都、愛知、三重をはじめ、遠方からの来店も少なくないそう。渚鋤さんは「自然が豊かな滋賀にはキャンプ場も多い。遊びのついでに気軽に立ち寄ってもらえれば」と話します。

キャンプの醍醐味は人との交流


同店は2018年9月にオープン。地元で車のカスタムを本業としながら、無類のキャンプ好きだった出路渉さんが、「近場にアウトドアショップがほしい」と自ら立ち上げました。当時、滋賀県内で工場勤務していた渚鋤さんは常連客として通っていたそうです。

渚鋤さんに転機が訪れたのは19年秋。たまたま参加したキャンプのオフ会で出路さんと顔を合わせた時のこと。同じ釜の飯を食べ、交流を深めた末、出路さんから「一緒に店をやらないか」と誘われたといいます。半ば勢いで脱サラを決意し、店長を任されて3年が過ぎました。

「実は元々はめちゃくちゃ人見知りなんです。それがキャンプなら誰とでも不思議と壁を作らずに話せる。色んな人と交流できて、どんどん関係も深まっていく。好きなキャンプの仕事に関われて幸せものです」と渚鋤さんは話します。


これまで友人同士で集まったりイベントに参加したりと、大人数でのキャンプを中心に楽しんできた渚鋤さん。忙しくも充実した日々を送る中、ソロキャンプの時間が作れていないのも悩み。「ゆっくり自分の時間を楽しむのもまたいいですよね」とひそかに計画中です。

それぞれのスタイルで自由に楽しむ


「自由に焚き火を楽しむ」
これはオープン当初から変わらず掲げられている同店のコンセプトです。

店名のBurn Freelyは直訳すると「自由に燃やす」。ロゴには揺らめく焚き火が描かれています。「自分だけの小さな焚き火、みんなで囲うダイナミックな焚き火、それぞれのスタイルで好きなように燃やせばいい」。そんな思いが込められています。

渚鋤さんも、テントを立てて、ご飯を食べたあと、寝るまでの焚き火の時間が何よりも楽しみだそう。「不規則に揺らぐ炎はずっと見ていて飽きません。何かと考え事の多い日常を忘れてリラックスできます」と魅力を語ります。


店内にあふれんばかりのギアが並ぶのも、キャンプを自由に楽しんでもらいたいからこそ。それぞれが思い描くスタイルに当てはまるギアがきっと見つかるはずですよ。

次のページでは、「店長のおすすめギア3選」をご紹介!

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ブッシュトモロー

アウトドアライター。新聞記者を経てフリーに転身。アウトドア業界や野外活動の現場で取材執筆に携わる。主に夏は登山、冬は狩猟という生活スタイルで、ネタと獲物を日々追っている。
Twitter:@bush_tomoro

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