ダイソーの最新メスティン「メスティン(1合、フッ素加工)」を試してみた

公開日:2022 / 12 / 27
最終更新日:2022 / 12 / 27

新型コロナウイルスの影響もあり、世の中は少人数やソロのキャンプブーム。筆者のなかでそれを象徴するアイテムの一つといった印象のキャンプギアが、メスティンです。

筆者のアウトドアは大人数で楽しむことが多く、このメスティンブームに乗り損なっていました。しかし、最近ダイソーからフッ素加工タイプの1合メスティンが700円で発売されたことを知り、購入し、実際にテストしたので、その様子を報告します。

評判のよいダイソーのフッ素加工済み「メスティン(1合、フッ素加工)」を購入

フッ素加工済みで700円、抜群のコストパフォーマンス


ダイソーのメスティンは、すでに有名なキャンプアイテムと言えるでしょう。1合、1.5合、3合とサイズ違いがラインアップされており、さらにフッ素加工された1.5合タイプも用意されています。

なかでもフッ素加工タイプは筆者の身のまわりでも「使いやすい」と評判がよく、今回はその1合タイプである「メスティン(1合、フッ素加工)」が新たに発売されたというので購入してみました。フッ素加工タイプでなんと700円。

ほかのメーカーなどならノーマルの1合タイプも買えないレベルのコストパフォーマンスの高さです。この「メスティン(1合、フッ素加工)」がどのくらい使いやすいのか、テストしていきます。

全面フッ素加工によるマットブラック仕上げがかっこいい

アウトドアギア、いやメスティンの定番カラーはシルバーだと思っていましたが、ダイソーの「メスティン(1合、フッ素加工)」は艶消しの黒。理由は本体の全体がフッ素加工されているからのようです。中側だけでなく、外側もフッ素加工されており、汚れが落ちやすいのはズボラな筆者にはぴったりです。

本体のサイズは約15cm × 8cm × 6.5cm(ハンドル部分を含まず)とコンパクト。本体がアルミ製で重量は約140gと軽量です。ちょっと小さめのお弁当箱サイズで、液漏れの心配がなければお弁当箱として使ってもかっこいいと思います。実際、我が家では「お弁当箱を買ったの?」とも言われました。

実際の調理でどの程度の実力を発揮するのか?テスト

ダイソーで購入した固形燃料を使って半自動炊飯

メスティンといえば、固形燃料などを使った半自動炊飯でしょう。実際「メスティン(1合、フッ素加工)」のパッケージの側面にも「楽チン炊飯の仕方」が記載されていたので、同じダイソーで購入した「固形燃料25gカップ入(アルミ付)× 3個入」(100円)を使って、その通りに炊飯をしてみました。

パッケージに記載された「楽チン炊飯の仕方」によると「メスティン(1合、フッ素加工)」での炊飯のポイントは下記の通り。

1.メスティンに研いだお米1合と水200mlを入れ、蓋をして約30分以上お米に水を吸わせます。

2.30〜60分が経過したら市販の固形燃料(25g)を使い、メスティンを火にかけます。固形燃料がなくなり火が消えるまで放置します。

3.火が消えたらメスティンをタオルなどで包み、ひっくり返して約10分蒸らせば完成。

メスティンの楽しみと特徴

記載通りに炊飯したのですが、炊き上がりは固めでした。なにか失敗したのかと思い、ネットの情報などを見てみると炊飯時の水の量を増やしているという意見が多かったので、次回は水の量を増やしてチャレンジしてみようと思います。ただし筆者以外の家族は、固めの仕上がりが気に入ったようで、満足そうにおかわりをして食べていました。自分の好みの炊き上がりを探すのもメスティンの楽しみのひとつなのでしょう。

基本的に固形燃料に火をつけたあとは、火加減の調整なども必要なく、ほぼ放置で炊飯可能なメスティンがいまさらながら便利だと感じたわけです。また、ご飯を炊いた後のご飯粒の残りやベトベトもフッ素加工のおかげで簡単に落ちるのも「メスティン(1合、フッ素加工)」の特徴といえます。

「メスティン専用網」を使って蒸し牡蠣風のおつまみを仕上げる

まずは炊飯を試してみたわけですが、続いてなにかおつまみをと思ったわけです。そこで近所のスーパーで見つけた、牡蠣を蒸し牡蠣風に仕上げてみようと考えました。

実は蓋付である「メスティン(1合、フッ素加工)」なら「メスティン専用網」(100円)と組み合わせれば、ふっくらとプリプリの牡蠣が簡単に焼き上がるのでは?と最初から「メスティン専用網」も購入していたのです。

固形燃料では火力が不足しそうなので、シングルバーナーを使いましたが、写真のようにプリプリジューシーな牡蠣の蒸し焼きが仕上がりました。大満足です。蓋付きなので、蒸し牡蠣のような仕上がりでおいしい。

フッ素加工で汚れは落ちやすいのか?チェック

「除菌ウエットシート(アウトドア用、40枚)」で十分に汚れが落ちるのがうれしい

さて、実は知人から「ダイソーのフッ素加工メスティンは汚れが簡単に落ちるので、アウトドアでは本当に便利」と聞いて、フッ素加工タイプを購入したのですが、これが本当かを検証しておきます。

さきほど牡蠣の蒸し焼きを作ったときに出た汁が焼き付いたような汚れになったので、これをダイソーで買った「除菌ウエットシート(アウトドア用、40枚)」で拭き取ってみます。

「除菌ウエットシート(アウトドア用、40枚)」はダイソーで100円。アルコール配合で除菌「アウトドア用品・食器の拭き取りに。」と明記されている点も安心感があります。アウトドア好きなら常備しておいてもよいでしょう。

こびりつき汚れた状態になっているのですが、ササッっと数回拭くだけで想像以上に汚れが簡単に落ちます。実際、キャンプやアウトドアで洗い場などの水回りが近くにない時にはめちゃくちゃ便利、超おすすめです。

多少残っている部分もありますが、フッ素加工の効果か、拭くだけで大部分の汚れが取れました。これなら、同じ「メスティン(1合、フッ素加工)」ですぐに次の調理に入れるので便利です。

さらにいろいろ調理してみた

簡単調理で手羽先もおいしく仕上がる


「肉系のおつまみもほしいな」と思い、自宅の冷蔵庫で発見した手羽先2本をメスティンの中へ。軽く塩胡椒をしてシングルバーナーを使って焼くと、3分程度で芳ばしい香りがしてきました。

焦げてしまうといけないので一度手羽先をひっくり返し、さらに5分加熱すると、下の写真のようにこんがりとおいしい手羽先に焼き上がりました。

調理時間も10分以下、メスティンひとつで炊飯はもちろん、焼く、蒸す、煮るまでこなしてくれるので、ソロキャンパーなどがハマるのも分かる気がします。しかも「メスティン(1合、フッ素加工)」はフッ素加工で後片付けも簡単です。

手羽先を焼いた後も「除菌ウエットシート(アウトドア用、40枚)」で拭くだけで、後片付けは終了。

豚汁、焼き芋にも挑戦してみた


短時間で調理ができ、片付けも楽ちんなフッ素加工のメスティンでの調理が楽しくなり、作り置きの豚汁を温めてみたり、家庭菜園で作ったさつまいもで、焼きいもにもチャレンジしてみたりしました。

基本的に薄いアルミ製のメスティンは熱の伝わりが良いようで、豚汁の温め直しもとても早く、アルミホイルに包んで挑戦した焼きいもはわずか8分で完成しました。

ふっくら仕上がった焼き芋は家族からも好評で、おかわりのための再調理も行ったほどです。レンジやオーブンで調理するよりホクホクに仕上がったように感じました。

自分時間を楽しくしてくれる「メスティン(1合、フッ素加工)」

アウトドアやキャンプに行きたいと思っても、仕事や子育てなどがあり、自由に時間がとれない人が大部分ではないでしょうか?筆者もそうです。

しかし、今回購入した「メスティン(1合、フッ素加工)」は、日常のなかにアウトドア調理の楽しさをもたらしてくれました。一般的なアウトドア用の調理器具は後片付けが面倒で自宅でちょっと使ってみようなどとは思わなかったのですが、「メスティン(1合、フッ素加工)」は違います。フッ素加工で簡単に汚れが落ちるので、後片付けは普段使っている自宅用の鍋やフライパンよりも手間がかかりません。なので、ちょっとした空き時間や自宅でひとりの昼食といったシーンでも使ってみようかと思えるのです。

電気炊飯器でご飯を炊くのは家事ですが、メスティンで固形燃料を使ってご飯を炊くのはレジャー。特別なメニューを作るわけではありませんが、家事の一部をレジャーに変換できる魔法のアイテムともいえるかもしれません。

ただし「メスティン(1合、フッ素加工)」について、欲を言うなら、熱源としてIHが使えるようになってくれると自宅などでの使用がさらに快適になると思うのです。ただし、固形燃料などの火を見て調理するという点もレジャー性が高いので両対応が希望ですが……。

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AndDo(あんどぅ)

キャンプ用品はもちろん、アウトドアグッズにお酒、料理、パソコン、ゲーム、インターネットなどなど「ハシやフライパンも当然ガジェット」と信じて疑わない雑食性ライター。試したアイテムは友人、知人に話したくなるだけでなく、ネットで世界に発信したくなる性格です。100均キャンプアイテムはもちろん、本格的なアウトドアグッズまで試していきます。

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