カセットコンロというと、すでにアウトドアグッズというよりも、一家に一台はある調理器具といった印象ではないでしょうか? 「すでに持っているから、わざわざ買わない」という方も多いと思います。
しかし、持ち運びやすいコンパクトサイズでケース付き、しかも屋外での使用時も風の影響を受けづらい風防・耐風機構付の新製品キキャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)の「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」はアウトドア専用としても気になるところ。
そんな新製品を実際に試してみました。
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気になるキャプテンスタッグの「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」をチェック
しっかりとしたケースが標準でついてくるのがうれしい
すでにキャンプやアウトドアグッズというよりは、日本ではすでに一家に一台レベルの必需品と言っても過言ではないカセットコンロ。焼肉や鍋物、タコ焼きなどなど、季節を問わず大活躍という家も多いのではないでしょうか。筆者の家もそうです。また、最近では停電や地震など災害時の調理器具としても、多くの家庭で用意していると思います。
すでに持っているカセットコンロを使っているから、アウトドアグッズとして改めて注目したことのない方も多いでしょう。
今回紹介するキャプテンスタッグの新製品「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は、すでにカセットコンロを1台持っているという方にも注目していただきたいアイテムになっています。
理由は大きなものが4つ。
1.専用ケース付き
2.コンパクトタイプ
3.風防・耐風機構搭載
4.X型ゴトク採用
一般的なカセットコンロをアウトドアなどで使用するときの不満をほとんど解消しているといってもいいのが「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」です。
専用ケースがあるだけで持ち出しが劇的に便利に
普段自宅で使っているカセットコンロをアウトドアなどに持ち出すと最初に気が付くのが、意外と持ち歩きづらいという事実。外箱を保存していた場合は、まだ少しましですが、ゴトク部分が外れたり、カセットガスのカバーが開いたりしますし、荷物として積み重ねて収納するには強度的な不安があるのです。
そのため「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」には、写真のように最初から専用ケースが付属します。アウトドアでの使用を前提にしているためか、プラスチック製のケースは厚みもあり強度も十分です。格段に持ち歩きやすくなります。
体積比で約30%も小さなコンパクトタイプで使いやすい
上に掲載した写真をみてもらうと分かるように「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は一般的なサイズのカセットガスを装着すると、本体からガスのボンベがはみ出てしまうコンパクトさです。
サイズは約274mm × 188mm × 高さ110mmで重量は約1.3kg。これに対して同じキャプテンスタッグの一般的なサイズのカセットコンロである「ポータブル カセットコンロ(ブラック)」が約342mm × 270mm × 86mmで重量が約1.5kgなのと比べると、風防機構のために背が高いのにも関わらず体積比で約30%小さくなっています。さらにガスコンロ本体を置くために必要な面積は45%も小さい計算です。
アウトドアはもちろん、車中泊やキャンピングカーでの使用を考えると持ち歩きの際にコンパクトな方が便利なのはもちろん、手狭スペースを効率的に利用できるので、コンパクトサイズの「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」はとても便利といえます。
屋外での使用を前提とした風防機構がありがたい
アウトドアでのテントはもちろん、車中泊などでも狭い車内の中でカセットコンロは使えません。非常に危険です。そのため屋外で使用することになるのですが、このときに予想以上に厄介なのが風です。
一般的なカセットコンロは自宅の室内などでの使用をメインに想定しているためか、ゴトクの周りに風よけなどはなく、屋外で使用すると風の影響で炎が揺れたり、場合によっては消えてしまったりすることがあります。
しかし、上に掲載した写真のように「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は、風防機構を備えており、風に強く安定した火力で料理が楽しめると言います。外で使うことを前提に考えると強いアドバンテージがあるといえるでしょう。
小型のクッカーなどでも使いやすいX型ゴトクを採用
実際に使ってみて驚く方も多いと思いますが、一般的なカセットコンロに上に掲載した写真のようにシェラカップやソロキャンプ向けの小型クッカーなどを乗せると、ゴトクの隙間が大きすぎて乗らないという事態が発生することがよくあります。
筆者も1合タイプのメスティンをカセットコンロで使おうとして、安定しないので諦め、固形燃料で炊飯をした経験があるのです。しかし「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は、ソロ向けのキャンプ用など、小型のクッカーも使いやすいようにX型ゴトクを採用。かなり小さなクッカーから大きめのものまで安定して使うことができます。
こういった点でも、自宅用のほかにアウトドア向けとして検討する価値のある「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」。続いては、実際に使っていきます。
「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」で実際にお湯を沸かす
屋内で500mlのお湯が沸騰するまでに約4分半とかなり優秀
「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」のスペック表の中で筆者が少し気になっていたのが火力です。
コンパクトタイプのカセットコンロは、どれも家庭用の大型タイプに比べて火力が弱いのですが、「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は2.2kW(1,900kcal/h)と、同じキャプテンスタッグの「ポータブル カセットコンロ(ブラック)」が3.5kW(3,000kcal/h)であることを考える約2/3しか火力がありません。
そこで実際の使用に問題がないのか、室温約20度の室内で500mlの水がボコボコと沸騰するまでの時間を計ってみました。ちなみに水道水をそのまま使ったのですが、水の温度は6度前後とかなり冷たい条件です。
火力最大で沸騰までに掛かった時間は約4分30秒程度。水がしっかりと沸騰するまでの時間は予想以上に短く、カップラーメンを作ったり、コーヒーを淹れたり、料理をするのに問題ないと感じました。
風のある屋外での実験は気温が低すぎて不発に……
風のある屋外でも安定した火力が得られることが「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」の大きな特徴なので、屋内だけでなく屋外でも500mlの水を何分でボコボコと沸騰させられるかを実験しました。
屋外の風速は約1m/s前後、一応風のある状態でテストを行ったのです。しかし、問題は気温でした。比較的暖かい日の暖かい時間帯をねらったのですが零下2度。カセットコンロに使用するカセットボンベはブタンガスを使用しており、10度を下回ると気化しにくくなり、5度以下になると使えないという特性があります。
とはいえ、今年の冬が終わるまで、我が家の近くの屋外で10度を超える日は来る予定もなく、強引に「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」に火をつけ500mlの水を沸騰させようとしましたが、残念ながら80度くらいまでお湯の温度が上がるだけで沸騰まで持っていくことはできませんでした。
※使用想定温度外なのでマネしないでください。
とはいえ、零下の気温でもカップラーメン程度ならなんとか作れそうなお湯を作り出してくれた「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は、かなり優秀なカセットコンロといえるのではないでしょうか。春が来たら、再度風防機構のテストをしたいと思っています。
結論
アウトドアと非常時用の2台目として持っておくのもあり
しっかりとしたケースに入り、風防機構も備える「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」は、普通のカセットコンロと違い、実勢価格で約12,000円前後という価格のせいもあるかもしれませんが、アウトドアギアらしい所有する喜びも得られます。そのため、車中泊やキャンプなどアウトドアでカセットコンロを使う人は、屋外用のカセットコンロとしてひとつ持っておくのもありでしょう。
また、筆者は非常用の備蓄としても、アウトドアアイテムとしても、カセットコンロは一家に二つ以上推奨派なので、現在持っているカセットコンロが風防タイプでないなら、二つ目として「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」を検討する価値は十分にあると思います。
なぜ筆者がカセットコンロは二つ以上推奨派かといえば、カセットコンロが一つでは、カレーを作るにも、ご飯を炊いてから、カレーを作るといった効率の悪いシングルタスクの作業になるため。カセットコンロが二つ以上あれば、カレーとご飯は同時にマルチタスクで調理できますし、料理のバリエーションなども大きく広がるので二つ持ちがおすすめです。
そしてせっかく二つ持つなら片方は「ウインドブレイク カセットコンロ<ジュニア>」のような風防タイプにしておくと何かと使いやすいと思っています。