ガス缶と充電器の保温を忘れ痛い目に
冬キャンプでガスバーナーやコンロを使う上で、忘れてはいけないことを失念していました。
通常のCB缶に充填されている液化ブタンの沸点はマイナス0.5度。つまり0度を下回ると点火できないことを忘れていました。知識としては知っていたつもりでしたが、冬キャンプが以前は他人事だったのでついうっかりしていました。
寒冷地用CB缶を購入するなど防寒対策を講ずることなく煮炊きしようとしますが、バルブ全開でも消え入りそうな弱火。必死にCB缶をさすったり布で巻いたりしましたが、時すでに遅し。弱火のまま調理する羽目になりました。
これと同様に大変な目に遭ったのがモバイルバッテリーです。
スマホ2台のフル充電が可能なのですが、夜間、1台だけ充電していたスマホのバッテリー容量が70%でストップ。再度充電してもすぐに止まります。バッテリーが経年劣化したのかと思いましたが、翌朝、再度試すと少し充電を始めてしばらくするとまた中断。この時点では原因不明。念のためスマホを2台持ってきていたので、復路でのGPSがかろうじて使えましたが、危ないところでした。
充電できなかった原因が寒さなのかバッテリーの経年劣化なのか、あるいはその両方なのかよくわかりませんでしたが、自宅に戻って原因が判明。再度充電してみると、スマホ2台とも100%にフル充電完了。低温が原因だったんですね。
「冬キャンプは防寒対策だけしていけばいい」というわけでないことがよくわかる、いい経験になりました。
冬用シュラフは合格ライン
今回のキャンプで最も楽しみにしていたのが、冬用シュラフの防寒機能を確かめることでした。予報では青梅市の最低気温はマイナス2度。後日確認すると実際にはマイナス1度でしたが、地元の人が河原の気温は市街地より1~2度低いと言っていたので、キャンプ地は天気予報通りだったかもしれません。
シュラフのブランドはNANGA。割安のアウトレット品で、製造が日本ではなく中国製。
主な仕様は、NANGAとしては低い650FP、ダウン量450g。ボックスキルト構造で快適使用温度マイナス4度、限界使用温度-8度です。関東地域の平地なら冬でも大丈夫だろうと考えました。
自転車積載のため収納サイズが17×29cmとコンパクトなことも購入を決めた大きな理由でした。
就寝時には、空気層ができるマットを敷き、ユニクロの超極暖ヒートテックの上下の下着に厚手のジャージ上下とウルトラライトダウンジャケットを着て、シュラフに潜り込みました。予想以上にダウンがモコモコで、寒さはそれほど感じませんでした。
もちろん1月の河川敷、快適というほどではないけれど、意外とぐっすり寝ることができました。
NANGAのアウトレットシュラフが冬のキャンプに使えることが分かって安心しました。しかし、使用温度の表示は個人差があるのであてにならないとは聞いていたけれど、これだけ着込んでも「快適使用」にはいまいち達しなかったと感じました。
唐辛子でもさほど温まらず
夕食は寒さ対策でインスタントの宮崎辛麺。弱火で時間を掛けて調理しました。
自宅から持ってきたウインナーと長ネギを切って、コンビニで買った半熟卵を投入。追い唐辛子で辛さをアップして暖まろうとしたけれど、口がヒリヒリした割には暖かくならず、ホットウイスキーもほどほどにテントに避難しました。
朝食は、災害備蓄用アルファ米に、ジプロックで持参した自作のマトンカレー。お湯で戻したアルファ米を炒めたのはフッ素樹脂加工のアルミ鋳造スキレット。軽いうえにティッシュでサッと拭けば汚れが取れるので、炊事場がないキャンプには最適です。
はじめての冬ソロキャンプは楽しかったけれど…
自転車に積載できるキャンプギアで冬のソロキャンプが可能なのか、最初は不安がありました。しかし、実際にトライしてみると、どうにか可能なことがわかりました。
一方で失敗もいくつかありました。前述した低温環境でのCB缶使用、シュラフの「快適温度」、薪の調達など、まだまだ改善できる点がありました。
また、重要な忘れ物がもう1つありました。就寝段階で気付いたそれは使い捨てカイロです。コンビニでも調達できるカイロがあれば、より暖かく寝られたろうし、もしかしたらCB缶やモバイルバッテリーの保温に役立ったかもしれません。冬の軽装備キャンプには絶対必要なアイテムですよ。
次回もまたこれに懲りず、年齢にも負けずに自転車でキャンプに行こうと思います。
釜の淵公園の概要
住所:〒198-0086 東京都青梅市大柳町1392
設備:男女別トイレ、水道2基(飲料用/炊事や洗い物はNG)
利用期間・時間:通年/24時間利用可
キャンプ利用:河原でのキャンプ泊は可能だが、芝生や林間は禁止
予約:不要
管理者:
・公園 青梅市役所公園緑地課 TEL 0428(22)1111
・河原 国交省
注意事項:
・ゴミはすべて持ち帰り
・食器洗いはトイレ、水飲み場、河原いずれも禁止
・テント泊は原則1泊程度まで
※2泊以上だと建造物の設置とみなされ撤去を要請される可能性あり
・直火による焚き火、BBQは禁止
・大きな騒音を立てるなど、迷惑行為全般禁止
アクセス:
・公共交通機関 JR青梅駅から徒歩15分/都営バス[駒木町循環]郷土博物館入口で下車 徒歩約5分
駐車場:釜の淵公園駐車場(約15台)/釜の淵公園大柳駐車場(約80台)