ミニマルなのに本格派なコーヒーミル! キャンプに持ち出したいTIMEMORE(タイムモア)の「NANO」をレビュー

公開日:2023 / 03 / 04
最終更新日:2024 / 04 / 15

キャンプのコーヒータイムは特別なもの。せっかくなら使う道具もこだわりたい。中でも豆を挽いて淹れるこだわり派の人にとっては、まず欠かせないのがコーヒーミルではないでしょうか。

今ではアウトドアメーカーに限らず、キャンプに持ち出しやすい小型のミルが数多く登場しています。その中から、今回注目するのはTIMEMORE(タイムモア)の「NANO」です。

なるべくコンパクトで本格的なミルを探している人には特におすすめです。ここからは詳しい特徴や使用感などを紹介するので参考にしてみてください。

TIMEMORE(タイムモア)とは?

タイムモアは2012年に中国で設立されたコーヒー器具ブランド。ケトル、ドリッパー、スケールなどのオリジナル製品を手がけています。手挽きミルは今回紹介する「NANO」のほかに、定番の「C2」「C3」などがラインナップされています。

デザインコンセプトは「プロフェッショナル+美学」。デザインと美しさを兼ね備えたコーヒー器具はコーヒー愛好家らからも注目を集める存在です。上海のスターバックスでも扱われているそうで、高品質なモノづくりを追求する姿勢がうかがえます。

TIMEMORE(タイムモア)「NANO」の基本情報

その名に違わぬコンパクトなデザインのNANO。本体は高さ約125mm、直径約45mmとポケットに入るほど小ぶりで、手の小さな人でも握りやすそうなサイズ感です。

アルミ製のボディは重さ約360gと意外にずっしり。マットな質感とシンプルなたたずまいはどこか高級感があります。

豆の挽き具体を左右する刃は強度の高いステンレス素材を採用。微粉(コーヒー豆の細かい粒子)の発生が最小限に抑えられ、バランスのよい抽出を実現するといいます。

一度に挽くことができるコーヒー粉は最大15g。目安としては約1杯分なのでソロキャンプにぴったりです。もちろん何回かに分ければ複数人分の豆を挽くことはできます。

キャンプにおすすめしたい3つの理由

コンパクトで折りたたみ可能

キャンプギアを選ぶうえで重要なのは、コンパクトで携帯性に優れているかどうか。NANOには特徴的な折りたたみ式のハンドルが備わっています。

ワンタッチで折りたためる独特の構造で、スタッキングしやすく、携帯性にも優れています。使用時にはハンドルを持ち上げると自動でロックされるのでスムーズに使用できます。

握りやすいデザイン

本体の表面には細やかな凹凸の加工が施されています。メーカーによると、「ダイヤモンド・パターン加工」という技術を用いているそう。

おかげで手のひらにぴったりフィットし、グラインドしていても安心感があります。うっかり落としてしまう心配も軽減されます。

細やかな挽き目調整

コーヒー豆の挽き目は36段階で調整可能。調整の仕方は簡単で、豆の種類や好みに応じ、ダイヤルをクリックするだけ。細挽きから粗挽きまで自由自在に選べます。

参考までに説明書では、エスプレッソ:6~12クリック、ハンドドリップ:15~24クリック、フレンチプレス:24クリックと記されています。

実際の使用感をレビュー

それでは実際にNANOを使ってコーヒーを淹れてみます。使用する豆はブラジル産ベースのブレンド。上部のフタを外して豆をこぼさないよう慎重に入れていきます。挽き目は20クリックに設定。

ハンドルを回すと軽快な挽き心地に驚きました。ベアリングが内蔵されているのでハンドルの回転もスムーズです。サクサクと豆を砕く感触が手のひらから伝わり気持ちが昂ります。

筆者は元々、別メーカーのセラミック刃の手挽きミルを使用していました。ステンレス刃は初めてだったのですが、明確に挽きやすくなったように感じます。

手応えがなくなれば挽き終わりの合図。受け皿を外して挽かれた粉を確認します。さすがステンレス刃の恩恵か、微粉の少ない均一な挽き目に見えます。

最後はハンドドリップで抽出して完成。雑味がほとんどない味わいに大満足です。細かい点ですが、受け皿の内側のサラサラとした質感のおかげで、粉がほとんど残らなかったので後処理が楽でした。

こまめに分解して掃除しよう

NANOは簡単に分解できるので手入れも楽々です。筆者は週に一回程度は分解して掃除するようにしています。面倒に思ったことは一度もなく、触れるたびに愛着がわいていきます。

手入れの際に水洗いはNGなので注意が必要です。購入時にブラシが付属するので、使用後に残った粉を取り除きます。カメラ用のブロワーなどを併用すると効率的です。

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まとめ

とにかくミニマルなのに道具としての完成度が高いTIMEMORE(タイムモア)のNANO。カバンに忍ばせて日常使いするもよし、キャンプのコーヒーセットの一員に加えるもよし。いつでもどこでもしっかりと仕事をしてくれる、小さいけれど頼りになる相棒になってくれるはずですよ。

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ブッシュトモロー

アウトドアライター。新聞記者を経てフリーに転身。アウトドア業界や野外活動の現場で取材執筆に携わる。主に夏は登山、冬は狩猟という生活スタイルで、ネタと獲物を日々追っている。
Twitter:@bush_tomoro

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