快適にアウトドアを楽しむためにウェアの選択は重要です。屋外での活動が中心となるキャンプでも季節に合わせた動きやすい服装が基本です。特に、防水性や透湿性に優れたもの、火の粉に強い難燃素材など、高い機能を備えたウェアは心強い味方となります。
そこで今回、注目したいのはアンダーウェア(肌着)です。人目に触れにくい地味なアイテムと思われがちですが侮ることなかれ。肌に直接触れるウェアだからこそ、特に吸汗性・速乾性は重要なポイントになります。
数あるアンダーウェアの中でも、網のようなデザインで異彩を放つのがMillet(ミレー)の「ドライナミックメッシュ」。ユニークな構造により、汗を効率よく発散し、ドライ感を保つ優れものです。筆者も実際に使用したのでレビューします。
Millet(ミレー)とは
ミレーはフランス発祥のアウトドア用品メーカー。アウトドアウェアやバックパックなどを多数ラインナップしています。シンプルで機能性に優れており、キャンプをはじめ多くのアウトドア愛好家の信頼を得ています。
アウトドア用品店でも目にする機会が多いメーカー。ですが、筆者は綴りのままに「ミレット」と誤って読んでいた時代がありました。昔の話なのでご愛嬌ということで。なんでもフランス語は語尾の子音字は発音しないことが多いとか。
ドライナミックメッシュの特徴
そんなミレーが独自開発した先進的なアンダーウェアが「ドライナミックメッシュ」です。登山やスポーツをする人の「汗による不快感を少しでも軽減したい」という思いを形にした製品です。
メーカーによると、ドライナミックメッシュの上に着るのは、「気温が高めであれば速乾性の高い薄手のもの、高地や外気が低い場合はウール混の調湿性のあるカットソーやシャツ」がおすすめだそうです。
【ポイント1】メッシュ構造で汗を発散
まずはなんといっても大きな網目が特徴です。メッシュが肌に密着することで、汗をかいても素早く吸い上げ、上に着るベースレイヤーに拡散。肌が見えるほどの通気性で、濡れたウェアの乾燥も促します。
【ポイント2】しっかりとした生地の厚み
生地には2mmほどの厚みがあります。これにより汗を吸ったベースレイヤーが常に肌から離れ、べた付きや汗冷えを軽減してくれます。さらに縫製に消臭糸を使用しているので汗による不快なニオイも抑えられます。
【ポイント3】一年を通して活躍するオールラウンダー
アウトドアの大敵である汗冷えは一年中起こりえます。キャンプでも荷物の積み下ろしやテントの組み立て、アクティビティと組み合わせて楽しむなど、汗をかくシーンは意外と多いもの。常にドライ感を保てればストレスなく自然を満喫できます。
発汗の多い夏はもちろんなのですが、肌寒い冬にも活躍してくれます。というのも、防風性の高いジャケットを羽織れば、網目に空気をとどめることで保温効果も期待できます。登山ガイドや山岳スキーヤーがフィールドで使用した実績もあるので信頼感があります。
実際の使用感をレビュー
ここからはドライナミックメッシュの使用感をレビューします。より効果を感じるために軽い登山で着用してテストしてみました。ドライナミックメッシュの上にはポリエステル素材のベースレイヤーを合わせました。
まずは着用感。着始めはメッシュならでは独特の肌触りを感じましたが、行動を開始するとまったく気にならなくなりました。むしろ、ほどよいフィット感で体に馴染みやすいのが好印象です。
全国各地で桜の開花宣言が発表されていた3月下旬、訪れたのは京都にある大文字山(標高466m)。日中の気温は20度近くまで上がっていました。あまりの快晴に気分も上がり、ハイペースでどんどん登ります。山頂に付くころにはじんわりと汗をかいていました。
それでは効果をチェック。約2時間の行動中にべた付きはほとんど感じませんでした。さすがに背中とザックとの接地面は少し汗ばんだ感じがありましたが、ザックを置いてひと休みするうちに発散されました。汗冷えしそうな季節の変わり目でもしっかりとドライ感を維持してくれる結果となりました。
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まとめ
ミレーのドライナミックメッシュはベースレイヤーの下に組み合わせるだけなので誰でも簡単に導入できます。これ一着で汗による冷えや不快感が減り、アウトドアにより打ち込めるなら使わない手はありません。
筆者もまだ導入したばかりなので様々なシチュエーションで使っていきたいと思います。個人的には冬に使用した場合の汗処理性能と保温効果が気になっています。いずれにせよ、派手さはないものの、いい仕事をする”縁の下の力持ち”のウェアに出会えて満足です。
Millet(ミレー)ドライナミック メッシュ 販売概要
※ドライナミック メッシュシリーズ展開、サイズなどの詳細は上記公式サイトで確認してください。