首都圏からアクセスしやすい埼玉県入間郡毛呂山町にある「ゆずの里オートキャンプ場」。このキャンプ場が近年人気を集めているのはご存知でしょうか?
今回、運良く予約が取れたのでご紹介したいと思います。
筆者がゆずの里オートキャンプ場の存在を知ったきっかけは4年ほど前。マウンテンバイク(以後MTB)仲間に誘ってもらい、毛呂山町周辺にほぼ毎週のように遊びに出掛けていたころです。
ただし、存在は知っていたものの、町営キャンプ場にありがちな「毎月1日に電話のみで予約」というハードルの高さに、正直なところキャンプ地の選択肢から外れていました。
しかし、2021年に「ゆずの里オートキャンプ場」の指定管理者が変更になり、高規格キャンプ場としてリニューアルされ、日本最大級のキャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」から、オンラインで空き状況の確認と予約可能になっていることを最近になって発見!
週末は全て予約が一杯でしたが、その後に運良く空きが見つかったので、MTB仲間と楽しんでくることができました。
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【持て余す?】ファミリー用のキャンプギアでソロキャンプに復帰してみてわかったこと
毛呂山町観光協会の中里さんにお話を聞いてみた
「ゆずの里オートキャンプ場」の現在の指定管理者は、一般社団法人毛呂山町観光協会。そこで事務局長をされている中里公哉さんに取材をお願いしたところ、快く対応していただきました。
——リニューアルした経緯と内容を教えてください
中里さん:
2年前に指定管理者が変更になったことを機に、リニューアルしました。ソロキャンプエリアも新たに増設し、お二人様でゆっくり過ごしていただけるDUOサイトや、ワンちゃんと一緒にノーリードで泊まれるドッグランサイトなど、新しいテーマの区画もご用意しました。
——水回りも新しくなったそうですね
中里さん:
最近増えてきている高規格キャンプ場のニーズにも合わせ、全ての炊事場でお湯が24時間使えるようにしたり、トイレとは別に洗面所を作りました。
——以前はトイレ内の手洗い場で歯磨きをしていたそうですね
中里さん:
私もキャンプ好きなので、キャンプ場を利用することがあったんですが、歯磨きをトイレでするのはちょっとな、と思っていましたのでリニューアルできてよかったです。
——他には何かありますか?
中里さん:
自由に使っていただける、電子レンジも新たに設置しました。
——以前は電話予約のみだったと思いますが、オンライン予約もできるようになっていました
中里さん:
ご要望の多かったオンラインでの予約に関しては「なっぷ」にて受付けができるようになりました。情報発信についてもLINEやインスタグラムなど、SNSを活用しています。
キャンプ場の特徴はアクセスの良さ
——リニューアルしたゆずの里オートキャンプ場の特徴を教えてください
中里さん:
一番は、都心からのアクセスの良さです。関越自動車道の坂戸西スマートICから車で25分の立地なので、東京からも90分程で来ることができます。
——なっぷの口コミを見ているとスタッフの皆さんの評判の良さも見受けられます
中里さん:
キャンプ好きのスタッフが多いので、ユーザー目線での工夫もしています。例えば、図書館と連携してキャンプ場内で絵本が借りられる「レンタル図書」を用意したり、お子さんがお洋服を汚してしまった時の為に、100円などで購入できる「リサイクル子供服」のコーナーを設けたりしています。
——雨でお子さんが外で遊べなくても安心ですね!屋外での楽しみはありますか?
中里さん:
6月には「滝ノ入蛍を守る会」のみなさんにご協力いただき、場内で蛍を観察することができます。
キャンプ利用者はソロからファミリーまで様々。リピーターも多い
——利用されるキャンパーさんは、どのような方が多いですか?
中里さん:
お一人様からご家族まで、様々なキャンプスタイルのお客様がいらっしゃいます。リピート率も高いですね。
——イベントの実施はありますか?
中里さん:
看護士でYoutuberとしても活躍されているアウトドアナースマンさんにお越しいただき、モルックのイベントを行いました。他にもハロウィンやクリスマスなど、時期に応じてイベントを行っていて好評をいただいています。
キャンプついでに寄れる近隣スポット
——近隣のおすすめスポットを教えてください。
中里さん:
毛呂山町産の柚子をお楽しみいただける、JAいるま野毛呂山農産物直売所や、苺農園直営の美味しい苺大福のお店(苺の里ストロベリーガーデン)などもございます。管理棟に毛呂山のガイドブックがあり、そういった情報が掲載されています。欲しい方はぜひお声がけください。
中里さん:
少し足を伸ばせば、飯能にある「ムーミンバレーパーク」もあります。キャンプの帰りに寄られる方もいらっしゃるそうです。
——お忙しい中、インタビューにご協力いただきまして、ありがとうございました!
高規格にリニューアルした施設紹介
中里さんにお話をお聞きした後、いただいた案内図に沿ってキャンプ場をぐるっと見てきました。
売店を併設した管理棟
画像引用元:なっぷ
管理棟には売店が併設されていて、ご当地名産品や、食料、ドリンク、薪、燃料なども購入できます。
現金と電子決済(クレジットカード、Paypay、d払い、iD、QUICPAY、交通系)が使えるので便利。
営業時間は9時~20時です。
駄菓子コーナーがあるなんて面白いですね!
その他にレンタル品もありますので、貸出品はなっぷで確認しましょう。
ソロサイト
メイン通路を渡って森の中へ入ると、砂利敷の区分けられたソロサイト梅(S4~S5)がありました。
文字通り、梅の木が立っていて趣きがあります。
車両はサイトに横付けできませんので、サイトから離れた専用駐車場に停める必要があります。
管理棟が近いこともあり、女性におすすめなんだとか。
森の中の通路を通ってソロサイトゆず(S1~S3)に向かいます。緑豊かで雰囲気がとても気持ち良かったです。
途中、ソロサイトDUO(DUO1)や遊び場を横目に見ながら歩いていきます。
小さな沢が近いソロサイトゆずは、プライベート感がありとても落ち着けそうです。
ちなみにソロサイトはDUOを除いてAC電源がないので、利用を考えている方は注意してくださいね。
砂利サイト
砂利サイト(41~44)に降りていきます。
その奥には炊事場やトイレ、シャワーなどがあるサニタリー棟があり、その向こうにはさらに大きな砂利サイト(19~39)があります。
画像引用元:なっぷ
砂利サイトにはAC電源があります。また、車も横付けできるのでギアの持ち出しが楽ちんですよ。
ドッグランサイトも
1区画限定の柵で覆われたドッグランサイト。ワンちゃんとノーリードでキャンプできます。
人工芝になっているので、ワンちゃんの足元やキャンプ道具が汚れることはありません。
※当日はご利用のお客様がいらしたのですが、撮影にご協力いただきました。
区画サイト
画像引用元:なっぷ
砂利サイトから見てメイン通路を挟んだ正面に横一列でずらっと並ぶ区画サイト(1~18)です。
すべて車が横付けできるAC電源付きサイトになります。
お湯が使える!サニタリー棟
サニタリー棟です。24時間お湯の出る炊事場や、洗面台(こちらは水のみ)、電子レンジもあります。
嬉しいことに、お酒の買える自販機も!
シャワー室は10分200円。ご利用は13時から20時半まで。ただし12月から3月は利用不可です。
清潔なトイレはウォシュレット付き!
実際にキャンプしてみた
筆者は今回、区画サイトでキャンプを楽しみました。
案内図で見ると、毛呂川沿いのキャンプサイトに見えますが、実際には毛呂川より高台にあり、また背丈ほどの植栽で区切られている為、キャンプサイトから川の姿を見ることはできませんでした。
もちろん場内には毛呂川に降りる階段がありますので、川遊びを楽しむことができます。
1区画は6名まで宿泊可能。AC電源もあり、テントは複数張ることができます。
これなら流行りのソログルキャンで利用するのもいいですね。
※車は1台までしか駐車できませんので、2台目以降はキャンプ場指定の駐車場を利用してください。なお、2台目以降は1台ごとに500円の駐車料金が掛かります。
これで利用料金が5,000円~6,000円程度。かなりコストパフォーマンスが良いと思いました。
サイトを利用するにあたって注意点もあります。
筆者がテントを張った区画サイトや、その他の砂利敷のサイトの地面は予想以上に硬いです。筆者の用意していた焼き入れした軽量のジュラルミンペグでも、打ち込みにくい箇所があり苦労しました。プラスチックのペグは破損する可能性もあるでしょう。
鋳鉄製のペグなど、しっかりした強度のあるペグの準備を推奨します。
ごみの分別
ごみはきちんと分別すれば捨てることができます。
管理棟近くにゴミステーションがあり、炭捨て場も用意されています。
受付時にゴミ袋が渡されるので、燃えるゴミはそこに入れるようにします。
周辺施設&買い出し情報
入浴施設
車で10分~25分ほどの場所に、計3ヶ所の入浴施設があります。
・BIO-RESORT HOTEL&SPA O Park OGOSEまで(車で10分)
・昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉まで(車で25分)
・坂戸 天然温泉ふるさとの湯(車で25分)
場内のシャワーと合わせて利用を検討してみてくださいね。
買い出し
車で約6分~10分のところに、コンビニ・スーパー・ホームセンターが6か所あります。
・コンビニ「セブンイレブン」(車で約10分)
・コンビニ「ファミリーマート」(車で約10分)
・スーパー「ベルク」(車で約6分)
・スーパー「いなげや」(車で約8分)
・スーパー「ロジャース」(車で約8分)
・ホームセンター「カインズ」(車で約7分)
これだけあれば買い出しは問題ありませんね。ホームセンターもあるので、キャンプ道具の調達もできそうです。
インタビューに登場したお店でお土産をゲットするのもいいですね。
・JAいるま野毛呂山農産物直売所(車で約10分)
・苺の里ストロベリーガーデン(車で約18分)
観光・アクティビティー
せっかくなのでキャンプ前後でも観光やアクティビティを楽しみましょう。
・桂木観音&展望台(ビュースポット)
・滝ノ入 ローズガーデン(春・秋開催)
・ハイキングコース有り
・鎌北湖
・出雲伊波比神社(流鏑馬開催地)
・パラグライダー(初心者向けコース)
・ムーミンバレーパーク
家族やカップル、仲間同士で思い切りレジャーを堪能しましょう。
人気の理由がわかった高規格キャンプ場
町営によるコストパフォーマンスの良さと、キャンプ好きな運営スタッフの「わかっている心配り」が高次元で融合された、とてもレベルの高いキャンプ場だということがわかりました。
これは人気があって当然ですね。
今回は時折小雨がパラついたりと、天気に恵まれませんでしたが、筆者の“お気に入りキャンプ場リスト”にさっそく追加した、素敵なキャンプ場でした。
ソロ、ファミリー、グループとそれぞれのスタイルで、楽しんでみてはいかがでしょうか。
毛呂山町ゆずの里オートキャンプ場 基本情報
住所:〒350-0456 埼玉県入間郡毛呂山町滝ノ入585
TEL:049-294-8812
休日:火、水、木(詳しくは営業カレンダーで要確認)
チェックイン:13:00〜17:00(平日は19:00まで)※アーリーチェックインあり
チェックアウト:14:00 ※レイトチェックアウトあり
予約HP:なっぷ https://www.nap-camp.com/saitama/13529
※施設情報、料金、予約状況などの最新情報は、必ず予約サイト確認してください。