筆者が選んだULソロキャン用の焚き火台はこれだ!
「軽量」「コンパクト」と言うキーワードで焚き火台を検索をすると、重量1キロ以上のアイテムもピックアップされます。1キロを軽量と捉えるかは人によってまちまちだと思います。ULキャンプをする筆者には重いと感じました。抽象的なワードだとこういうことが起きてしまいますね。
やはり、重さも寸法も、具体的な数字を頼りに探すのがいいと思います。
筆者の様な、自転車輪行キャンプだと、パッキングの問題から、寸法が長辺で40cm以内に収まるのが理想だと思います。
理由はバックパックに入れやすいサイズだからです。以前、ソロテントを購入する際の決め手になったのもやはり同じ理由です。
重量は、テント、マット、寝袋などの最低限の装備から逆算して、焚き火台にどれだけの重量を割り当てられるか、決めましょう。
ちなみに人間が担いで移動する荷物の重量は、体重の「15%を上限」の目安におすすめする登山ショップもあるようです。成人男性の平均を60~70kgと仮定すると、10kg前後といったところでしょうか。
筆者は以上の理由から、他のULキャンプギアの重さを考慮すると、焚き火台の重量は500g以内で、火床の長辺が40cm以下の焚き火台がいいと結論付けました。
ただし、簡単な調理にも使いたいので、火床の長辺に30cmという下限を設けて絞り込みました。
ここまで条件を絞り込むと、かなり限られてきます。
メジャーどころだと、「ピコグリル398」でしょうか。著名人をはじめ、多くのソロキャンパーに人気なのも納得ですね。
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あとは、組み立て方や収納の仕方、薪の燃え方などから、お好みの焚き火台を選ぶと良いでしょう。
PAAGOWORKS(パーゴワークス)のNINJA FIRESTAND Solo
筆者が購入したのは、パーゴワークスの「NINJA FIRESTAND Solo」です。以前の取材で、パーゴワークスの社長であり、開発者でもある斎藤社長ご本人からお話を伺ったことがあり、興味を持っていました。そして見事に重量、サイズとも今回の条件にマッチしたのです。
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ピコグリルより更に軽量コンパクトな275g、400mm × 100mm × 20mm という驚異的な数字で、バックパックのサイドポケットにも収まります。
しかも、これで五徳が付属し調理もできるという優れものです。
NINJA FIRESTAND Soloを実際に使ってみた
タイプで分けると、平面火床型のNINJA FIRESTAND Soloですが、使い心地はどうでしょう。
組み立ては慣れてしまえば数分で出来ます。
火床になるステンレスメッシュの端も、ササクレのないように丁寧に折曲げ加工してあります。ただし若干指が引っかかることもあるので、念のため手袋をして作業するなど、対策をしたほうがいいかもしれません。
薪を置いて火を付けますが、火付けに苦労することはありませんでした。ただ、平面火床型は風の影響を受けるので、燃焼効率は高くはありません。少し目を離した隙に消えていた、ということもありました。
この辺りの使い勝手は、重量、サイズとのトレードオフになるでしょう。
しかし、ULソロキャンパーの筆者にとって、とても満足のいく焚き火台であることは、間違いありません。
番外編、荷物を極力減らしたい時の切札
荷物を極力減らしたい時でも、拾った小枝等でちょっとだけ焚火をしたい時には、以前こちらの記事でご紹介したseriaの110円コンパクト焚き火台を持って行きます。
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“¥110”の実力は?「Seria(セリア)」のコンパクト焚き火台を使ってみた
手のひらサイズですが、平面火床型とパラボラ型の中間と言った形状は、思ったより燃焼効率が良く、多少濡れた小枝でも一度火が付けば熱で湿気を飛ばしながら燃えてくれました。
ギア探しという冒険
一言で焚き火台と言っても、様々な製品があり、今後も更に機能的な新製品が発売されるでしょう。きっとすぐに欲しいアイテムが出てくるかもしれません。
そんな、言わば”沼”の中から、自分のキャンプスタイルに合った焚き火台を探すのは、冒険のようなものです。
この記事が皆さんのキャンプスタイルにあった焚き火台探しの冒険の、一助になったら幸いです。