アルペンアウトドアーズから2022年に発売されたテント「AOD-3」。2ルームタイプの快適さと開放感ですぐに売り切れてしまう人気のテントです。
今回はその人気の理由を体感するべく、長野県小谷村にある「LANTERN CAMPING FIELD TSUGAIKE」で実際に設営してみましたので、その様子をご紹介します!
設営の手順
組立パーツを確認しよう
AOD-3は収納バッグが2つあり、それぞれフライシート、その他インナーテントやポールなどと分かれています。
総重量は約25kgあるので2つ同時に持つと結構重く感じます。
付属品は以下の通りです。
・フライシート
・インナーテント
・ルーフ
・ポール緑 2本
・ポール赤 2本
・ポールシルバー 1本
・ヒサシポール 1本
・ガイロープ2.6m 8本
・ガイロープ2.0m 12本
・ペグ 40本
注意!
設営の際は必ず2人以上で行うようにしましょう。
1人で無理に設営しようとするとポールなどが破損の恐れがあります。
設営の手順を確認しよう
まずはフライシートを広げ、各ポールを組み立てていきます。
その際、ポールの先端が緑と赤とシルバーの三色になっているので色によって分けておくとわかりやすいです。
フライシートを広げるとその大きさが一目瞭然です。
キャノピー用のジッパーがある方が正面で、その反対側はインナーテントが入る就寝スペースです。
それでは、中央にある黒い「×」のようになっているスリーブにポールを通していきましょう。
スリーブの端には色がついているので、どの色のポールをどこに通ればいいかとてもわかりやすくなっています。
注意!
ポールをスリーブに通す時は、反対側から引っ張るとポールのジョイント部分が外れて中のゴムが切れる恐れがあるので、必ず押して通すようにしましょう。
緑と赤のポールを4本ともスリーブに通したらボールの先端をグロメットに差し込みます。
この時、指を挟んでケガしやすいので安全の為に軍手を着用しましょう。
テントが起き上がったら同様にシルバーのポールも就寝スペース側のスリーブに通します。
その後はフライシートに付いているフックをポールにかけていくのですが、このフックに特徴があります。
フックの形状がよく見かける形と違っていて、不思議な形をしていると思いませんか?
2本の細い爪があって、それぞれが違う方向を向いています。さてどうやって引っ掛けるのでしょうか。
まず、ポールを2本の爪で挟み込むようにします。
そして90度クルッと回すのです。
これでハマりました。
両側から挟み込んでいるのでしっかりとポールをホールドしているのがわかります。
全部のフックをはめたら次は本体とガイロープをペグダウンしていきます。
テントの形が整いました。
まだルーフをかける行程が残っているので、踏んでしまわないようにあえてマッドスカートは出さずにおいてあります。
ルーフを寝室側からかけるのですが、やってみてわかったのは、テントに高さがあるので、大人でも身長によってはなかなかうまくルーフをかけられない場合がある、という点です。
また、風が強い日はかけていくそばから、風で舞ってしまいそうになります。筆者は先に本体とルーフを固定するマジックテープを、片方だけ着けておく、という方法で対応しました。
こちらがそのマジックテープ。
両側にありますのでしっかり引っ張って取り付けましょう。
ワンポイントアドバイス!
本体とルーフを留めるベルトがあるのですが、ただはめるのではなく、ポールに巻き付けるようにしてからはめると、よりしっかりと設営できます。
フライシートが設営できました。
中はかなり広くて、これなら家族4人でもゆったりと快適に過ごせそうです。
ワンポイントアドバイス!
フライシートにはガイドテープが何本かありますが、キャンプ中は足に引っ掛かって転んでしまうかもしれないのでガイドテープを取り外しておく事をお勧めします。しかし、次に設営する時に備え、撤収の際はきちんと全部ガイドテープを取り付けておきましょう。
誤ってガイドテープが外れたまま設営しようとすると、フライシートを正しい幅と形で張ることができず、ポールに無理な力が掛かり、曲がってしまう恐れがあります。
では続いてインナーテントです。
インナーテントも、フックとリングに色がついているので、どっちが前か後ろかを迷わずに設営できます。
全部のフックを順にリングに引っ掛けていけば、就寝スペースの完成です。
ロールアップして、スノースカートも出してパリッと。これで設営完了です!所要時間は20分ぐらいでした。
特に難しい行程は無いので、慣れればもっと時間を短縮できそうです。
特徴をおさらい
ここからはAOD-3の人気の理由とも言える、個性的な特徴を紹介したいと思います。
まずは何と言っても開放感
サイドだけでなく、天井がここまで開くのが大きな特徴です。
ルーフを外せばテントの中から青空を仰ぎ見ることができます。
筆者のおすすめは、AOD-3でキャンプをしている間は「チェアに座る」ではなく「コットに寝転がる」こと。青空や雲の動きのんびり眺めたいですね。
そして何と言っても楽しみは夜。満天の星空の下でこのテントを張ってキャンプできたら、と想像するだけでワクワクしてきます。もちろん、突然の雨や夜露に備えて寝る前にルーフはまた張っておきましょう。
個性的で気の利く細部
前述したくるっと回してポールに固定するフックもそうですが、窓もガイロープで張ることによって、外から見えない様にしながら風通しを良くすることができるようになっています。
もちろん開放感を重視する場合には、ロールアップもできます。
ちょっとした細部に気が利いているのが、AOD-3の特徴と言えるでしょう。
居住スペースの天井についているデイジーロープも気が利いている特徴の一つです。
天井にランタンを吊るすようにリングがあるのは一般的ですが、最初からデイジーロープが装備されているのです。
ランタンを好きなポイントに吊るせるのはもちろん、タオルなど、ちょっとしたものを干したい時に便利です。
まとめ
アルペンアウトドアーズの人気テントAOD-3の設営の流れと特徴をご紹介しました。
フォルムはカッコいいし、機能性は高いし、開放感は抜群だし、細かな点に気が利いているし、人気が高いのも納得ですよね。
AOD-3にはすでに後継モデルのAOD-4も登場。こちらはミドルサイズとなっているので、用途や人数で両モデルを比較検討するのもいいかもしれませんね。
↓ こちらもオススメ ↓
前モデルの良いところを引き継ぎさらにアップデート! アルペンアウトドアーズの新作テント「AOD-4」
アルペンアウトドアーズ AOD-3 製品概要
サイズ(約):320cm × 230cm × 160cm
材質:フライシート 75Dポリエステル 耐水圧:2,000mm
重量(約):25kg
付属品:ペグ40本 ロープ20本
公式URL:https://store.alpen-group.jp/lp/contents2/2856
撮影地紹介
今回の撮影は長野県小谷村にある「LANTERN CAMPING FIELD TSUGAIKE」にて実施しました。
圧倒的な景観と1泊2日で最大30時間という長時間滞在が可能な、ゲレンデを利用したオールフリーサイトです。
9月中旬までのシーズン営業となっていますので、この夏の思い出作りに出掛けてみてはいかがでしょうか?
↓ こちらもオススメ ↓
2023年も開放感抜群のキャンプ場がオープン決定!1泊2日“最大30時間滞在可能”なALLフリーサイトのゲレンデフィールド