アウトドアを始めたら手に入れたいアイテムのひとつ「シュラフ」。
購入は考えているけれど、色々と種類があって何を基準に選べばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は元アウトドアショップスタッフの筆者がシュラフのスペックとモンベルのおすすめ商品5品をご紹介します!
以下の流れでご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・ダウンと化繊綿って何が違うの?
・マミー型と封筒型って何?
・シュラフで目にするコンフォード温度って何?
・ダウンと化繊どっちを選べばいいの?
・モンベルのシュラフを選ぶべき5つの理由
・おすすめシュラフ5選
・まとめ
ダウンと化繊綿って何が違うの?
シュラフに限らず、上着などでもダウンと化繊で迷われる方は多いのではないでしょうか。
ダウンの方が暖かいと認知されていますが、最近では加工技術の進歩により化繊でも暖かいものが多くなってきています。
そこで、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
ダウン
メリット:軽量、抜群の保温力
デメリット:化繊と比べ耐久性が低い、濡れると保温力が落ちる、高価
おすすめ使用シーン:少しでも荷物を軽くしたい時
ポイント
「シュラフカバーを使用することで結露などの外的要因から濡れを防げます!」
化繊綿
メリット:耐久性、濡れても保温力が落ちない、安価
デメリット:重くかさばる
おすすめ使用シーン:車移動など荷物がかさばっても良い時、雑に使用したい時
マミー型と封筒型って何?
シュラフの形は「マミー型」と「封筒型」の2種類があります。
それぞれ保温性や収納性など違いがあるので、詳しくご説明します。
マミー型
画像引用:mont-bell 公式サイト
メリット:渦巻のような形状で身体に密着しやすいため保温力が高い、封筒型と比べてコンパクトになる
デメリット:温度調整が少ししづらい
封筒型
画像引用:mont-bell 公式サイト
メリット:掛け布団のような使い方もできるので温度調整がしやすい、マミー型と比べて比較的安価
デメリット:かさばりやすい
シュラフで目にするコンフォード温度って何?
快適(コンフォード)に睡眠を取れる温度のことです!
温度表記の基準には、統一規格による「ヨーロッパ規格」と、各メーカー独自の基準や評価方法により温度表記している「メーカー独自基準」の2種類があります。
その為、一概に「〇〇度以下なら安心して寝れる」とお伝えすることが難しいです。
モンベルのシュラフは前者の「ヨーロッパ規格」を採用しており、同じ規格を採用している他のメーカーとも体感温度のズレがないので比較検討がしやすいです。
・使用可能温度域:一般的に代謝が高く、寒さに対する体制が高い人が、シュラフの中で丸まり寒さを感じることなく睡眠できる温度。
・快適温度域:一般的に代謝が低く、寒さに対する体制が低い人が、リラックスした体制で快適に睡眠できる温度。
画像引用:mont-bell 公式サイト
ダウンと化繊どっちを選べばいいの?
電車移動ならダウンがおすすめ!
ダウンは化繊と比べて収納サイズが圧倒的に小さいです。
その為、電車などの公共交通機関で移動する際は、コンパクトに収まるダウンがおすすめです。
雑に使うなら化繊がおすすめ!
キャンプシーンだと、焚火の臭いが付くなど外的刺激の影響が多いと思います。化繊の場合は洗濯機で丸ごと洗うことが出来てメンテナンスが容易です。
一方、天然素材であるダウンは洗濯時にダウン専用洗剤を使用して手洗いをする必要があります。乾かす際もダウンの偏りがないよう注意をする必要があり少し大変です。
筆者の愛用はダウンハガー800 #3
私自身、登山で使用する頻度が高いのですが、やはり軽くてコンパクトになるのはとても魅力的です。
キャンプにおいても、シュラフが小さくなる分他の荷物をパッキングできるのでおすすめです。
#3という温度感に関しては、着衣等による温度調整を行えば、3シーズンはもちろん、冬場でも北海道・東北以外の平地であれば使用できる点が良いと思います。
実際に、寒がりでもあり暑がりでもある私でも、冬の長野でテント泊キャンプをしても快適に睡眠をとることが出来ました。
モンベルのシュラフを選ぶべき5つの理由
アウトドア用品大手のモンベル。実はシュラフからスタートしたメーカーです!
そんなモンベルでシュラフを選ぶべき理由を5つご紹介します。
温かさが一目でわかる色展開
モンベルシュラフの特徴として、暖色系になるほど寒い場所でも暖かく過ごせる仕様になっています。
また、商品名に記載の#7,#5,#3,#2,#1,#0,EXPという数字は、暖かさを表す指標となっており、小さくなるほど暖かいつくりです。
ストレッチ性がある
モンベルのシュラフの多くは特許である「スーパースパイラルストレッチ システム」を採用しています。
このシステムにより、睡眠時に寝返りをうったり膝を曲げても生地が体に追従するため、高い快適性を得ることが出来ます。同時に閉塞感が高いので暖かい空気が外に逃げることがなく保温力にも優れます。
モンベル公式HPより
「生地の繊維方向を斜め(バイアス状)に配置し、さらにステッチ部分には糸ゴムを使用することで、抜群のストレッチ性を実現した独自のシステムです。すき間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する二つの要素を兼ね備え、就寝中の無意識な体の動きを妨げません。これまでにない寝心地のよさを得られるとともに、寝袋内で空気が自由に行き来するすき間をほとんど残さないため高い保温効率を保ちます。」
シュラフ同士を繋げられる(注)
ジョイント対応モデルであれば、右にジッパーが付くRジッパーモデルと左側に付くLジッパーモデル同士で繋げることが出来ます。
その為、お子さんや同伴者と一緒のシュラフで暖を取ることが出来ます。
注意
ジョイント対応モデルでも旧製品によって繋げることが出来ない場合があります。
コスパがいい
他社メーカーの同等レベルの商品と比べても、数千円から一万円ほど安く購入できます。
例)C社の化繊綿シュラフ15,950円、モンベルの化繊綿シュラフ8,470円
アフターサービスがしっかりしている
破けや皮脂の付着など様々な要因によって起きる経年劣化。
モンベルでは各種修理サービスを提供しているので購入した商品を長く愛用することが出来ます。
おすすめシュラフ5選
「ファミリーバッグ #1(化繊綿)」
画像引用:mont-bell 公式サイト
価格:8,470円(税込)
重量:1,560g(1,690g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
本体サイズ:最大長190cm×最大幅75cm
収納サイズ:45cm×28cm×28cm
快適睡眠温度域:-1℃~
素材:表地:75デニール・ポリエステル・タフタ[はっ水加工] 裏地:75デニール・ポリエステル・タフタ 中綿:ホローファイバー
おすすめポイント
1万円以下で購入可能!ファスナー全開にすれば大きな掛布団としても使える
「ダウンファミリーバッグ #3(ダウン)」
画像引用:mont-bell 公式サイト
価格:16,500円(税込)
重量:1.207g(1.293g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
本体サイズ:最大長190cm×最大幅75cm
収納サイズ:31cm×19cm×19cm
快適睡眠温度域:3℃~
素材:表地:75デニール・ポリエステル・タフタ [はっ水加工] 中綿:440フィルパワーダウン(ダウン50%、フェザー50%)
おすすめポイント
自宅で使う羽毛布団のような寝心地を野外でも!キャンプや車中泊をする人におすすめ
「ダウンハガー650 #1(ダウン)」
画像引用:mont-bell 公式サイト
価格:37,400円(税込)
重量:1,190g(1,220g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
本体サイズ:
収納サイズ:19cm×38cm
快適温度:-5℃
使用可能温度:-12℃
素材:表地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ[はっ水加工] 裏地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ
おすすめポイント
-12℃まで使用な可能な圧倒的暖かさで真冬のキャンプはもちろん、残雪期の登山泊でも活躍!
「シームレス バロウバッグ #2(化繊綿)」
画像引用:mont-bell 公式サイト
価格:18,700円(税込)
重量:1,390g(1,479g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
本体サイズ:
収納サイズ:20cm×40cm
快適温度:0℃
使用可能温度:-6℃
素材:表地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ[はっ水加工] 裏地:30デニール・スーパーマルチ・ポリエステル・タフタ
おすすめポイント
1万円台で購入できるコスパに優れたシュラフ!冬季のキャンプや雪山など幅広いアクティビティに対応
「O.D.スリーピングバッグ #3(化繊綿)」
画像引用:mont-bell 公式サイト
価格:15,950円(税込)
重量:1,156g(1,236g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量
本体サイズ:
収納サイズ:36cmx18cmx18cm
快適温度:5°C~
使用可能温度:0°C
素材:生地:30デニール・ポリエステル・リップストップ[はっ水加工] 中綿:エクセロフト®
おすすめポイント
3シーズン(春夏秋)で活躍するキャンプに最適な化繊綿シュラフ!
まとめ
アウトドアでは天候の変化や気温差で、体力の消耗が多くなりやすいです。
身体をリラックスさせるためにも睡眠の質を高くする必要があります。
今回ご紹介した選び方のポイントを参考に、ご自身に合った快適なシュラフを見つけてください。