ハンモックキャンプを体験!
続いて筆者がハンモックキャンプを実際に体験取材した様子をご紹介します。
取材の時期は12月上旬で、最低気温が0度の日でした。直接外気に晒されるハンモックでのキャンプは、正直に言って不安でしかありませんでした。
とりあえず、清水さんに教わった防寒用インシュレーション付きのハンモックに潜り込んでみることに。今回のハンモックには、アンダーインフレーションだけでなく、トップも装着されています。
ハンモックへ潜り込むには、一度ハンモックに腰を下ろし、靴を脱いで足から体を潜り込ませます。
この時、足を離して宙に浮いたハンモックに体を任せると、最初は多少揺れます。慣れていないとこれが少し怖い人もいますよね。しかし徐々にその揺れも落ち着き、だんだん心地良い浮遊感に包まれるんです。
そうやって身体をハンモックにあずけていると、予想以上の暖かさ!!ハンモックだけでは、寒さに対して不安がありましたが、地面から離れていることで冷気が伝わってこず、冷えにくいのです。そして、同時に地面の固さを感じることがないので、とても心地良いのです!
しばらく横になっていると、ちょっと姿勢を変えたくなりました。ハンモックはその構造上、緩やかに湾曲した形状の為、人によっては長時間だと寝にくく感じる人もいるのだとか。
そんな時は、ハンモックを吊っている中心線から、頭と足を斜めにずらすと解決するそうです。
実際に、ハンモックの縦の中心線からお尻の辺りを軸にして、頭と足を左右にずらしてみると、良い感じに眠れそうでした。
この「浮遊感」と「包まれる安心感」は、ハマる人続出だと思いました!
ハンモックキャンプのメリットとデメリット
メリット1:ハンモック独特の浮遊感
何をおいても、これがハンモックの一番の魅力でしょう。座っても寝転んでも、この浮遊感にリラックスできますね。
メリット2:荷物が減らせる
テントは、一部の物を除いて、1本~複数本のポールや骨組みが必要です。
しかし、ハンモックキャンプでは、基本的にはストラップとハンモック、そしてタープがあれば良いのです。
地面の凸凹も関係ないので、マットやコットも不要です。
ベンチのようにハンモックに座ることもできるので、椅子も不要です。これだけでかなりの荷物を減らすことが可能でしょう。
メリット3:地面の影響を受けない
地面が濡れていても関係ありません。これは、特に突然の雨の時に有効でしょう。
テントはフロアからの浸水が起きやすく、耐水圧の高い高品質なテントでも浸水してしまったなんてことも。
特に雨が地面に溜まるような状況では、寝ている時に自分自身の体重でじわじわと浸水する場合もありますね。
また、テントでは就寝時地面の凸凹も気になるところ。それを解消する為に、しっかりしたマットやコットが必要になります。
宙に浮いているハンモックでは、これらの問題が全て起こりにくいのです。
デメリット1:場所が限定される
ハンモックキャンプの最大のデメリットがこれです。
樹木保護等で、ハンモックを禁止している場所もあります。
テントの場合、特にドーム型の自立型テントであれば、最悪ペグダウン出来ないような場所でも設置可能です。
一方ハンモックは大きな木が、適度な距離で二本立っている事が最低条件なので、場所は限られるかもしれません。
ちなみに自立式ハンモックという方法もありますが、設置場所がある程度平坦である必要があり、そもそも体重を支えるしっかりとしたフレームが必要なので荷物の軽量化をしたいキャンパーさんには向かないかもしれません。
デメリット2:防犯上の弱さ
テントでも防犯上は不安が残りますが、それでもファスナーを閉めれば、鍵をする事も一応可能です。
しかし、ハンモックではそれが出来ません。タープで囲っていても、サイドは開いています。
荷物を吊るすオプションツールを使えば、タープの下やハンモックの下に荷物を収納することは可能ですが、やはり密閉はできません。
まとめ
ハンモックキャンプをはじめるには、まずはストラップとハンモック本体が最低限必要になります。
今回、ハンモックキャンプを体験した製品を最後に紹介して終わりましょう。
撮影で使用したアイテム
ハンモック本体:DoubleNest® Hammock Prints
ストラップ:Atlas™ Hammock Straps
防虫ネット:Guardian DX Bug Net
タープ:ProFly™ Sil Rain Tarp
トップ防寒カバー:Ignitor™ TopQuilt
アンダー防寒カバー:Blaze™ UnderQuilt
ENO公式サイト:https://enohammock.jp/