キャンプや登山が大好きで、特に八ヶ岳を愛してやまない筆者。
1歳半となった息子も上手に歩くようになったので、そろそろ自然の中を歩かせてみようかと思い立ち、甲府に住む“じじばば”を誘って八ヶ岳を経験させることにしました。
じじばばも気付けば70代。子供が大きくなるということは親が衰えていくということ。自然の摂理ではありますが、まだまだ元気でいてもらいたいものです。健康のため、毎朝ウォーキングをしているじじばばですが、聞いてみると登山はあまり経験がないとのこと。
そういうことであれば、初心者でも挑戦しやすいコースを選んで、孫と一緒に八ヶ岳の魅力を感じてもらおう!ということで、『親子3世代で行く!はじめての八ヶ岳登山計画』が動き出しました。
そもそも八ヶ岳って?
八ヶ岳とは、長野県と山梨県にまたがる山脈のことで、正式には八ヶ岳連峰といいます。たくさんの山頂があることからその名前が付けられたともいわれており、日本百名山の一座となっています。
南北に約30kmにわたり峰を連ねる八ヶ岳ですが、夏沢峠を境として、北側を「北八ヶ岳」、南側を「南八ヶ岳」とエリアを分けることができます。
苔むした美しい原生林とたくさんの湖が神秘的な「北八ヶ岳」と、2,000m級の荒々しい岩稜の峰々が連なる「南八ヶ岳」。
エリアによって全く違う魅力を楽しむことができるだけでなく、山々がそれぞれ異なる個性をもっているため、何度行っても、誰と行っても楽しむことができる山となっています。
八ヶ岳の魅力とは?
麓エリアは、高原リゾートや別荘地としても有名で、お洒落なカフェやレストランも数多くあります。
また、御射鹿池や白樺湖といった様々な景勝地、SUPやウインタースポーツをはじめとしたアウトドアアクティビティ体験など、八ヶ岳の魅力を挙げ始めたらキリがありませんが、ここでは「山」としての魅力を5つに絞ってご紹介します。
美しい景観
まずは何と言ってもその美しさ。
南北に広がる雄大な山容は、どこから見ても美しく、いつまでも眺めていられます。また、たくさんのピークから見渡す360度の絶景は、本当に特筆すべき美しさです。
富士山をはじめ、南、中央、北の日本アルプスといった日本を代表する高峰を一望することができます。
南北に延びる八ヶ岳の稜線に立つと、日本の山はこんなにも美しいのか、と思うことでしょう。
たくさんのピークと多様なコース
八ヶ岳のピークは大小合わせて30個以上。
そのため、そこに至るまでのコースも本当に様々。各ピークやコースによって難易度はもちろんのこと、雰囲気や景色も全然違うんです。
先ほど「北八ヶ岳」と「南八ヶ岳」の違いについて簡単に述べましたが、本当に同じ八ヶ岳なのか、と思うほど違います。初心者でも楽しめるコースもありますので、少しづつ難易度をあげながら、いつかは八ヶ岳全山縦走を!という目標にするのもいいですね。
苔の三大聖地のひとつ
「北八ヶ岳」には、国内に見られる苔の約4分の1の種類の苔が自生しており、鹿児島県の屋久島、青森県の奥入瀬渓谷と並び、日本における苔の三大聖地とされています。
緑の絨毯が一面に広がる苔の森では、まるで絵画の世界に足を踏み入れたかのような美しさを感じることができます。
核心部である「白駒池」の周辺には、車でアクセスができますので、是非一度訪れてみてください。
個性あふれる山小屋グルメ
八ヶ岳の山小屋は全部で30軒ほどあり、山の中で味わえる赤岳鉱泉の本格ステーキや、「日本一遠い飲み屋」として有名な青年小屋、行者小屋のおでんやオーレン小屋の桜鍋など、各山小屋が個性豊かなグルメを提供してくれています。
また、黒百合ヒュッテのカップケーキや高見石小屋の揚げパンといった山小屋スイーツもあり、ここでしか味わえないグルメを目指して来られる方も少なくありません。
アクセスの良さ
八ヶ岳は、本州のほぼ中央に位置しており、関東圏や中部圏からのアクセスがいいことも魅力です。
登る山によって玄関口は異なりますが、その一つとなる茅野駅までは、東京駅と名古屋駅それぞれから約2時間半くらいとなります。最寄駅から登山口までバスも出ていますので、公共交通機関でのアクセスもばっちり。
また、マイカー規制が無いため、気軽に登山口まで行くことができるのも魅力的ですね。(冬季は通行止めとなる箇所がありますので、注意してくださいね。)
2,000m級の登山でも、日帰り可能な山行を組むことができます。
続きはこちら⇒【初心者でも神秘の森や山小屋グルメを堪能!親子3世代ではじめての八ヶ岳登山してみた】