地震、台風…いつか来る災害の“心の備え”に!「防災×地域交流」がテーマの体験型キッズキャンプが有名メーカーの協力で年末開催

公開日:2024 / 10 / 05
最終更新日:2024 / 10 / 05

今年は元日の能登半島地震から始まり、2024年の地震発生数は8月1日時点で2,800回を超え、過去5年間における1年の地震発生数をすでに大きく上回る数となっています。特に記憶に新しいのが、8月に日向灘で発生したM7.1の地震をきっかけに気象庁が史上初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したこと。各地で防災への意識がより大きく高まっています。(※)

アウトドアを活用した地方創生に取り組む株式会社パシュートと、一般社団法人グリーンクリエイティブいなべは、「GROW UP CAMP Project」の一環として、三重県いなべ市にて、防災と地域交流を通して子供たちの成長を応援する体験型「キッズキャンプ」を開催することになりました。

いつ、どこで起こるかわからない自然災害。万が一に備えた経験がある子供と、経験がない子供では苦難に遭遇した時に大きな差があります。親元を離れ、キャンプという不自由な環境の中で、仲間たちや知らない人たちと助け合う体験は、子供たちにとってかけがえのない経験になり、それが貴重な“心構え”や“備え”につながります。

キャンプ地は三重県いなべ市にあるキャンプ場「やまてらす FUJIWARA OUTDOOR LIVING」。開催日程は2024年12月25日(水)~27日(金)の2泊3日です。

今回のキッズキャンプでは、能登半島地震などこれまで災害支援活動に力を入れて取り組んでいるコールマン(Coleman)とジャクリ(Jackery)といったアウトドアメーカーや、いなべ市やその地域の方々の協力の下、様々なプログラムを実施します。

LANTERNでは今回の「防災×地域交流」キッズキャンプを企画したGUCP実行委員会の関本さんにお話を聞いてきました!

「GROW UP CAMP Project」とは?

未来を担う子供たちの「生きる力」を育むことを目的としたプロジェクト

——「GROW UP CAMP Project」とは、どんなプロジェクトなのでしょうか?

関本
子供たちの「生きる力」を育むことを目的としたプロジェクトです。
私たちの生活は、様々なテクノロジーが暮らしを支え、不自由なく便利です。
便利と引き換えに、「不便」を捨ててきた世の中ですが、「不便=不要」ではないよね?という想いがプロジェクトを立ち上げたきっかけでした。

GROW UP CAMP Project は、「不便≠不要」の考えのもと、未来を担う子供たちに、非日常的な空間で様々な人たちとコミュニケーションをとり、仲間たちと体験を通じ、「生きる力」を育む機会を創出することを目的として活動しています。

——これまでにどのような活動を?
関本
過去に6回、妙高戸隠連山国立公園内の雨飾高原キャンプ場を舞台に、登山やカヌー、魚のつかみ取りをし自分で捌く体験、登山道の整備や水の生き物研究など、様々なコンテンツを多くの企業の協力や、環境省や自治体の応援をいただき、実施してきました。

——今回のキッズキャンプを企画したのはなぜですか?
関本
今年は元日の能登半島地震から始まり、当時私は家でテレビを見ていましたが途中から正月の番組ではなく多くの被災地の映像が流れてきたことを覚えています。
地震当時はこんなにも大きな爪痕を残す災害になるとは思いもしませんでした。
災害の大変なところは、その日だけでは終わらず、家が倒壊してしまったり、電気・ガス・水道が止まってしまったりと。そのあと大変な日々が続きます。
そんな時に火をつけるやり方を知っている。テントの建て方を知っている。避難所の行き方を知っている。など1度でも経験しているのとしていないのではまったく違うと思います。
そんな危機的状況に陥った時今回のキッズキャンプの経験が自身の背中を後押ししてくれたらと思い企画しました。

——年末という冬の時期の開催となった理由を教えてください
関本
能登地方を例に挙げると、地震発生だけに留まらず、豪雨災害が押し寄せました。自然災害は、いつ来るか分かりません。
できるだけ早く、まだ人々の記憶に新しい今年のうちに開催したいと思い、この時期の開催となりました。

——防災だけでなく、「地域交流」もテーマに入っていますね?
関本
はい。当プロジェクトは、毎回ジェネレーションミックスをした活動班を構成し、仲間と協力してプログラムを実施しています。
今回は、地元地域の方々と一緒におこなうコンテンツを用意し、助け合いの輪をさらに拡げます。
また、地域の伝統文化などの体験も予定しており、少しでも文化の継承に繋がればと考えています。

編集部おすすめプログラム3選!

関本さんとのインタビューで、特に編集部が気になったプログラムを3つのプログラムを紹介します。

其の壱 協力企業によるプログラム

今回のキッズキャンプに協力企業として、Coleman(コールマン)とJackeryJapan(ジャクリ)が参加しています。
アウトドア業界を牽引する両社は、災害支援にも尽力。キャンプやアウトドアの経験が災害時に役立つだけでなく、実際の道具の使い方を知ることができます。

Colemanの災害支援活動

JackeryJapanの災害支援活動

其の弐 モノがない「不便さ」を体験するプログラム


災害時には、普段の生活に当たり前のようにあった「モノ」が無いことは、容易に想定されます。
竹を活用して、お米を炊いてみるプログラムで子供たちがどんな表情するのか楽しみです。

其の参 地域伝統文化を体験するプログラム


テーマのひとつである「地域交流」。地域の方々との協働体験は勿論のこと、餅つきなども実施予定との事。
編集部は、その中でも「草木染め」に注目。
開催地近くの「梅林公園」で採取した梅の木(枝)を煮だし天然染料をつくり、化学染料を使用せずに「手ぬぐい」を染めます。
染めた手ぬぐいは、大切な思い出として持ち帰ることができるそうです。

「防災×地域交流」キッズキャンプ開催概要

開催日:2024年12月25日(水)~27日(金)2泊3日
開催地域:三重県いなべ市
開催場所:やまてらす-FUJIWARA OUTDOOR LIVING-キャンプ場
参加人数:30名程度(最低催行人員20名)
参加条件:小学1年生~小学6年生
参加費用:送迎プラン 63,500円/人(税込) 現地集合プラン 55,500円/人(税込)

〈費用に含まれるもの〉
2泊6食、宿泊、食事、材料、指導料、プログラム料、施設利用料、保険料、消費税
※桑名駅までのチケットは予めご用意ください

集合解散
・集合場所 桑名駅又は開催場所
・解散場所 桑名駅又は開催場所

共催  一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ・株式会社パシュート
協力 ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社コールマン事業部
株式会社Jackery  Japan
後援 三重県いなべ市
運営  GUCP実行委員会(一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ・株式会社パシュートで構成)
旅行主催:一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ

予約方法は、WEBのみ先着順

実行委員会に確認したところ、予約はWEBのみでした。
抽選ではなく、先着順なので、ご興味のある方は、公式WEBサイトにアクセスし、お早めにお申し込みください。

公式WEBサイトはこちら

※参考:moshimoストック:全国エリア別防災意識ランキング3位は甲信越エリア、2位は東北エリア、1位は?-ソニー損保調べ-

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