秋と言えば、スポーツの秋、レジャーの秋、食欲の秋などなど、いろいろありますが、今挙げた“3つの秋”を一気に楽しめるのが、秋の登山です。
ラッキーなことに、2024年の秋が例年にない暑さだったこともあり、いつもならそろそろ終盤に差し掛かる山の紅葉も、1~2週間遅れているところも多いそう。つまり、紅葉の見頃がこれからという地域もまだあるんです!
また、食いしん坊のLANTERN編集部員である筆者にとって、「食欲の秋」は山のグルメがとても楽しみなんです。
というわけで今回は、筆者が実際が訪ねた紅葉とグルメを楽しめる“関東近郊”の初心者向けの山とその近くの飲食店をピックアップしてみました!
本格的な冬がやってくる前に、紅葉とグルメを目的に山へ出掛けてみませんか?
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赤城山(群馬県)
日本百名山のひとつ赤城山。カルデラ湖の大沼(おの)と小沼(この)を取り囲むように、最高峰の黒檜山 (くろびさん)、駒ケ岳、地蔵岳、鈴ヶ岳、長七郎山、鍋割山、などの峰があり、登山者の力量に合せて登山が出来るのも魅力です。
冬は雪山入門の山として、多くのハイカーに親しまれています。また、大沼が全面凍結すると、雪上でワカサギ釣りが楽しめるのも有名です。
湖畔にはキャンプ場もあり、グリーンシーズンは雄大な景色の中、キャンプを楽しむことができます。
例年の紅葉見頃
・10月中旬~11月上旬
※大沼周辺は、10月5週~11月1週が見頃のようです。
赤城山★おすすめグルメ★
【trekker’s cafe】
大沼湖畔に佇む、山好きなイタリアンシェフが営むカフェです。
今年ピザ窯が新しくなり、ピザがよりパワーアップしました。
先日さっそく食べて来ましたが、ピザ生地が中までふわっとしていて、美味しかったです。
ワンちゃん連れのお客さんの姿もあり、犬連れの方にも優しいお店です。
残念ながら2024年シーズンの営業は11/4(月)まで。
残り少ない期間ですが、足を運べる方は、ぜひ美味しいピザを食べながら紅葉を眺めてみてくださいね!
住所:〒371-0101 群馬県前橋市富士見町赤城山3
trekker’s cafe 公式X:https://x.com/trekkers_cafe
筑波山(茨城県)
日本百名山の中で唯一、標高が1000m以下の筑波山。万葉集にも詠まれた歴史のある山なので、標高が低くても百名山の仲間になれたそうです。
筑波山は、1つの山の頂上部に2つのピークを持つ“双耳峰”の山で、西が男体山、東が女体山です。
西側の男体山側にはケーブルカーが、東側の女体山側にはロープウェイがあるので、
体力に自信のない人でも安心して登れます。
山頂からは関東平野が一望できます。
例年の紅葉見頃
・11月初旬~中旬
筑波山★おすすめグルメ★
【CAFE 日升庵】
古民家風の木のぬくもりが感じられる店内がおしゃれなカフェです。
こだわりの石窯で焼き上げたライ麦パンのバンズに、ビーフ100%のボリュームあるパテをオーダーしてから焼いて仕上げてくれるバーガーが、絶品です。(※写真はBLTバーガー)
バス停「筑波山神社入口」下車、徒歩1分というアクセスの良さで、車を持っていない方でも気軽に行けるのがうれしいですね。
さらにこちらのお店は登山者にはうれしいモンベルクラブのフレンドショップ。
モンベルつくばQ’t店が主催している「地図読み講習会(MOC)」では、当日CAFE 日升庵さんで地図読みの説明を受けてからスタートします。
コーヒーを飲みながら講習を受けられるなんて素敵ですよね。
住所:〒300-4352茨城県つくば市筑波1221-3
定休日:木・金
公式サイト:http://nisyouan.com/
鶏足山(茨城県)
茨城県城里町にある鶏足山(けいそくさん)は、標高430.5mですが、近年登山者が増加しています。
空気の澄んだ日には、東に太平洋、西に日光男体山・釈迦ヶ岳、南に加波山・筑波山、北に那須連山・大子男体山などを見ることができます。
また、弘法大師にまつわる護摩焚石や鶏冠の形をした鶏石があることも有名です。
春先はお隣の焼森山のミツマタを見てからの縦走など、四季折々に楽しめる山です。
画像の通り、城里町の登山口に大型の駐車場があり、土日でも駐車スペースを気にすることなく、駐車できます。
例年の紅葉見頃
・11月初旬~下旬
鶏足山★おすすめグルメ★
【道の駅もてぎ・ゆず塩ラーメン】
道の駅もてぎ内にある「十石屋」のゆず塩らーめんが、お勧めです!鶏ガラベースのスープに「ゆず塩」がアクセントとなり、さっぱりした味わいで、老若男女問わず人気です。
登山後の疲れた体にゆずの風味が染みわたります。
番外【道の駅もてぎ・手作りアイスコーナーのおとめミルク】
紅葉の時期はまだ食べられませんが、手作りアイスコーナーのおとめミルクもお勧めです。
茂木産のとちおとめをオーダー後にミルクアイスと一緒に混ぜ合わせてくれます。
甘すぎないミルクアイスは、ミルクの風味が濃く、イチゴの酸味とよく合いますよ。
(※12月〜5月末までの期間限定です)
住所:〒321-3531 栃木県芳賀郡茂木町茂木1090−1
公式サイト:http://www.motegiplaza.com/
伊予ヶ岳(千葉県)
房総のマッターホルンと言われ、山頂直下の岩場は固定ロープを使って登るスリリングさが人気の山です。
初心者も登ることが多いと聞きますが、岩場は滑りやすく、滑落事故が発生するなど、危険な側面も。行政が注意看板を出すほどなので、初心者や体力に自信のない方、さらに悪天候時はハイキングコースまでで止めておくのが無難です。また、固定ロープや鎖の使用は自己責任になりますので、注意しましょう。
駐車場は登山口の平群天神社の駐車場をお借りします。
ちなみに「千葉県に登山ができる山がある」とイメージできない人も多いと思いますが、千葉県最高峰、標高408mの愛宕山をはじめ、県内には色々な山があって面白いんです。長く登山者から親しまれている山と高原地図にも『三浦・房総』も正式にラインアップ化されたので、今後千葉の山も認知度が上がること間違いなしです!
例年の紅葉見頃
・11月下旬~12月中旬
伊予ヶ岳★おすすめグルメ★
【道の駅富楽里とみやま2階・Kondo Farm】
2023年7月にリニューアルオープンして、フードコートの店舗数が増えてパワーアップしました。
ちなみに私がおすすめしたいのは近藤牧場直営の「Kondo Farm」。近藤牧場では、日本では珍しい、ブラウンスイスやジャージー種の乳牛を飼育しており、その濃厚な牛乳から作られた、自家製の乳製品を使ったパスタ・ピザ・ソフトクリームを販売しています。どれを食べても本当に美味しくて、伺う度にメイン+デザートを完食してしまい、摂取カロリーが登山の消費カロリーを上回る現象に悩まされていますよ。
ちなみにお土産には農林水産大臣賞受賞のクレマカタラーナをどうぞ!
住所:〒299-2214 千葉県南房総市二部2211
道の駅 富楽里とみやま公式サイト グルメガイド:https://www.furaritomiyama.jp/gourmet/index.html
※複数店舗が紹介されています。
高水三山(東京都)
奥多摩の入門コースとして人気の高水三山(たかみずさんざん)は、高水山・岩茸石山・惣岳山の三山を合わせて「高水三山」と呼んでいます。
しかしここで注意!この3つの山をすべて登ってしまうと、今回のグルメにありつけないんです。美味しいランチの為に、今回は高水“二山”のみ登りました!今回は軍畑駅から登り、高水山と岩茸石山のみ。グルメ目的の方はご注意ください。
ちなみに、岩茸石山から、名坂峠を通り八桑まで下山するコースを行きましたが、登山道が細いので、十分注意してくださいね。
なお、グルメ堪能後は、舗装路を30分歩いて川井駅まで戻りました。(※写真は岩茸石山からの眺め)
例年の紅葉見頃
・11月初旬~中旬
高水三山★おすすめグルメ★
【釜めし なかい】
土日祝日は行列の絶えない人気店です。もちろん紅葉シーズンも大変込み合います。ピークタイムをずらすか、平日が狙い目です。
釜めしは、キノコなどの具材に味がギュッと凝縮されて、存在感のあるお米と共に口に頬張ると、どちらの味もジュワッと染みて来て、幸せを感じられますよ。
その隣に鎮座しているのは、なんと水炊きです。個人的にはこの水炊きがあるからこそ完成されると思うくらい、こちらも大変美味しいです。
季節限定メニューもあるので、何度でも行きたくなりますよ!
住所:〒198-0101 東京都西多摩郡奥多摩町大丹波175
釜めし なかい 公式サイト:https://otaba-nakai.com/
まとめ
筆者がこれまで実際に訪ねてきた、グルメ登山のご紹介はいかがでしたでしょうか?山から下山してから食べるグルメの数々をぜひ皆さんに堪能してほしいと思います。
今回紹介した関東近郊にある低山の紅葉の見頃は、11月初旬~下旬に掛けてが多くなりそう。最新情報をゲットしつつ、ぜひ足を運んでみてくださいね!