【究極のレシピ対決!優勝は誰の手に?】ご当地ほりにし甲子園レシピコンテスト決勝レポート

公開日:2024 / 12 / 13
最終更新日:2024 / 12 / 16

11月2日3日に東京都大田区のHANEDA INNOVATION CITYで開催された「ご当地ほりにし甲子園」のレシピコンテストを現地レポート。前回の予選レポートに続き、今回は決勝の模様をレポートします。

全国各地から集まった自治体が、地域食材とほりにしを掛け合わせたレシピで熱戦を繰り広げました。

そして、激戦の予選を勝ち抜き決勝に駒を進めたのは、下記の5自治体です。

  • 茨城県行方市(なめがたし)
  • 滋賀県竜王町(りゅうおうちょう)
  • 群馬県片品村(かたしなむら)
  • 東京都大島町(おおしままち)
  • 長野県安曇野市(あづみのし)

果たして、どんなほりにしレシピが披露され、どの自治体が初代チャンピオンの栄冠を手にするのでしょうか?地元愛と情熱が交錯する決勝戦が、いよいよ幕を開けます!

↓ 予選の模様はこちら ↓


【予選突破はどの地域?】「ほりにし」と地域食材を使ったレシピコンテスト「ご当地ほりにし甲子園」が羽田で開催

ついに戦いの火蓋が切られる

運命の瞬間が刻一刻と近づく中、笑顔と緊張感に包まれる会場。

司会を務めるほりにし大好き芸人・貫太郎さんから「優勝した自治体にはご当地ほりにしのオリジナルフレーバー最優先開発権をはじめとした豪華特典のほか、栄光の証として輝かしいトロフィーが贈られます!」と発表されると、会場の熱気は一気に最高潮に達しました。準備に取り掛かるチームからは闘志と意気込みがひしひしと伝わってきます。


予選に引き続き、審査員はほりにしの生みの親・堀西晃弘さん、BBQ芸人・たけだバーベキューさん、macaroni料理家・矢部麻美さん、Outdoor Opera代表・松倉広平さんの4名です。

決勝を前に、堀西さんは「みなさんがんばってください」とエールを送り、たけだバーベキューさんは「どんな戦いになるのか超楽しみです。しっかりと最後まで見届けたいと思います」と期待していました。

レシピが織りなす激闘!選ばれし一皿はどれだ?

予選を勝ち抜いた強者たちはどのような工夫を凝らし、どんなドラマが生まれたのか。その感動の瞬間を振り返りながら、決勝での戦いの様子をお届けしていきます。

【茨城県行方市】

「我々選手一同はこの秋空の下、地元の美味しい食材とほりにしをうまいことやって、美味しいレシピを発表することを宣言します」と高らかな宣誓で調理をスタートした茨城県行方市。地元のゆるキャラ「なめりーミコット」も応援に駆けつけて会場を盛り上げました。


予選で披露したリゾットとは打って変わって、今回はまぜそばで勝負に挑みます。れんこんと白魚といったお馴染みの食材に加え、新たに地元のサツマイモ「行方かんしょ」を使用。糖度が高く、甘みが強いのが特徴だそう。地元でラーメン店を営むシェフの腕が鳴ります。

【滋賀県竜王町】

スタートと共に竜のオブジェで舞を披露した滋賀県竜王町。会場入りする前には羽田神社で必勝祈願を行い、やる気満々の姿勢で調理をスタート。予選で高い評価を得たハンバーガーで決勝を戦います。


調理終了5分前には同じBブロックで戦った鹿児島県鹿屋市のメンバーが隠し味のジェラートをお届けするというサプライズ演出も。「昨日のライバルが今日の友、これがほりにし甲子園!今日は120%のハンバーガーを提供させていただきます」と気合十分です。

【群馬県片品村】

群馬県片品村は、雨の予選では温かい味噌バターうどんを披露しましたが、快晴の決勝では一転して冷たいうどんに変えて勝負に挑みます。決勝に合わせた柔軟な発想が功を奏するのか注目です。


予選を盛り上げた副村長は公務の都合で不在となったものの、残されたメンバーが一丸となって戦い抜きます。なんと決勝当日の朝に地元から大根をバトンリレーで取り寄せしたという気合いの入りよう。片品村の高原野菜は昼夜の気温の寒暖差によってより甘く育つのが魅力とのことです。

【東京都大島町】

地元の食材をこれでもかと詰め込んだクリームパスタで勝ち上がった東京都大島町。「私たちはクリームパスタ一択!」と自信満々のレシピで決勝を戦います。と思いきや、予選では温存していた地元産のきくらげを加えてもうひとアレンジ。最後まで余念がありません。


島内外から駆けつけた応援団の数はなんと約20人。伊豆大島の伝統衣装をまとった「あんこさん」が会場を華やかに彩り、熱い声援が会場を包み込んでいました。オール大島の力を結集し、優勝を目指して全力で挑みます。

【長野県安曇野市】

リンゴの肉巻きフライで見事に敗者復活を果たした長野県安曇野市。「ここまで来られるとは思いもせず、決勝のメニューは全然考えていませんでした」と控えめに語りつつも、リンゴの産地ならではの発想で予選と同じレシピにアレンジを加える作戦に出ました。


予選では信濃ゴールド、サンふじといった品種のみを使用しましたが、決勝では長野で開発された自慢の品種・シナノホッペも仲間入り。大きく厚めに切ることで、品種ごとの食感や味わいの違いを楽しんでもらえるようアピールします。

いざ実食!審査員も舌を巻く、トップレベルのレシピが激突

予選で披露したレシピを一新し、全く新しいアイデアで挑んだチーム。はたまた予選のレシピを巧みにアレンジして再登場させたチーム。それぞれが独自のアプローチで挑んだ決勝で披露された料理の完成品がこちらです。


「万能ほりにしと行方かんしょのまぜそば ほりにしスープと共に」(茨城県行方市)


「こころやさしい竜のハンバーガー」(滋賀県竜王町)


「尾瀬豚と尾瀬舞茸と尾瀬高原大根のおろし冷かけうどん」(群馬県片品村)


「大島の恵みたっぷりクリームパスタ」(東京都大島町)


「豚バラりんごフライ」(長野県安曇野市)


決勝では唯一、レシピをまるごと変えた行方市。まぜそばとして味わった後は、ほりにしスープでアレンジして食べられる工夫も。たけだバーベキューさんは「煮卵ではなくトロッと黄身がとろける感じがすごい。薄く揚げたサツマイモのパリパリ食感もたまらない」と絶賛!


近江牛、竜王梨、ジェラートのハンバーガーで竜王町は「みなさんもスーパーで買える食材なので、親子でも簡単に作れるレシピです!」とアピール。ギュッと押さえてガブッと味わう審査員たち。「マリアージュがえげつない」とたけだバーベキューさんは顔をほころばせていました。


冷たいうどんを群馬県片品村は「(具材に入れ込んだ)尾瀬舞茸と尾瀬豚は予選ではバターで軽く炒めていたのを、今日は醤油ベースにしています」と味にも変化を付けての挑戦。「昨日のうどんとはまた表情が全然違ってとっても美味しい」、「この気温にさっぱりしたうどんがたまらない」と作戦が審査員の心を捉えていました。


クリームパスタ一本で勝負する東京都大島町。決勝では温存していたきくらげを足したほか、カリカリのベーコンを後乗せにする細やかな変更を加えました。堀西さんは「きくらげのコリコリとした食感でさらにパワーアップしている」と納得の表情を見せました。


敗者復活の勢いそのままに、豚バラりんごフライで優勝を狙う長野県安曇野市。リンゴの品種ごとの味や食感の特徴を審査員に説明しながらの猛アピール。リンゴへの深い愛情が伝わるプレゼンに、審査員も思わず感心し、ますます頭を悩ませることに。

レシピコンテスト結果発表!


さあ、いよいよ審査員による採点が終わり、結果発表の瞬間がやってきました。緊張感が高まる中、誰が栄冠を手にするのか!?優勝の発表に先立ち、まずは「ご当地ほりにし賞」と「ベストパフォーマンス賞」の発表です。

「ご当地ほりにし賞」は・・・東京都大島町に決定!

最後まで地元の豊かな食材をふんだんに使ったクリームパスタで戦い抜き、見事に受賞を果たしました。発表の瞬間、会場には本場の甲子園を思わせるような歓喜の「バンザイ」が響き渡りました。


大島町役場産業課・竹中愛佳さんのコメント
「優勝したかったので悔しいですが、楽しい時間を過ごせました。不便な離島でもこんなに豊富な食材があるぞ、ということもしっかりアピールできました。色んな人と交流できて互いのことを知り合えて新鮮でした。来年があればまたリベンジしたいです」

「ベストパフォーマンス賞」は・・・兵庫県多可町に決定!


決勝進出こそ果たせなかったものの、Bブロックで2位と健闘を見せた多可町が「ベストパフォーマンス賞」に輝きました。地元の誇る播州地卵とニンニクを無料配布し、観客を楽しませる大盤振る舞いで、会場の注目を一身に集めました。


カフェ型ダイニング「pata」店主・佐藤久貴さんのコメント
「料理担当のぼくがレシピを練って、ほかのメンバーが情報発信をがんばって、チームで勝ち取った結果だと思います。他の出場地域ともみんなで盛り上げるためにフォローし合って、とにかく温かい雰囲気のイベントでした」

「ご当地ほりにし賞」と「ベストパフォーマンス賞」を獲得した両町には、ご当地ほりにしオリジナル味の開発権、もしくはほりにし監修のお土産品の開発権のどちらか好きな方が贈られます。

ついに栄光の瞬間!ほりにしレシピの頂点が決定


堀西さんが「2日間ありがとうございました。みなさんの熱意、そしておいしい料理を堪能させていただきました。終わってしまうのは名残惜しいですが発表します」と感謝の言葉を述べると、会場には緊張感が漂います。

ドラムロールが響き渡る中、ついに読み上げられた優勝チームは・・・

「滋賀県竜王町!」

歓声と拍手が一斉に沸き上がり、会場は感動の渦に包まれました。

思わず涙がこぼれる竜王町チーム。「みんなで意見を出し合って、胃がやられるぐらい試作を繰り返して苦労してやってきた。他府県のみなさんにも助けていただいて、本当にありがとうございました」と涙ながらに喜びを語りました。


道の駅竜王かがみの里店長・植村一磨さんのコメント
「まさか本当に初代チャンピオンになるなんて驚きです。ほかの都道府県さんからの後押しも力になりました。各地域の名産品やPRの仕方も勉強になり、なによりもほりにしを通して共に地元を盛り上げる仲間ができてうれしく思います」


優勝した竜王町には、記念すべき第一回のほりにし甲子園のトロフィーのほか、ご当地ほりにしのオリジナル味の最優先開発権、ほりにし監修のお土産品の開発権、さらに副賞として、食メディアmacaroniのインスタグラムに優勝レシピの動画を掲載、アウトドアショップOrangeとコクヨがコラボした非売品のスパイスケースが贈られました。

熱き戦いと感動で幕を閉じたご当地ほりにし甲子園

全国各地の食材とアウトドアスパイス・ほりにしを組み合わせた珠玉のレシピが競い合ったレシピコンテスト。2日間にわたる熱戦を経て、胸熱くなるクライマックスを迎えました。

決勝戦では、審査員たちも悩みに悩むハイレベルな戦いに。優勝の栄冠を手にした滋賀県竜王町はもちろん、特別賞を受賞したチームを含め、それぞれの個性と情熱で光り輝いていました。

今大会で生まれたレシピやアイデアは、ほりにしが持つ無限の可能性と、地域食材の底力を存分に示したと言えるでしょう。これからのご当地ほりにしの展開にも期待が高まります。

ご当地ほりにし公式サイト

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