ある日山ごもりをはじめ、週末になると足しげく群馬県に通い、山の中に“自分だけのキャンプ場”を作っていた父。
最近ウキウキしているなと思っていたら「最高の相棒を手に入れた。」と連絡が。
写真に写っていたのは“ランクル”の愛称で多くの人に愛される“トヨタ ランドクルーザー250 GX”でした。
運良くディーゼルエンジンモデルのランドクルーザー250の抽選に当選し、最高の相棒を手に入れた父。
山にこもってばかりだった父は最高の相棒を手に入れて、どこに向かうのでしょうか?
父がまずやったこと
最強のアウトドアの相棒を手に入れた父が最初にやったのは“寝床作り”。若い頃は長距離の運転に自信があった父ですが、最近は体力的な衰えを感じています。
そんな父は、まず車でしっかりと休めるように車中泊キットを作成し始めました。
車中泊キット作り
父の車中泊キット作りはとてもシンプル。後部座席を倒した状態で木材をトランク部分の内装に合わせてカットして高さを調整し、座席の凹凸感じないようにしてアルミマットでフラットにしていきます。
3度ほど調整を重ねて、ひとまず車中泊キットが完成したようです。
ランドクルーザー250はランドクルーザー300に比べて車内が狭いのですが、180cmの人でもしっかりと横になれる空間ができあがりました。
父曰く、気になるのが天井の低さ。
やはりランドクルーザー250ではハイエースなどのような天井高は確保できません。
車内は基本的に寝るだけにして、タープなどをはって外で活動するスタイルが合っているとのことでした。
タイヤ交換
そして、若い頃はオフロード遊びが好きだった父。意気揚々と馴染みのタイヤ屋さんに行きオフロード走行用の凸凹したタイヤへと交換。
今回は純正で履いていたものよりも少し大きなサイズをチョイス。ランクル250GXは、まだ発売されたばかりということもありホイール選びやタイヤ選びに苦戦しているようでした。
タイヤのサイズアップについてはプロに相談してみることをおすすめします。
無事にタイヤを履き替えて、ご満悦の父でした。
相棒との旅の楽しみかた
ランクル250ドライブの魅力
ランドクルーザー300のようなラグジュアリーなSUVラインと、根強い人気を誇る昔ながらのランクルを彷彿とさせるランドクルーザー70と比較して、「中途半端な仕上がりの車なのでは」という話を耳にすることがあるランドクルーザー250。
しかし、新車で臆せず色々な場面に飛び込んでいく父の遊び方をみていて“最近のランクル”のイメージがガラッと変わりました。
ランドクルーザー250はオフロードでの走破性も高く、本当の意味で車を信頼して運転を楽しめる車のようです。
矛盾するようですが、たしかに純正のままオフロードを“本格的に”走行するとなると物足りない車かもしれません。
しかし、普段使いや長距離の旅行、アウトドアやオフロードなどオールマイティに楽しむためにはとてもバランスがとれた車です。
“最高の相棒”は、父にとっては想像以上に最高の車だったようで、キャンプやドライブ、オフロード遊びなど様々な楽しみ方で車の性能を存分に試して楽しんでいます。
そして向かったのはオフロードの聖地
タイヤの交換はしたものの、それ以外の装備はノーマルのランドクルーザー250GX。
久しぶりに手にしたオフロードを走れる車に浮かれた父は、オフロードの聖地とも言われる「アウトドアパーク ブロンコ」に訪れました。
管理棟前には四輪駆動車が並んでいます。
上級者向けのコースに挑むには装備がたりないので、初級向けのコースに挑んでみることにした父とランクル。
オフロードに親しみのない人は、初級コースでも「こんなところ走るの?」と思うような激しい起伏のあるコースとなっています。
厳しいコースにも果敢に挑戦しますが、ランクルは意外と大きな車。ジムニーなどと比べて取り回しにくいので、挑戦できる走行ラインも限られてきます。
坂にアタックするタイミングでは、純正でありながらもサスペンションの伸びの良さを見ることができます。「これがランドクルーザー250がもつポテンシャルか!」と驚きです。
しかし、やはりほぼ純正車の限界でしょうか。バンパーやステップなどがあたってしまい、部品が取れてしまいました…。
一緒に来ていた母は「もうやめて!」と激怒。しかし、なんだかんだでしっかりと自分も初めてのオフロードコースに挑戦して楽しんでいたようです。
実はキャンプもできる
今回父が走行した「アウトドアパーク ブロンコ」、実はキャンプ場を併設しています。
オフロードを楽しむ人々の多くはアウトドアが大好き。そんなニーズをしっかりと満たす大自然の中のキャンプ場です。
こちらのキャンプ場は本格派。自慢の低規格キャンプサイトには水場や洗い場などはなく、アウトドアならではの“不便を楽しむ”キャンプ場となっています。
ファイアーベースではたき火も楽しめるそうですよ。
グループキャンプやソロキャンの方が、マイペースに気楽に楽しめるキャンプ場です。
管理棟内はアウトドアと四駆関連の商品が並び、マニアをうならせます。ランタンも沢山並んでいるので、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。
向かう人は注意たどり着かない可能性ある
アウトドアパークブロンコがあるのは、山深い秩父のさらに山奥。
施設にたどりつくまでには、まず「ブロンコ道」を通る必要があります。
ブロンコ道を1.4km進み、ようやく受付にたどり着くのですが、この道はなんと「四輪駆動車以外の車両走行禁止」。
施設にたどり着くまでの道もオフロードとなっており、バイクや2WDでの走行が禁止されているので、4WD車でなければアウトドアパーク ブロンコにたどり着くことすらできません。
来場を検討中の方は、注意してほしいポイントです。
父の旅はまだまだつづく
60歳を越えた父はまだまだ元気なのですが、やはり本人は体力の衰えを感じているようで時折自信なさげにぼやくこともあります。
そんなタイミングで手に入れた“最高の相棒”ランドクルーザー250。
この車で車中泊やキャンプ、時にはオフロードコースまで、母と色々なところに出かけて老後の生活を楽しもうと計画中のようです。
購入したばかりの新車がどんどん凹んで部品が取れていくのに激怒している母ですが、なんだかんだ言いながらオフロードコースにも一緒に行って運転してみる肝が据わった母。娘から見ても、しっかりバランスの取れた夫婦だなと思います。
幼少期から父に連れられてアウトドアに親しんできた筆者ですが、大人になった今改めて感じるのは父の驚異的なアグレッシブさ。
いくつになっても様々なことにチャレンジする父を見ていると、「負けていられないな」と感じます。
筆者も子供たちを連れてアクティブに動き回り、いくつになっても挑戦する背中を見せねば!と刺激を受けています。
20年前の山開拓からはじまり、60代で再び始まった四駆遊び。父の冒険はまだまだ続きそうです。
父が最近YouTubeを始めたらしく、日々の遊びの様子などを気ままに載せているようなので気になるかたはぜひチェックしてみてくださいね。
https://youtu.be/DMj4CjRJbGQ?feature=shared