足寄で働く人々~名所・名産~
前のページでは、足寄町の自然豊かな大地を活かした農業従事者をご紹介してきました。ここでは、足寄の土地で事業を行う飲食店、博物館、企業などを特集してご紹介していきます。実り多き広大な大地の中で、「どんな事業者がどんな生業を行っているのか?」「どんな思いや考えを抱いているのか?」足寄で働く方々の話を聞きました。
フォークシンガー松山千春さんも通うレストラン!「あしょろ庵」
道東道足寄インターより車で5分の距離に位置する「あしょろ庵」。
創業45年と地元に根付き、多くの観光客や地元住民からも愛される足寄町で唯一の複合レストラン 。レストラン経営の他に、観光客のためのお土産屋さんもレストランの隣に併設。あしょろ庵の支配人を務める市原憲輔さんにお店の特徴を聞いた。
松山千春さんも通う名物豚丼
ふるさと納税返礼品としても出品している十勝豚丼は、あしょろ庵さんの看板メニュー。
大型コンロに溶岩石を厚く敷き並べて熱し、網の上で焼く斬新な調理方法を行っています。 溶岩石の遠赤外線効果もあり、外は香ばしくカリっとした仕上がり、厚切りにカットされた道産のお肉はジューシーな仕上がりとなっています。 そして、店が一番こだわっているのは、秘伝のタレ。タレは先代から継承してきた手間をかけ丹念に作り上げた秘伝の40年物。ボリュームも満点できっと大満足すること間違いなしです。
また知る人ぞ知る情報かもしれないが、このお店の常務と松山千春さんは先輩後輩の旧知の仲で、松山千春さんもこのお店の豚丼が大好きで定期的に食べに来るという情報をこっそり教えてくれました。 お土産屋さんを見ると松山千春さんグッズやレストランが独自に開発生産した手作りチーズなどが充実しています。
また、豚丼以外のメニューも充実しており、手作りチーズを使った特性チーズカレーも絶品!チーズをルーに溶かし、かつ、ルーの上にもチーズを掛けているチーズ好きにはたまらない手作りカレーとなっています。
50年以上の伝統を大切に地元で愛される「両国食堂」
足寄町の道の駅より足寄町役場方面に1~2分ほど歩いた場所に位置する両国食堂。
ランチタイムになるとたくさんのお客さんで賑わう50年以上の伝統のある手打ち蕎麦屋さんです。 今回話を聞いた広田茂さんは日本料理店で修行を行い、地元足寄町の両国食堂の3代目となる経歴の持ち主。お客様に提供する料理に対する深い愛情と料理職人としてのまっすぐな情熱をもってお店のこだわりやふるさと納税返礼品として出品している十勝豚丼に関してたくさん語ってくれました。
人気の十勝豚丼の旨さの秘密
両国食堂で提供している十勝豚丼は、100頭におよそ3頭しかいない貴重な豚、かみこみ豚のロース肉を使用していること。この豚肉のロースは脂が肉の間にかみ込んでいることから“かみこみ豚”と呼ばれ、和牛のようなきれいな霜降り肉になっており、その柔らかでジューシーな肉質、上質な脂身でくどくなくあっさりしており、一度味わうと食べた者を虜にしてしまう上質な豚肉です。 また、豚丼に使用している秘伝のタレも豚肉に絶妙にマッチ、旨さを際立たせます。この秘伝タレは、代々受け継ぐ天丼等にも使用している旨さが凝縮されたタレとなっており、 お店に訪れる観光客、地元の人の多くが、蕎麦と十勝豚丼のセットで注文するというほど人気の理由を物語っています。
また、この豚丼とセットで食すこともできる十勝産の蕎麦粉を作った店自慢の手打ち蕎麦も絶品の旨さです。写真のメニューは、かしわ蕎麦と十勝豚丼のセット。このかしわ蕎麦の出汁が濃厚でとてもクセになる味、手打ち蕎麦との相性も抜群です。 十勝豚丼もとてもオススメできる一品ではありますが、両国食堂の蕎麦もとてもオススメです。
住所:北海道足寄郡足寄町北1条3-8
お問合せ先:0156-25-3755
抜群ロケーションと湯の質に恵まれた秘湯中の秘湯!「芽登温泉ホテル」
大自然の中に佇む一軒宿の温泉、芽登温泉。
明治34年開湯、明治・大正・昭和・平成と120年以上にわたり湯治の湯として利用され続け、野生のシマフクロウが遊びに来る宿としても知られる秘湯です。 大自然に囲まれた宿の周りには、トド松・エゾ松の原生林に、シマフクロウも生息し、エゾタヌキ、キツネ、エゾシカ、鳥類が戯れる姿も見られ、訪れる宿泊客の心を楽しませてくれます。 そんな抜群のロケーションと良質な源泉をもつ芽登温泉の支配人の伊東司さんに魅力を聞きました。
「日本秘湯を守る会」に加盟する秘湯中の秘湯
開湯以来変わらぬ湯は、自然湧出・源泉100%・掛け流し・加温なしを守っています。 源泉温度は62℃ありますが、熱交換器により源泉を40℃まで温度調整して浴槽に引湯しています。
秘湯巡りをしている人にとても人気が高く、知る人ぞ知る温泉です。 とても湯の質(湯の量と新鮮さは抜群に良し)が高く全国にファンを抱える北海道の秘湯の一つです。
特に特徴とすべき点は、自然湧出の毎分200リットルという潤沢な湯量を誇り、源泉から浴槽まで50メートルという湯元から非常に近いこと。このため豊富な湯量と常に新鮮な湯質を維持しています。 また、原生林に囲まれた抜群のロケーションの宿は、静寂・情緒・味わいといった時の流れを忘れさせてくれる程の環境を有し、宿泊客の心をきっと癒してくれることでしょう。
泉質は、硫黄の香りが少し混じる、美人の湯でも有名な良質アルカリ性。潤沢な湯量を誇る芽登温泉だからこそ濁りもなく常に新鮮な湯を楽しむことが出来ます。
四季折々の情緒を昼夜問わず満喫できる芽登温泉は、至極の温泉と言えるでしょう。
「近い将来、宿のリニューアルも検討しているようで、今後の芽登温泉ホテルからは目が離せません。」
老若男女が楽しめる世界的にも注目される「足寄動物化石博物館」
1976年に足寄町(茂螺湾地域)で最初の海底哺乳類の化石が発見されてから道内で重要な考古スポットとなった足寄町。足寄動物化石博物館は、約2,500万年前前後に生息していたと推測されるアショロア、ベヘモトプスなどの束柱類やクジラ類の化石を中心に展示しています。 中でもアショロアは束柱類で世界最古の化石であり、足寄町でしか見つかっていません。 普通では絶対目にすることができない、様々な生き物の姿にふれることが出来る希少な博物館 。副館長の安藤達郎さんに博物館の特徴や楽しみ方を親切・丁寧に教えてもらいました。
化石展示だけじゃない!工房見学、化石レプリカ作り、化石発掘などの体験も充実
足寄動物化石博物館は、いまだ謎の多い束柱類のデスモスチルスの標本を多く展示した博物館としては、世界でも足寄町以外になく、とても希少な博物館の一つです。特に化石は研究者によって違った見解や解釈となるので、研究者毎の化石レプリカも展示し見比べ出来る工夫もされています。 束柱類以外にも足寄町ではクジラの化石発見も多いことから巨大なクジラの骨格標本も見応えのある一つとなっています。
また、博物館では化石の内観だけでなく、化石工房も併設し化石のクリーニング・化石のレプリカ制作・展示物の制作までトータルに行う工房の様子も見学できます。
そして、もう一つの目玉が博物館の人気となっている化石体験ができるワークショップ 。体験型ワークショップでは、「ミニ発掘」「レプリカづくり」「古生物模型づくり」の大きく3種類あり、来館者はいつでも体験できるようになっているのもとても嬉しいです。 大型連休やシーズンになると道外からも来館者が訪れるほどの人気を博しており 、貴重な化石展示の博物館としての側面と体験が楽しい博物館の2つの特徴が魅力的な博物館となっています。
足寄町観光の玄関!観光や特産品なら「あしょろ観光協会」へ
足寄町の観光スポットや特産品を知り尽くしている、あしょろ観光協会事務局長の伊藤さんに、足寄町の魅力やふるさと納税返礼品の魅力を聞きました。町のシンボルにもなっている、あしょろ観光協会が運営する道の駅「あしょろ銀河ホール21」。2006年まで長年に渡り地域住民の大切な足として活躍した「ふるさと銀河線」のホームや車両を再現展示しているほか、足寄が生んだフォークシンガーの松山千春コーナー、物産を販売するショップ、レストランがあり、足寄の情報発信・交流の場として、観光客や地元住民に親しまれる観光スポットとなっています。
青い大空と豊かな自然に恵まれた素晴らしい町で生産される特産品
広大で豊かな大地を有効に生かした農林業が中心の足寄町。
そんな足寄町は「自然の恵みを享受しながら自然という資源を活用し農業、林業、観光業で元気な町づくりを行っている」と伊藤さんは話してくれました。 この自然と共に育まれた足寄町の特産品を道の駅で購入することができます。その中でも北海道遺産に選定された「螺湾(らわん)ブキ」を水煮、佃煮、漬物などに加工した特産品は、観光客に大変人気があるそう。 それぞれの特産品は生産者や販売者の愛情がこもっており、伊藤さからこんなエピソードを話して頂きました。
「農家のお母ちゃん達が愛情込めて作ったラワンぶきの佃煮”ほらふき”という商品は、螺湾という地域だけで生産される唯一無二のモノ”螺湾の宝”だよ!ほらふき(宝螺ふき)という願いが込められて一つ一つ丹念に生産されているのです。」
足寄町にアナタの足跡を残す!「日本足並み会」
日本足並み会は、昭和63年の町開基80 周年記念事業をきっかけとして結成されました。町に足跡を残してもらおうと始められた足型採取事業と町内の歩道への足型ブロック敷設事業を中心に、足並み交流会などの交流事業を通し、「まちづくり団体」として積極的に地域振興に取り組んでいます。そんなユニークな取り組みを行う「日本足並み会」会長の髙橋秀樹さん、事務局長の木村昭さんにお話を聞きました。
松山千春さん、石田純一さんをはじめ全国7,200枚以上の足型採取を達成(平成29年3月現在)
「足寄の町に足跡を残してもらいたい、そしてまた足寄の地を訪ねてほしい」そんな思いが込められて足型採取を行っています。道の駅あしょろ銀河ホール21敷地内の「足型工房」で実施している(冬期休業時でも予約して頂くと採取できるそう)。足型採取方法は、特殊セメントで固め、名前と住所を書いたプレートを埋め込んだブロックを国道の歩道に敷設しています。
また日本足並み会は、町内外で異業種交流会を定期的に開催し情報交換や勉強会を行い、会員同士の横のつながりを強化しているとのこと。今回お話を伺って髙橋会長と木村事務局長の人柄や足寄町に対する深い愛情を感じました。この事業の現状や未来についてとても楽しそうに語って頂いた優しい笑顔がとても印象に残っています。
住所:北海道足寄郡足寄町北1条1-1
お問合せ先:0156-25-7233(4月下旬~10月)
※冬期お問い合せ先(あしょろ観光協会):0156-25-6131(11月~4月下旬)
日本足並み会ホームページ
時代のニーズに合わせ環境と共生する「マルショウ技研」
マルショウ技研は、足寄町内で総合建設会社を営む株式会社外田組のグループ企業として誕生した会社であり、株式会社外田組とマルショウ技研株式会社の代表取締役を兼務する菅原智美社長に、ふるさと納税返礼品に出品している商品の魅力を聞きました。
本業から生まれた創意工夫の結晶
ふるさと納税返礼品としてマルショウ技研が出品する中で最も人気が高い阿寒溶岩プレートの開発秘話を聞きました。
溶岩プレートの原材料となっている玄部岩(火山岩の一種)は、火山付近に蓄積された溶岩を採石したもの。もともと先代の社長が庭石やガーデニングなどに利用できないか?と考え国から購入したもので今では手に入らない有限資源となっています。 この玄部岩の使い道を模索していた時に、菅原社長が企画したのが、溶岩プレートでした。 社員の協力を得ながら商品開発を続け、現行の商品へと進化させ、人気を博しています。 その他にも、林業の盛んな足寄町において製材にならない未利用材を活用した木質ペレットの開発・生産、石油に代わる次世代エネルギーとして注目を集めている。木質ペレットを燃料とする各種ストーブやグリルヒーターなどの開発も行っており、すべては本業の延長線上で時代のニーズや町の現状を見通しながら商品を生み出し続けるマルショウ技研。
菅原社長の時代の先を見通す先見性、そのニーズに応える商品、全てが会社の創意工夫の中で生まれた結晶のようです。
酵素の持つ無限の可能性を追求する「足寄アグリバイオ」
世界にある地球を蘇生できる10ある物質の1つと言われている酵素に着目し農業や環境分野で活躍する足寄アグリバイオ。会社の代表取締役を務める三浦公明さんに、開発している商品の魅力や特徴を聞きました。
酵素のパワーが次々と証明される
土壌改良や消臭効果を有する農業用・ガーデニング用の酵素パワーセット(農業用ガイヤ、消臭用ガイヤ)。
また、農薬、化学肥料、除草剤を一切使用せずに、酵素の力のみを使用し生産した玉葱やニンニク。合成界面活性剤・香料・着色料不使用のお肌に優しい化粧石鹸ROY。合計5アイテムを足寄町のふるさと納税の返礼品として出品しています。足寄アグリバイオが情熱を注いで取り組んでいる商品は、全国に浸透し始めているとのこと。酵素栽培については、農業分野で博識がある大学教授から関心が寄せられたり、農業試験場での酵素を使った栽培が研究されたり、有機農業を推進している農家など、導入している事業者が年々増えており、農業だけではなく将来的には様々な面で酵素の力が有効活用できる時代が来ると三浦さんは力強く語っています。
世界に認められ卓球台「株式会社三英・テーブルテニスフアクトリー」
株式会社三英テーブルテニスフアクトリーという会社をご存知でしょうか?
バルセロナオリンピック、リオデジャネイロオリンピックの公式卓球台サプライヤー(公式用具供給メーカー)としてオリンピックに卓球台を提供したメーカーです。 しかも、2020年の東京オリンピック公式卓球台サプライヤーとなることも決定しており 、そんな世界トップクラスの卓球台を製造するメーカーの工場が、ここ足寄の地に存在します。
㈱三英テーブルテニスフアクトリー工場長の吉澤今朝男さんに足寄工場の話を聞きました。
オリンピック仕様の卓球台をあなたのもとへ
足寄工場では16名の少数精鋭チームが年間8,000の卓球台を製造しています。
卓球台の研究・開発から試作、製造、試験まで全てを一貫して行うため、卓球台製造の全行程を通した品質管理ができ、常に高品質の卓球台を生み出すことができるのだそうです。
オリンピック仕様の卓球台から一般的な卓球台まで国内の卓球台の製造は全てここ足寄工場で作っており、一般家庭等で使用する卓球台もプロが使用する卓球台も基本性能は同じとのこと。
㈱三英の卓球台は国内シェアの70%を占めているが、今年は国外への出荷台数が増えることを目標に社員一同更なる飛躍を目指していると、吉澤工場長は話します。