ナイフこそ、アウトドアツールの原点です。木を切り、加工し、食材をさばく――自然の中で、1本持っているだけで、あらゆる作業が可能になります。
ランタン編集部は、一般的なナイフの種類、作り手を調査し、さらにアウトドアのプロである湘南自然学校の斎藤泰幸さんに取材。キャンプ用ナイフの選び方は? プロが選んだ1本は果たして!?
キャンプで使うナイフの種類
アウトドアナイフは、主に以下の3種類。最近のキャンプ場でよく使われるのは、フォールディングナイフとマルチツールです。
シースナイフ
「シース」は「鞘」という意味。折りたたみ機能がなく、鞘に入れて持ち運ぶナイフを言います。別名「フィックスドブレード」(固定刃)とも。キャンプ場で見かけることは希。
フォールディングナイフ
折りたたんで収納し、持ち歩きしやすいナイフです。キャンプ用ナイフとしては非常にポピュラーで、「バック」「オピネル」などの有名メーカーから、長年愛される名品が生まれています。
バックナイフ
BUCKの#110と言えばスポーツナイフの超定番。1902年に、米・カンザス州の鍛冶屋から生まれたメーカーです。全国27店舗を展開するアウトドア用品のセレクトショップA&Fカントリーの赤津会長が、#110を1970年代から使用しているそう。「40年以上経っても使用感は変わらず使い込むごとに味が出る」と、A&FカントリーのHPで紹介されています。
バックナイフ公式Webサイト:http://www.buckknives.com/
オピネル
こちらも老舗の19世紀フランス生まれ。「セーフティリング」「ヴィロブロック」と呼ばれる独自の機構が特徴で、フォールディングナイフの定番ブランドになっています。
オピネル公式Webサイト:http://opinel.jp/
マルチツール(十徳ナイフ)
ナイフはもちろん、ドライバーや栓抜き、缶切りやハサミなど、1本に多くの機能が詰まっています。こちらも、キャンプで大変重宝されるナイフです。
ビクトリノックスのマルチツール(ランタン編集長が愛用)
ビクトリノックス
ロゴの白十字は、同社が生まれたスイス国旗と同じ。スイス陸軍がアーミーナイフを正式採用しています。マルチツールの多機能モデル「スイスチャンプ」は、わずか185gのボディになんと33の機能を搭載しています。
ビクトリノックス・ジャパン公式Webサイト:https://www.victorinox.com/jp/ja/
レザーマン
創業が1983年と、今回紹介するメーカーの中では新参ですが、アメリカのオレゴン州ポートランドで製造された商品は、世界100カ国以上に輸出されています。剛性の高いプライヤーを備えているのが特徴です。25年保証付き。
レザーマンツールジャパン公式Webサイト:http://www.leatherman-japan.com/
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