キャンプナイフの用途とは?
キャンプの調理用には、家のキッチンと同じような包丁を使うのがふつう。では、どんなシーンでナイフが活躍するのでしょうか? 湘南自然学校の斎藤さんに詳しくお聞きしました。
用途1:調理の補助
「何人かで調理中、包丁が足りないときに、野菜などの食材をナイフで切ることがあります」と斎藤さん。メインではなく調理道具の補助としてナイフを使います。
用途2:木の枝を削る
自然の素材を生活に生かすのがキャンプの楽しみのひとつです。「私は、木の枝を削って楊枝をつくったりしています」(斎藤さん)。ちょっとした工作も、手元にナイフがあればすぐにできます。
用途3:ロープを切る
斎藤さんによれば、「テントやタープの張り綱や、荷造り用にロープを切るケースがあります」とのこと。ファミリーキャンプでも、オリジナルの張り綱を使うなど、慣れてくるとロープを切るシーンが出てくるでしょう。必要なときに、ポケットのナイフが使えれば便利です。
斎藤さんが教えるナイフの選び方
「以前、私は刃渡り12cm程度のフォールディングナイフを使っていました。しかし、キャンプでの用途は上記の通りちょっとしたものなので、刃渡りの長いナイフが活躍することはありませんでした。登山やサバイバルならば、違ったかもしれませんが・・・・・・。今は、5cmほどのマルチツールを活用していますが、まったく問題がありません。
本格的に調理で使うような場合は、刃渡りの長いシースナイフやフォールディングナイフが便利でしょう。また、ちょっとした料理でも、包丁を持参しないなら、使いやすいフォールディングナイフを選びたいところ。
私のように軽い用途なら、マルチツールをおすすめします。マルチツールに替えて以来、ナイフ以外の道具を使う機会が思いの外多くあります。特に多いのがプライヤー(ペンチのように物を挟んで加工する工具)。
しかし、以前購入した安価なマルチツールは、プライヤーの使用1回目で壊れてしまいました。ナイフのようなツールは、値段だけで判断すると結局高くついてしまいます」(斎藤さん)。
斎藤さんおすすめのキャンプ用ナイフ
「レザーマンの「Juice」(ジュース)シリーズがおすすめです。理由は、堅牢でしっかりしたつくり。ナイフはよく切れます。
私が持っている「レザーマン Juice SX」(ジュースSX)は、150g以下のちょうどよい重さ。それ以上だと、ポケットに入れたときに重く感じるのです 。
私の経験上、メーカーのアフターケアも非常にしっかりしています。前に5年ほど使用したマルチツールで、ナイフ部分がぐらぐらしてきたのでレザーマンに連絡しました。なんと、新品と交換してくれました(※)」(斎藤さん)。
※個別の対応は場合により異なります。