4.穴あき覚悟ならファストファッションの活用も
化繊の難点は、熱に弱いこと。炭を使って調理したり、焚き火やキャンプファイヤーで遊ぶと、火の粉が飛んできます。化繊に付くと、簡単に穴があいてしまうのです。
1万円以上するアウトドア専用ウェアが被害に遭うと、悲しい思いをすることになります。
提供:湘南自然学校
ファストファッションのメーカーでも、速乾性が高く、価格が手ごろな化繊素材のシャツ、パンツを販売しています。おしゃれですし、とても着心地のよいものです。
私自身、火を使うときは、すでに穴が開いてしまった服か、手頃な値段で穴あき覚悟の服を、着るようにしています(上の写真でスタッフが裸になっているのは演出です(笑))。
5.春~秋の防寒にはフリースが便利
春や秋、お盆過ぎは夏でも朝晩が冷えるので、私はフリースを愛用しています。多少風を通しますが、軽くて暖かいです。
夏は薄手のもの(パタゴニアならR1)、春秋は厚手のもの(R2~R3)というように厚さを変えています。それでも寒いときは、フリースの上に、ジャケットを重ね着します。
弱点は火に弱いこと。料理や焚き火など、火を扱うときは綿のほうがようでしょう。
6.帽子は必須。白など薄めの色で
夏場のキャンプには、つば付きの帽子が必須です。ハットでもキャップでも構いません。
白や水色など、薄めの色がおすすめです。
ハチは黒や明るい赤や黄色などを狙って攻撃すると言われています。理由は定かではありませんが、リスクを低くするために、ハチの興奮しない薄めのカラーが無難でしょう。
7.レインウェアは絶対に必要。お父さんはフル装備で
山で1泊すれば、多かれ少なかれ大体雨が降ります。日中晴れているほど、入道雲が育って夕立が降る可能性も高まります。
雨の中で作業するなら、上下セパレートタイプで、ゴアテックス(GORE-TEX)素材のような防水性の高いレインウェアが必要でしょう。帰り際に雨に降られ、濡れながらテントを収納しなければならないこともしばしばです。
けれど、テントからちょっとトイレに行くくらいなら、いちいち上着を着てズボンをはくのは面倒です。さっと羽織れるポンチョや雨ガッパでも、傘でも良いかもしれません。
家族のキャンプなら、作業をがんばるお父さんだけは、セパレートのレインウェアで万全の体制に、子どもは少し軽装でも構わないでしょう。