キャンプ場にあるテントサイトは、大きく分けて2種類。テントやタープを自由に設営・展開できる「フリーサイト」と、限られたスペースを割り当てられる「区画サイト」があります。今回は「フリーサイト」に対する快適なサイトの選び方を紹介します。
「サイト」とは?
テントやタープを張って食事や宿泊をするためのキャンプにおける拠点のこと。与えられるスペースや料金はキャンプ場によって様々です。
「区画サイト」とは?
建売住宅のように区画が区切られているスペースのこと。仕切りがあることで狭く感じる場合もありますが、アウトドアシーズンなどの混雑期には予約をしておくことで、確実にスペースが確保されます。
「フリーサイト」とは?
広大なスペースに各々が自由にサイトをつくることができるスペースのこと。ただし、早い者勝ちなので、到着時間によっては自由なスペースがあるとは限りません。
快適に過ごすためのサイト選びの基準
拠り所となる木のある場所を選ぶ
日射しや風から守ってくれたり、枝にランタンを吊るせたりと、木の下でサイトをつくると何かと便利です。特に夏場はタープを張っても暑いので、木陰があるとずいぶん涼しく感じられます。ただし、木の下は雨風でしずくなどの音がうるさく、鳥のフンでテントが汚れるなどデメリットも。
施設に近すぎる場所は避けたい
トイレや炊事場が近いと便利ではありますが、共有スペースなので皆が集まる場所でもあります。自分たちのサイト付近を多くの利用者が行き来するので、のんびり過ごそうにもどこか落ち着かなくなります。利用者の動線から外れた、遠すぎず近すぎないほどよい距離を保てる場所を選びたいですね。
基本は早い者勝ち
フリーサイトは基本的に早い者勝ち。快適な場所ほど先に埋まってしまうため、キャンプ場のチェックイン時間を確認し、なるべく早い時間帯に到着するようにしたいです。当日割り振られる区画サイトでも、早く着くほど選択肢が広がります。
立ってみて気持ちのいい場所を選ぶ
いろいろな基準はありますが、最も大事にしてほしいポイント。立ってみて、座ってみて、寝そべってみて、そこからの眺めはどうか、陽の入り方や風の抜け方はどうかを実際に確かめるのがポイント。目や耳、肌で感じる気持ちのいい場所を選びましょう。
雨が溜まりそうな場所は避ける
晴れているときには気にならなくても、選んだ場所によっては雨が降ったときに水たまりができてしまうことがあります。フリーサイト全体を見渡して低地になっていないか、水の通り道などがないかを確認して、そうした場所は避けるようにしましょう。
地面が凸凹している場所は避ける
石がゴロゴロと転がっている場所では、設営もしづらく、子どもが転んだりしてしまう場合があります。また、傾斜のある場所ではテーブルやチェアなども斜めになってしまい、寝心地もよくないです。なるべく平坦な場所を選びましょう。特に河原のフリーサイトでは、石が少なく平坦な場所は少ないので、早めにチェックインすることをオススメします。
まとめ
フリーサイトは場所の予約ができない不安はありますが、混雑期を避けたり、早朝に出発したりすれば解決できます。また、フリーサイトの魅力や注意点を知っておくことで、キャンプ場に付いたときのサイト選びの時間が短縮され、アウトドアライフを楽しむ時間が増えるというメリットも生まれます。
区画サイトも、決してオススメしないというわけではなく、それぞれの特長をしっかりと理解した上で、いつ誰と、どのようなキャンプをするのかをハッキリさせることが重要です。その上で、フリーサイトか区画サイトを選択することをオススメします。