カブトムシの繁殖飼育編
卵を産ませるために、発酵マットという飼育用品を使います。飼育ケース内の約7分目までマットを敷き詰めて、その中でメスを飼育します。エサや転倒防止材も一緒に入れてあげましょう。すでに卵を抱えていることを想定し、あえてオス・メスは同居させなくてもOKです。
これならメスしか捕まえることができなかった場合でも挑戦できますね。マットの中にメスが潜っている状態が多く見受けられた場合はチャンスありです。
逆になかなかメスがマット内に潜っている形跡が見られない場合は、オスの出番です。オス・メスを同じ飼育ケース内で1週間~10日ほど飼育してみましょう。
無事に卵を産んでくれた場合、順調にいけば秋には(10月~11月)元気な幼虫たちを見ることができます。幼虫を発見したら、その数にもよりますが、個別にプリンカップなどに分けて飼育を行うほうが良いでしょう。
分けるタイミングは、ケース内がフンだらけになった頃です。マットを交換するタイミングで個別飼育を開始します。個別飼育中もプリンカップ内がフンだらけになったら、マット交換を行います。4月中まではこれを繰り返し幼虫の成長を見守ります。
マットを乾燥させないことです。時折マットを触り、カラカラに乾いていないかチェックしてください。乾いていた場合は、軽く霧吹きで水分補給をします。水分補給の目安は、軽く手で握って丸い玉ができる程度の水分量がベストです。あまりにビショビショなマットはNGですよ。
4月~5月頃になると、幼虫の動きが少なくなってきたり、エサ(マット)の減りが悪くなってくる(フンも増えない)時期が訪れます。それは幼虫がサナギになる合図かもしれません。
そうなったら、むやみにマット交換はせず、プリンカップを持ったり、動かしたりすることは控え、安静にしておくことが重要です。初めての場合は、一気に羽化まで待つくらいの気持ちでも良いのかもしれません。
幼虫の後半(前蛹と言います)からサナギの頃が最もデリケートです。刺激しないよう細心の注意が必要です。順調に行けば、7月~8月頃にはカブトムシが羽化します。まさに感動の瞬間です。
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