先輩キャンパーの失敗談から学べ〜夏のファミリーキャンプは体調管理に気を付けて〜

公開日:2018 / 07 / 04
最終更新日:2019 / 09 / 11

いよいよ蒸し暑い夏がやってきますね。Campeenaの安井直子です。

暑くなると大人も子どもも心配になるのが「熱中症」。とくに子どもは自分で水分を補給したり衣類で調節したりできませんので、大人がきちんと管理してあげる必要があります。

そんなこと、頭ではキチンと分かっていたんです。いや、分かっていたつもりだったんですが、起きてしまった失敗談…。
我が家の失敗を参考にして、この夏を楽しくキャンプしていただけたらと思います。

当日のお天気&タイムスケジュールは?

キャンプデビューしたての我が家。3回目のキャンプは、梅雨明け直後の7月中旬、軽井沢へ向かいました。お友達家族と観光農園を楽しむグループキャンプ。

当時、我が家の子ども達は、長女:1年生、長男:年中、次男:1歳2ヶ月で、離乳食&授乳もしつつの混合期でした。

【1日目】天気予報では2泊3日の間ずっと雨の予報でしたが、到着してみると晴天。高原の強い日差しに汗だくになりながらテントを張ったのを覚えています。

ところが、お昼ごろには雲が増えだし、気付けば予報通りの雨。結局2日目の朝まで雨は降り続きます。
(めげすにカッパをきて、流しそうめんをやってみました。)

【2日目】早朝まで小雨がぱらついていたものの、朝には上がり、「これなら農園にいけるね!」ということでお出かけ。
厚い雲に覆われた空から時々薄日がさすと、畑はとっても蒸し暑かったんですが、それ以上にトマトやトウモロコシが美味しくて、水筒も持っていたし、この時はみんなとっても元気でした。

【3日目】早朝は霧に覆われたものの、朝になってみると雲ひとつない晴天。気温がぐんぐん上がります。まだ撤収にも不慣れな大人達が、完全乾燥撤収を目指して汗だくになりながら片付けていた時、事件は起きてしまったんです。

さっきまでは元気だったのに!?

遊んでいた長男の体に何気なく触れたら、尋常じゃなく熱い! 体の表面が熱いだけでなく、「絶対に発熱している感じだ」と思いました。 熱を測ってみると39度近い高熱。長男は、自分の発熱を知ると同時に、急にグッタリしだしました。

↓3日目朝ごはんまでは、この笑顔だったんです。

それから2時間も経たない間の急変。だからこそ、大人も全く気付いていなくて、気付いた時にはパニックでした。とりあえず、木陰に休ませ、おでこや脇を冷やし、水分を摂らせ…。撤収作業を急ピッチで進めつつ、時々熱を測るものの全く下がる気配なし。「熱中症」という未知のもの(未経験のもの)を発症していたらと思うと怖くて、とにかく急いで病院に連れて行くことにしました。

診察の結果は喉風邪からくる高熱

熱中症だとばかり思っていましたが、病院での診断は風邪。軽井沢からの帰り道、渋滞で車が全然進まず、頭痛と喉の痛みに耐える息子の姿は、本当に辛そうでした。「はやく家に帰って寝たいよ…」と、涙を流す長男。

体調の変化に気付いてあげられなかったことをいくら悔やんでも、どうしてあげることもできず…、移動中少しでも眠れたらと思い、冷えたタオルでおでこを冷やし続けました。

私たちの失敗ポイント

①前日まで、風邪気味で具合の悪かった子ども達


あとから思いおこせば、キャンプを始めたこの年は長女の入学と長男の入園が重なり、2人とも風邪をひきやすく、疲れていることが多かった年でした。このキャンプの時も、前日まで中止にしようか悩むほど2人の体調が思わしくなかった。

それなのに、「せっかく予約が取れたキャンプ場だから」「グループキャンプだから」という思いで強行してしまいました。
子どもって、体力の限界ギリギリまで遊んでしまうものですよね。だから、「前日に熱が下がったから大丈夫!」な訳はなかったんです。

②水分補給を促していたけれど、目で確認していなかった


急に暑くなっていることは十分感じていたので、水分を摂るように声かけし、水筒も持たせていました。ですが、実際に子ども達がどれぐらい水分を摂っていたのか、「見て」確認していなかった。1歳の次男の方ばかり注意して、上の子達は大丈夫だと思い込んでしまいました。

実際に長男が熱を出した時、きちんと水分を摂れている=「熱中症なハズはない」という確信が持てなかったのは、きちんと見ていなかったからだと思います。

この経験から学んだこと

①グループキャンプでも、無理は禁物!
何かあったら、みんなが悲しくなります。

②キャンプには子ども用の体温計&救急箱&いつもの薬が必携!

備えあれば憂いなし。不安になったら即対応。

③もしもの時に困らないよう、病院も調べておこう!
子どもを残して管理棟まで行けない事もある。事前に知っておけたら、より安心です。

④熱中症かな?と思ったら…
涼しいところに頭を低くして寝かせ、イオン飲料(水分&塩分&糖分)を飲ませる。
それでもダルそうなら、冷たい濡れタオルで拭くなど、積極的に体を冷やし受診の準備。
40℃を超えたり、汗が出なくなったり、意識障害が出てしまったら、すぐに119番。
参考:日本小児学会HP

 

photo by tomokko107

まとめ

設営や撤収のタイミングは、子ども達に目が行き届かなくなりがちです。私たちの失敗から、準備することの大切さを学んでいただけたら幸いです。

大人も子どもも無理をせず、安全にキャンプを楽しんで下さいね。

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Campeena 安井 直子

整理収納アドバイザーとして働くかたわら、母と子のためのアウトドアイベントCampeenaを主宰し、乳幼児連れのファミリーキャンプデビューをサポートする活動をしている。自身も3児の母。日本オートキャンプ協会公認インストラクター。

Campeenaブログ:http://campeena.com

「別冊ランドネvol.3親子でアウトドア」(枻出版社)に掲載
「母と子のためのハイキング&キャンプ」(地球丸)キャンプ同行、掲載
「LDK2017年6月号」アウトドア(公園デビュー用品)監修

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