塗装の剥離・シルバーベースなら必要なし
もしまだボトル購入前で、その上で磨きボトルを作りたいという方がいたら迷わず無垢のシルバーカラーを購入してください。まるまるこちらの作業はカットできます。今回は私物がマットコヨーテだったためここからの作業。この工程は迷う要素ゼロ、本当にかんたんなのでご安心ください。ホームセンターで剥離剤を買ってきて塗って待つだけ。必要量の剥離剤はホームセンターで1000円ほど。
ハケ等で塗装面に塗り、10分ほど待つと塗装が溶けて表面がブクブクボコボコしてきます。トータル20分ほど待ったら塗装が布で拭き取れるほど柔らかく溶けます。剥離剤を扱う際には必ずゴム手袋をしてください。手につくとかなり痛いのでご注意を。
塗装を剥ぐと無垢シルバーに変身
塗装を拭き取った状態がこちら。「お、すでにけっこういい感じじゃん」と一瞬思いそうになりますが、これで市販の無塗装シルバーと同じ状態です。解りやすくクリーンカンティーンの無垢シルバーカラー、クラシックボトルと並べてみました。「うわーシルバーでやれば良かった」なんて思わないで前向きにいきましょう、冒険はこれから。お隣の無垢シルバーといかに差を出せるか、お楽しみください。
近くで凝視すると無数のヘアラインがよく解ります。ヘアラインというのは文字通り「髪の毛のような線傷」のこと。意図的に一定の線傷をつけ、ボカしぎみに見える表面の処理をヘアライン仕上げといいます。アウトドアギア含め腕時計等でももちいられる仕上げ方法の一つですが、今回はトレンドの「ビカビカポリッシュ」を目指すため、まずはこのヘアラインを消していきます。
水研ぎ開始・基本は240番から
磨きの基本的な手順として、まずは耐水ペーパーの240番から始めます。「そんな荒いので傷つかない?」と思われた方、その通りです。まずは傷をつけることでヘアラインより下の層を目指す作業。ペーパーの荒い目で取れない傷は後から細い目でいくら磨いても絶対にとれないという法則があります。まずはがしがし傷をつけてヘアラインの下の層を目指します。
とはいったものの、クリーンカンティーンはがちがちのステンレスボトル。アルミ缶に比べると硬度の違いはまるで小豆バーと豆腐です。そして今回初めてクリーンカンティーンを磨いてみたのですが、このヘアライン異常に深く入ってます。どうか覚えておいてください。「クリーンカンティーンのヘアラインはヤバい」と。
このヘアラインは鬼です。240番である程度戦ってみて手も足も出ませんでした。ハードモードということで180番に番手を落とします。アルミが相手ならまず登場しない180番の登場、超荒い180番で削ってゆきます。