手強い傷にはペーパーの番手を落とす
死闘の模様がお解りいただけるだろうか、こちらが180番屍累々の図でございます……。今回予想外の展開で、隣の部屋でバイクを組んでいたビルダーの白鳥(以後シラさん)に深いヘアラインについて相談しました。「これは手強いね」と、180番作戦に共感してくれた彼、きっと苦戦についても共感してくれるだろうと状況をラインで伝えました。
「このヘアラインダメだよ。ちょっとくらい残っててもいいよね。そういう企画じゃないし」
するとシラさんから以下の返信が。
「そこが頑張りどころだよ!! そこでどんだけ頑張れるかに、かかってるよ!!」
辞め時のきっかけを得ようとラインしたにも関わらず、まさかこのような無慈悲なレスがかえってくるとは夢にも思いませんでした。どうかみなさんはクリーンカンティーンのヘアラインを全て消そうなんて思わないでください。ある程度で良い方は、180番部分の周辺はすっ飛ばして、次へ進んでください。
それ以外の勇者、いや変態カスタム野郎の方々のみ、180番でヘアラインが消えるまで格闘してみてください。なおおすすめはしません。死闘の末、クリーンカンティーンの悪魔のヘアラインを倒すことができました。本当にここまでやる必要はありません。個人のお好みで辞め時をチョイスしてみてください。
鬼のヘアラインを倒すとあっという間に1000番台
ヘアラインさえ消えればあとは高速道路に乗ったも同然。240番へ進み180番でつけた傷を消し、400番からそれ以降も同じことを繰り返し、あっという間に1200番の水研ぎです。
コツは、まずは横に磨き、横磨きでできた横線の傷を、縦磨きで消していくという方法だと取りこぼしがなくなります。
1200番でほぼ傷が消えたら、いよいよコンパウンドによる研磨がスタート。と、ここまで読んだ方は磨きとは大そうしんどいことなんだと感じてしまう方もいるかもしれませんが、アルミなら本当にお手軽にここまでこれます。時間として恐らく5分の1以下、もっとかもしれません。お手軽に楽しみたい方は、ぜんぜん楽なのでアルミのカスタムベースを選んでみてください。
一言でステンレスといってもいろいろな種類のステンレスがあります。クリーンカンティーンのステンはヘアラインが強烈だったことからも解るように、かなり硬いようです。手磨きコンパウンドを始めてもやはりなかなか切れません。とにかくゴシゴシしていきます。
被り回避できて素敵になるギアカスタム「磨き」
紙ウェスから布ウェスに変えたり。コンパウンドを拭き取って空拭きに近い状態で磨いたり。磨きに磨いてやっと映り込むようになってきました。仕上げの研磨剤ホワイトマジックでの作業ですが、アルミ地を仕上げるように表面は大きく変化しませんでした。面が強すぎるのかコート剤も必要なさそうなご様子。そうなると作るのは大変ですが、アルミポリッシュよりも大きく優れている点として、輝きが長持ちします。ついに『クリーンカンティーン・ビカビカカスタム』の完成です。
まとめ
今回はあえてラスボス的なステンレスベースでカスタムしてみました。例えステンレスでもこのようにビカビカカスタムは可能です。アルミなら本当に楽、入浴タイムの暇つぶしあたりに丁度いい作業です。難しい工程もとくにない磨きカスタム、カスタムベース選びが重要になってくるネタだと思います。
「魅力あるギアだけど人気があってとにかく被る金属アイテム」こんなキーワードで探してみると、良いカスタムベースに出会えると思います。それではまた次回、尖ったキャンプ&アウトドアネタをお届けします。
レッツエンジョイ磨き!