ポータブルではレア、室内使用OKの安全性
キャンプにも利用されるポータブルガスストーブの多くは室内使用不可。これはアウトドア専用ストーブを選んでいるからという理由ではなく、安全面で性能が低いため室内では使用できないという理由から。ポータブルガスストーブであるセンゴクアラジンですが、堂々メーカー公認の室内使用可能なストーブです。
安心のセンサー類が充実
センゴクアラジンのガスストーブには4つの安全装置が付いています。
- カセットボンベの膨張を検知するとガス供給を止める圧力感知安全装置。
- 室内酸素濃度が低下することで起こる不完全燃焼を事前に防ぐ不完全燃焼防止装置。
- 転倒時や強い衝撃が加わった際に自動的にガスを止める転倒時消化装置。
- そして風等によって火が消えた際にガスを止める立消え安全装置。
ポータブルガスストーブとしてはなかなかレアな豪華安全仕様です。
発熱量は強め。平均値のだいたい2倍
センゴクアラジンの発熱量は2kW。キャンパーによく使われているポータブルガスストーブの発熱量は0.8~1.2kWと、基本的にほぼ横並び。その数値を踏まえると、センゴクアラジンのパワーは単純に二倍ほど。ここは大きな強みですね。とはいえそこはポータブルガスストーブ、厳冬期の暖房としては苦しいところ。秋春のメインに、冬季のサブにちょうど良いストーブです。
その分燃費・ランタイムは落ちる
出力が高いものの宿命で、やはり燃費とランタイムは落ちます。1時間あたりの燃料費は約190円ほど。ガスボンベ1本での燃焼時間は公証で約1時間40分~4時間20分ほど。出力の低いガスストーブよりは燃料を喰いランタイムが短くなるので燃料は多めに用意しておく必要があります。
重量は……なかなか重め
キャンパーに親しまれている野外用モバイルガスストーブの重量平均は2kg前後。そう考えるとセンゴクアラジンはなかなか重めですね。そこは厳然たる事実ではありますが、出力は二倍、安全装置が豊富で安全性能が高い等を踏まえると、同じガスストーブとはいえ“グレード違い”というとらえ方もできます。
オートキャンプなら問題なし・専用収納袋も有り
センゴクアラジンの重量は約5.7kg。ポータブルストーブの平均値からすると二倍強ともいえる重さではあるものの、オートキャンプの道具としては問題なし。専用収納袋もセットで携帯性の面ではありなスペックと言えます。ここは“軽さ”の優先順位をどうとらえるか次第ですね。
低温時対応の専用ガスボンベも同時発売!
冬季キャンプ経験者なら寒冷地仕様のキャンプガスを用意しているキャンパーも多いはず。極寒のキャンプ地でこそ頼りたい暖房ですが、低温時にガスが気化しないという事態もありえます。キャンプガスでは寒冷地仕様があるものの、カセットボンベだと低温時が心配……。そこまでシミュレートされているベテランキャンパーの方もご安心を。
イソブタンガスの比率を高めた低温時対応のセンゴクアラジン専用のカセットボンベが同時発売されています。メーカーとしても安全のため、カセットボンベは常時専用のものを推奨しています。