いよいよ本当のモンスターハント!
ハコスチを複数本ゲットして写真素材の確保は完了。やっと肩の荷が下りたところでいよいよ自由に釣りができる状態がやって参りました。
テンカラの場合、魚の喰いが落ちる正午周辺は納竿して昼食&昼寝タイムをとるのがいつものスタイルですが、今回は昼食タイムもとらずノンストップで釣り。時計をみるとなんと夕マズメ前の16時過ぎで、ある意味冬季神流川の最高潮タイム。もう最後までノーレストで大型に的を絞って攻めていくことを決意しました。これは滅多にない事態で、それほどハコスチに夢中にになった証拠。
それにしても同じく休みなしで釣り続ける先生はお元気です。テンカラに限らず渓流で釣りをしている方はとにかく健脚で元気な大先輩方が多いんです。きっと疲れより興味が優先して身体を使ってしまって、結果身体が強くなるというサイクルなのかも。山深い渓で80代の大先輩に出会ったこともあります。生涯続けられる趣味で、きっと健康にも良いんだと思います。
いざ、モンスター潜む渕へ……
良い流れのあたる、大岩が沈む、水深のある渕。多くのアングラーにさんざん叩かれている大場所ながら、必ずやモンスターが潜んでいるはずのポイントがあります。大半の釣り師はもうあがってしまったか別のポイントに移動してしまったようで先行者はなし……。
今回のハコスチハントの最期を迎える場所に決定。真のボスキャラに的を絞ります。タイムオーバーまでにモンスターに出会えなければもう他の魚は一匹も釣れなくていいという構え。魚に毛ばりを見せたい「餌場」に向かう流れの上流を狙って毛ばりを振りこみます。
思い通りの場所半径30cmに着水、流れに毛ばりを乗せ、毛ばりを底へと送り込んでいきます。「ここ」という場所で反応はなし。直後に軽く竿をあおってアクションを入れると、ゴゴンッ!
モンスターが走る!
ロッドの不調でラインの滑りが悪いことを一瞬忘れていました。その一瞬をつかれて、モンスターが強烈に走り、竿が絞り込まれます。慌てて川の中を走ってハコスチに追従するもそこで見事な大ジャンプ!させるかと竿でいなすと「バキンっ」と不穏な音が。
衝撃と共に糸が走ります。明らかに並みの引きじゃないモンスター。急いでラインを出そうとすると「あれ?あれ?」思うように出ない!
メインロッドさん逝く……
竿が「く」の字にポッキリ!糸だけでも釣りあげてやるとラインを引きましたが、対応の遅れを取り戻せずにラインブレイク!一日に一度出会えたらラッキーなモンスターをかけながらも痛恨のバラシとなりました……。とはいえ、今日一興奮してドーパミンでまくり。ロッドが折れながらも笑いが止まらないのは、根っから変態釣り師でありアドベンチャー野郎だということを再認識しました。
テンカラ竿は基本的に強度の対象が尺ヤマメ程度。ブランクはテンカラ竿なのでこの結果にも文句は言えません。それに加え今回の状況から強烈なアワセを何回も入れていたことからもダメージが蓄積されていたのかもしれません。このデバッグを踏まえ、また次回アドベンチャーに備え、新たな中通しテンカラロッド制作します!
刀折れ矢尽きたところで本日は納竿。ハコスチアドベンチャーはこれにて閉幕。
ハコスチ攻略@上野村オフシーズンマス釣り場
ポイントさえ抑えればハコスチは獲れます。上野村オフシーズンマス釣り場は初心者でも、ハコスチに出会える可能性を秘めたフィールドです。水深が浅く、釣り人のプレッシャーが高い神流川ではアプローチ(気配を消して近づく)が重要。そして毛ばりを打つタナを意識すると魚が獲れる確立はグンと上がります。
今回感じた傾向としては「初めから喰う魚を探す」よりは「やる気のない魚のスイッチを入れる」方針がゲットへの近道。魚が多い場所を見つけたら、ある程度定点で粘っていい結果に繋がるというパターンでした。
ハコスチのヒット毛バリは?
初心者の方やまず一本獲りたいという方は、管理釣りお馴染みのエッグフライがおすすめ。今季フライマンの実績が高く、使い方もかんたん。狙った流れに乗せて見せる。流してからアクションを入れる。この程度のバリエーションでOKです。
そしてオーソドックスなところではマラブーのウーリーバガーが好反応でした。サイズは#12~8程度。今回僕も黒と茶のウーリーバガーで数本獲りました。その上で、実感としてはテンカラ毛ばりの“沈ませ”の反応が一番良い印象でした。テンカラ毛ばりの#10番ほど(#12以下だと耐久性的にトラブルが増えます)に3B以上の重めのガン玉オモリをつけた状態が最終的に今回のヘビロテスタイルとなりました。
※神流川オフシーズン釣り場ではバーブレスフックのみ使用可能です。