基本は大事!スウェディッシュトーチの使い方を教わろう。
今回教えていただいたのは、日本オートキャンプ協会の大先輩。月に一度、神奈川でスモーク教室を開催し、スウェディッシュトーチの使い方も教えていらっしゃる「スモーク佐藤さん」にお話をお伺いしました。
1、設置
焚き火台の中にスウェディッシュトーチを設置します。倒れやすい太さの場合には、安全のため周りに薪を入れて安定させるようにしましょう。
切り目の下の部分が燃え残る構造ですので、切り目の下にある程度の厚みがあれば地面へ熱が伝わる心配はありません。ただし、場合によっては徐々に崩れてきたりする可能性もありますので、延焼予防のため直火OKのキャンプ場でも焚き火台などの使用をお勧めします。
2、着火
切り目の入った上の部分に小枝や新聞紙などを入れ、火をつけます。(着きにくい場合には、着火剤を挟んでしまえば簡単に着けられます。)
真ん中から炎が上がっているのでトーチの中央内部に火を付けると思いがちですが、横からつけたり内部に火を付けるように頑張る必要はありません。キャンドルのように、上の十字になっている切れ目部分に火をつければ、そのまま下へ下へと燃えていきます。
3、消火
何らかの理由で、途中で火を消したくなった時には、コップ半分ほどの水を中心から周囲に向かって回し掛けます。思っているよりも少量の水で消火できるので、加減を見ながら少しずつ行ってください。水をかけすぎるとサイトを汚してしまいますし、持ち運びも大変になってしまいますのでご注意を!
完全に火が消えたのを確認し持ち帰ります。よく乾燥させれば、また続きから燃やすことが可能ですよ。(撮影に使ったトーチは、自宅のベランダで1週間放置しておいたら、翌週もちゃんと使えました。)
4、後始末
スウェディッシュトーチは、焚き火台の上で使用しても、切り目から下の部分が燃え残る構造です。この部分は、焚き火の薪が燃え残ってしまった時と同様に、きちんと消火して可燃ゴミor燃えカスの廃棄場所へ。
※キャンプ場など施設によって処理のルールが違いますので、確認の上廃棄してくださいね。(ちなみに、こちら写真のキャンプ場は、きちんと消火した後「燃えかすコーナー」に捨ててOKでした。)
いかがでしたか?
既にご存知だった方もそうでない方も、「ほほ~」と思っていただけたら嬉しいです。ここからは私の経験談を少々。
要注意!時間に注意すべし。
今回使用した直径17cm程度のスウェディッシュトーチ。燃え始めから火が消えるまではトータル2~3時間程でしたが、燃え残りを焚き火に投入して完全に燃えきるまでには、さらに1~2時間の時間を要しました。
消火して持ち運ぶよりは、焚き火にくべて薪にしてしまう方が簡単な方法ですが、完全消火後に撤収や就寝を考えるとすると、余裕を持った時間に点火する必要がありそうです。
「消火して持ち帰る場合には、お菓子の缶などを準備しておくと良い」とスモーク佐藤さんに教わったので、私は業務用の特大トマト缶を持参しました。不安な場合は、持ち帰りも考えて準備しておくといいかもしれませんね。
photo by tomokko107
まとめ
今回は、キャンプ場などの施設での使用を想定してお伝えしましたが、直火使用OKのキャンプ場や河原等でも、原則として使用方法は変わらないそうです。燃えカスは、そのままでは自然にかえりませんので、必ず持ち帰りを!安定した場所に設置し、安全に使用できるように、草地で使う場合もコンクリートブロックなどの上に置くといいそうです。万が一倒れても怪我をしないように、サイトレイアウトも広めに取っておくといいと思います。
まだまだ寒い火が続きます。一味違った火遊びグッズを取り入れて、素敵なキャンプをお過ごしくださいね!