【キャンプ場スタッフ1日体験】話題の高規格キャンプ場でキャンプ場の裏側と人気の秘密を探ってきました

公開日:2019 / 04 / 21
最終更新日:2020 / 03 / 25

安心して遊べるキャンプフィールドは、思いやりの心から生まれる。

一連の清掃業務が終わったら、続いてキャンプサイトのごみ拾いに同行。
大きいゴミはめったにありませんが、目を凝らして見ないと発見できないような細かいゴミがけっこう落ちています。


先端の尖った金属やガラス片など、子どもがサイト内をはだしで走ったり転んでしまったりするとケガをする恐れのあるゴミは小さくて芝生や土の上では目立たないものも多く、それらが引き起こす事故を未然に防ぐためにもゴミ拾いは重要。

地面がよーく見えるように前傾姿勢で蛇行しながら区画の中に落ちているゴミをくまなく探します。慣れない動きにめまいを感じながら行ったこの作業。これを全サイトだから見た目以上にハードワークでした。

それでも訪れた子どもたちが安全に思いきり遊べるよう、楽しむ姿を想像しながら頑張ります。

ゴミを拾うだけでなく、地面にできてしまった凸凹を整地したり、水たまりを埋めたり。次に利用する方が気持ちよく使ってもらえるように、前の人が利用した痕跡をしっかりと消します。

時には地面に「キャンプたのしかったよ」なんて、子どもからのかわいい落書きのメッセージが残っていたりもするそうで、それでも仕事だからと心を鬼にして泣く泣く落書きを消しているんだとか(涙)

次の人が気持ちよく使えるように手間を惜しまない。

さて、ようやくゴミ拾いも終了。見てください、このゴミの量。

電池やクギ、ビニールや薪をまとめていた金属のワイヤー。「ちょっとならいいか」っていう気持ちが、結果的にこれだけのゴミを排出しています。

これを見ると、自分も気を付けなければって思いますね。ちょっとの意識でもたくさん集まれば、やがては大きな成果になります。
キャンパーひとりひとりが次の人のことを考えて、美しいキャンプ場を守っていければいいなと思いながら、集めたゴミを片手にセンターハウスに戻りました。

ゴミ拾いを終え、センターハウスに戻ると次の仕事が待っています。

続いては、返却されたレンタル品のチェック。ペグの本数は合っているか、テントに破れはないか、パイプに曲がりや折れはないか。


すべて広げて、実際に組み立てて確認しています。ひとつひとつ確認するので時間も手間も掛かりますが、これも次に使用する方のことを考えれば当たり前のこと。


バーベキューコンロも分解して細かい油汚れまで丁寧に手洗いしています。

迅速・丁寧に対応。キャンプの不安はすべて解決します!

作業が大体片付いた頃にはもうチェックインの時間。

続々とお客様が訪れる中、レンタル品の受け渡しをしたり施設の簡単な説明をしたり、本来であればフライトが遅れた空港のロビーのような状態になってしまいそうな仕事量ですが、スタッフが慣れた手つきでスムーズに誘導していきます。
ここはある意味、“私の出番ではないな”とそっと見守りました。

チェックインを済ませると各々テントを張りはじめるので、このタイミングで私もスタッフとともにフィールドへ出動。

テントの張り方でお困りの人はいないか、火は起こせているか。楽しいキャンプをサポートするのもスタッフの大事な役目です。すべての区画に目を配りながら見回りをしていると、テントを立てながらスマートフォンとにらめっこしている男性を発見。

「お困りですか?」と声を掛けると、ロープワークがイマイチわからないとのこと。


お任せくださいとばかりに前に出てロープの結び方をレクチャー。人の役に立つってうれしいことです。

キャンプ場スタッフが見回りをして声を掛けてくれる安心感。こういうの地味ですが、とってもありがたいことだと思います。

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田川 浩徳

LANTERN編集長。
日常がキャンプのような山と川に囲まれた自然環境で生まれ育ったので都会と人混みが苦手。キャンプの楽しさを伝えるべく日々奔走中。
コールマンジャパンメンテナンスライセンス取得。

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