自らもクリエイターで道具オタクの夏野栄が注目のガレージブランドをチェック。実用性からその出自、新商品まですべてを網羅。「人とかぶらない」未知の道具をお探しの方必見のガレージブランドコンテンツ。
川を遡り下り、考えた「洗いやすいギアがほしい」
ガレージブランド『ボーンズラボ』のボス、下村さんは夏の川が大好きなアウトドアマン。暑い日中、犬を含め家族で川を遡っては下り、時に飛び込むという川遊びを何年もアクティブに楽しんできたそうです。海とは全く違う夏の川に魅了されてきたそうで、テンカラ師としてもめちゃくちゃお気持ち解ります。
そんなフィールドでの昼食はBBQ。とはいえそこはまったりキャンプとは状況が違います。「1分でも早く午後の川遊びに向かいたい!」そんな気持ちで撤収はフルスピード。ここは登山や渓流釣りをされる方なら「解る」と共感できる部分ではないでしょうか。
そんなシーンで、下村さんは少しでも撤収作業が早く簡単にできるよう、「洗いやすいグリル」を探していたそうですが満足のいくギアには出会えなかったそうです。
追い求め、辿り着いた形が“BONES”
コンパクトな道具、軽い道具はいくらでもあるものの、やっぱり「洗いにくい」モノばかり。何年もそこにストレスを感じながらフィールド活動を続けていたといいます。そしてガレージブランド誕生のあの瞬間が訪れます、「無ければ自分で作ればいいじゃない」。
下村さんがオリジナルギア制作にチャレンジしてから、試作モデルを作りこみ、二年半を経てついにガレージブランドのオープンにいたります。2019年の4月からはオンラインショップを本格始動させ、さらに販路が広がります。
ブランドコンセプトが落とし込まれた『BONESⅢ』
ボーンズラボが生まれるに至ったコンセプトがそのまま落とし込まれたグリルが『BONESⅢ』。その特徴はやはり使用後の“洗いやすさ”。フィールドでの経験値から、どうすれば洗いやすいかを徹底的に考えた結果「洗う部分を減らす」という一つの解が実装された道具です。
BBQグリルに最低限必要なものだけを残し、「骨だけ」というこの形にいたりました。組み立ても簡単で脚を開いて網にはめ込むだけ。直火可能なキャンプサイトならこれだけでBBQが可能。
BONESⅢ
大きさ:約縦70㎜×横220㎜×奥行35㎜
重量:234g
付属品:本体、収納袋、網1枚
進化した人気アイテム“SMALL-PLATE”
ボーンズラボの人気アイテムの一つが“SMALL-PLATE”。ワンバーナー用の黒皮鉄のプレートで、角にグリップがついた機能的かつユニークなデザイン。初期モデルではただのプレートだったところ、ユーザーのニーズに応えること進化して現在の形に。
よりソロストBBQに最適化
グリップを持ちやすくする加工にも余念がありません。グリップの前と、またグリップ自体にも穴をあけることで極力熱伝導を阻害し、グリップ部分の温度上昇を抑えました。さらにグリップに革を被せることによって調理中も素手で握ることが可能になりました。
ガレージブランドらしい創意工夫の末、安定した状態で焼き物を楽しめるプレートに仕上げられています。皮は4色(茶色、こげ茶、赤、青)から選べます。
洗いやすく軽快な山遊びの相棒
コンパクトでも軽いでもなく、とにかく「洗いやすい」というテーマを掲げた切れ味あるガレージブランド“ボーンズラボ”。トレッキングや渓流釣りといった山のアクティビティの相棒に、またツーリングや手間を省きたいソロキャンプにも大いに役立ってくれそうなアイテムを多数発信中です。
開発者いわく「まるで食器を洗うようにさっと洗い終えることができる」山の道具たち、野外料理後フィールドに1分でも早く出撃したいという方はぜひチェックしてみてください。
またボーンズラボではご夫婦で2ブランドを展開中。オリジナルの犬のリードカラー(革に名入れ可能)を製作販売するQoo’s-LABO(クーズラボ)というガレージブランドも運営されています。愛犬家のみなさんはぜひこちらもチェックしてみてください。