いつもお使いの薪は、どこで購入していますか?こんにちは。Campeenaの安井直子です。
初めの頃はキャンプ場で薪を購入していたのですが、凄く爆ぜて椅子や上着に穴がたくさん開いてしまったり、湿っていてまったくつかない薪に出会ったりしてから、考えが変わりました。
Campeenaのイベントに来てくださる方にも、安心してお勧めできる薪。「火持ちがよく、火つきがよく、爆ぜない」薪を探し出し、ここ数年、大変お世話になっています。薪へのこだわりと使用する人への思いやりが、随所に感じられる極上の薪です。
そんな富山の薪屋さん「山川薪店」をご紹介します!
こだわり(1):選び抜かれた原木
樹の種類
使用されている原木は、広葉樹にこだわって、ナラとクヌギの2種類のみに限定しています。
これらの樹は、合掌造りで有名なクリ材と同じブナ科の広葉樹で、「とても固く、火持ち・火力とも最高ランク」だそうです。
中でも日本海側の北国富山県産の樹は、成長がおそく年輪が詰まっているものが多いため、より固く、火持ちの良い薪ができるそうですよ。
さらなる原木へのこだわり
「固い=目(年輪)が詰まっていて火持ちがいい」というこだわり以外にも、こだわって原木を選んでいらっしゃるこちらの薪店。
薪ストーブ用に使われる方が多いため、なるべくまっすぐに育った樹を選んでいらっしゃるそうです。
遠方に出荷する時にもコンパクトに収まりますし、自宅で保管する時にも便利ですものね。コンパクトになれば送料も安く済みますので、購入者にはありがたい限りです。
こだわり(2)乾燥
薪が均一に乾燥するよう、頻繁に上下を変えたりしながら、3年間乾燥させます。
冬は冷たい北風に当て、夏は直射日光に当てるために外に出し…出荷できる状態になるころには、水分が抜け、重さも2/3になるそうです。
見た目にも7%程度縮んだ良質の薪は、ゴンゴンという鈍い音でなく、カキンカキンという良い音がなリます。
こだわり(3)出荷
購入した薪は、米袋に入れて送られてきます。
我が家が購入する場合は、キャンプで焚き火に使用することをお伝えしているので、焚き付け〜細めの薪(小)〜太めの薪(大)まで、いろいろなサイズに加工して送ってくれます。
(イベントで焼き芋に使うので…とお願いしたときには太めを少し多めに、子どもが火起こししたいそうなので…とお願いしたときには焚き付けと極小を多めに入れてくれました。)
乾燥1年目の薪は、小さい斧でも簡単に切れ目が入り、打ち付けるとすっと割れていきますが、3年間乾燥させて縮んでいる薪は、そう簡単には割れません。
1m近い斧で力一杯振り下ろしてみていただきましたが、薪を割り慣れている方でも、かなり大変そうでした。
私達では簡単に割ることのできない薪だからこそ、用途に合わせてサイズ調整して出荷してくれているようです。
こだわり(4)供給
「どんなに手をかけ、薪を我が子のように愛しても、こだわってこだわって創っても、薪は所詮燃料なんです。ガソリンスタンドでガソリン切れが許されないのと同じように、薪屋はいつでも同じ品質の薪を安定して供給し続けなければならない。これが実は本当に大変で、とても重要な責任だと思っています。」と話すのは、薪屋の店主 山川洋一さん。
18年前に1人で薪屋を始め、今年も既に100トンの原木を割り、3年後の出荷に向けて作業しています。
昼間はファイナンシャルプランナーとして働き、仕事の後に薪と向き合う生活。
「薪割り・薪作りが楽しくて続けていたら、今では日本中からご注文いただけるようになった」とのこと。
始めの頃は、ペンションなどで薪ストーブ用に買われる方が多かったそうですが、最近はキャンプでの利用者が増加しているそうです。
中には、キャンプ場の管理人さんが、自分用の薪を購入しにくることもあるそうですよ(笑)
山川さんの薪は、よく乾燥しているので、焚き火台の外に真っ赤な木片が飛び出してくるような、危険な爆ぜ方をしません。
もちろん、炎の中でパチパチと爆ぜる音がすることは多少ありますが、外に飛び出てくるようなことはないので、安心して焚き火を楽しめています。
お問い合わせ先
山川薪店
住所:富山県礪波市柳瀬320
電話番号:0763-32-3255
山川薪店の3年乾燥薪は、10kg単位で購入可能。基本的にヤマト便での発送になりますが、問い合わせると宅配送料や個口予定数など、詳細を教えてくれますよ。
硬くて火持ちの良い広葉樹の薪で、のんびり焚き火をしてみませんか?